Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

デリカフーズホールディングス株式会社 (3392)

デリカフーズホールディングスは、外食・中食産業向けに業務用カット野菜やミールキットを製造・販売するリーディングカンパニー。人手不足に対応する真空加熱野菜を開発。約4万検体の青果物データベースと鮮度保持・消費期限延長技術、ISO/FSSC認証のスーパーコールドチェーンで品質維持と安定供給に強みを持つ。気候変動リスク低減のため貯蔵能力増強や長期保存技術開発を推進する一方、有利子負債比率が高く財務基盤強化が課題。 [本社]東京都足立区 [創業]1979年 [上場]2005年

**1. 事業概要と競争優位性**

デリカフーズホールディングスは、外食・中食産業向けにカット野菜、ミールキットを製造・販売する青果物事業が主軸。業務用カット野菜販売のリーディングカンパニーとして、人手不足に対応する真空加熱野菜を開発し、「焼く」「蒸す」「煮る」に次ぐ「第4の調理方法」と位置付けている。根菜類を主材料とすることで、天候不順時の価格変動影響を受けにくいメリットも持つ。

同社の競争優位性は、野菜の品質維持を最優先としたチルド物流網の構築にある。広範なネットワークを内製化し、温度記録掲示やISO22000の考え方に基づいたマネジメントによりスーパーコールドチェーンを実現。一部事業所ではFSSC22000認証も取得しており、顧客への安定供給と高い品質保証体制を確立している。

研究開発・分析事業では、デザイナーフーズ株式会社がコンサルティング、研究開発、受託分析を担う。約4万検体にも及ぶ青果物データベースを所有し、指定野菜14品目を中心に世界屈指の分析データベースを構築・維持。野菜の鮮度保持技術やカット野菜の消費期限延長技術の開発を進め、青果物の機能性研究を通じて「野菜を中身で評価」する独自のノウハウを蓄積している。これらの技術的優位性は、同社の高い参入障壁を形成している。

**2. 沿革ハイライト**

当社グループは、1979年10月に外食産業向けカット野菜の製造・販売事業を目的としてデリカフーズ株式会社を設立したことに始まる。米国でのファーストフードチェーンにおけるカット野菜使用を参考に、日本での事業展開を確信し立ち上げられた。その後、日本における外食産業の成長とチェーン展開に伴い、カット野菜市場規模が拡大。関東、近畿地区を中心に営業・製造・物流体制を構築し事業を拡大した。

2003年4月には、グループ経営体制の強化と青果物の分析・研究推進を目的に、純粋持株会社としてデリカフーズ株式会社(現デリカフーズホールディングス株式会社)を設立。2005年12月に東京証券取引所市場第二部に株式を上場し、2014年12月には市場第一部銘柄に指定された。2022年4月の市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行している。近年では、デリカフーズ北海道株式会社の子会社化や、デザイナーフーズ株式会社が株式会社メディカル青果物研究所を吸収合併を通じて、事業規模と研究開発体制を一層強化している。

**3. 収益・成長**

当社グループの売上高は、2025年3月期に58,762百万円を計上し、前年同期の52,823百万円から増加した。営業利益は805百万円、純利益は542百万円である。

成長ドライバーとして、国内青果物市場における健康志向の高まり、少子高齢化、人手不足を背景とした小売・業務用カット野菜・フルーツの需要拡大が挙げられる。また、コロナ禍を経て増大したECビジネスやデリバリー需要への対応も積極的に進めている。

中長期経営戦略「keep on trying 2027」では、野菜の総合加工メーカーとしてのポジション確立と持続可能な農業の実現を長期ビジョンに掲げている。この戦略に基づき、事業ポートフォリオ、顧客ポートフォリオ、商品ポートフォリオの変革に取り組み、付加価値の高い新規商品の開発を強化している。

青果物サプライチェーンの構造改革も重要な柱であり、輸入依存度の高い原料の国産化推進、長期保存技術確立による調達インフラの再構築、他企業とのアライアンスを通じたサプライチェーン全体の合理化を進めている。研究部門・開発部門への投資拡大も成長戦略の柱であり、野菜の健康効果研究、貯蔵の長期化技術開発、付加価値の高い新規商品開発、青果物を基軸とした新規事業開発を推進している。2024年4月には大阪FSセンターを新設稼働し、生産能力の増強を図ることで、今後の成長基盤を強化している。

**4. 財務健全性**

2025年3月期末の総資産は26,640百万円、純資産は9,030百万円である。設備投資資金を主に金融機関からの借入れにより調達しており、2025年3月期末の有利子負債残高(リース債務を含む)は10,656百万円であり、総資産に占める有利子負債の割合は40.0%と比較的高い水準にある。金利が上昇した場合には、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があると認識している。営業活動によるキャッシュ・フローは3,797百万円(2025年3月期)、投資活動によるキャッシュ・フローは812百万円である。金融機関との一部の金銭消費貸借契約には財務制限条項が定められているが、当連結会計年度末において抵触していない。

**5. 株主還元**

2025年3月期の年間配当金は12.0円である。

**6. 注目ポイント**

当社グループは、気候変動や天候不順がもたらす収益インパクトの低減を最大の経営課題の一つと位置付け、貯蔵能力の増強、野菜の長期保存技術の確立、生産分野への寄与など抜本的な対策に取り組んでいる。独自の強みである物流事業は、気候変動の影響を受けづらい安定性と幅広い顧客層を展望できる成長性を併せ持つ重点戦略分野であり、グループ外への販路拡大を始めとする事業拡大に注力する方針である。研究開発活動を通じて、青果物の価値向上と消費拡大、物流の合理化、野菜の廃棄低減に貢献する技術開発を推進している。有利子負債依存度が高い状況下での金利変動リスクへの対応と、強固な財務基盤の構築が今後の課題となる。

---

**[企業情報]**

[本社]東京都足立区 [創業]1979年 [上場]2005年

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W4ZA | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
16.0B 29.5倍 1.8倍 0.0% 980.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 58.8B 52.8B 47.9B
営業利益 806M 1.1B 636M
純利益 542M 1.0B 702M
EPS 33.3 62.3 47.2
BPS 557.3 537.4 474.1

大株主

株主名持株比率
舘本 篤志0.13%
エア・ウォーター株式会社0.11%
舘本 勲武0.06%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.03%
大﨑 善保0.02%
株式会社オリエンタル0.01%
デリカフーズグループ従業員持株会0.01%
野村 五郎0.01%
MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)0.01%
丹羽 真清0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2023-05-30舘本 勲武 6.05%(1.95%)
2023-05-15エア・ウォーター株式会社 10.50%+5.50%
2023-03-15エア・ウォーター株式会社 10.50%+5.50%
2022-12-21舘本 勲武 8.00%(3.37%)
2022-11-28舘本 勲武 8.00%(3.37%)
2022-02-07レオス・キャピタルワークス株式会社 4.13%(1.07%)
2022-01-05舘本 勲武 11.37%(1.62%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-11TDNet業績修正デリカフーズHD第五次中期経営計画における定量目標の上方修正および今期配当予想の修正に関するお知らせ832+13.82%
2026-01-09TDNetM&AデリカフーズHD当社連結子会社間の吸収合併に関するお知らせ844+0.95%
2025-10-10TDNet業績修正デリカフーズHD2026年3月期業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ940-8.62%
2025-09-30TDNetその他デリカフーズHD当社連結子会社による貯蔵施設新設に関するお知らせ952+0.00%
2025-08-07TDNet決算デリカフーズHD2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)628+15.92%
2025-07-10TDNetその他デリカフーズHD譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ598+0.17%
2025-07-09TDNetその他デリカフーズHD子会社の設立に関するお知らせ597+0.17%
2025-06-11TDNetその他デリカフーズHD株主優待制度の一部変更に関するお知らせ572+4.90%
2023-05-30EDINET大量保有舘本 勲武大量保有 6.05%
2023-05-15EDINET大量保有エア・ウォーター株式会社大量保有 10.5%
2023-03-15EDINET大量保有エア・ウォーター株式会社大量保有 10.5%
2022-12-21EDINET大量保有舘本 勲武大量保有 8.0%
2022-11-28EDINET大量保有舘本 勲武大量保有 8.0%
2022-02-07EDINET大量保有レオス・キャピタルワークス株式会社大量保有 4.13%
2022-01-05EDINET大量保有舘本 勲武大量保有 11.37%