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株式会社フェリシモ (3396)

株式会社フェリシモは、服飾・生活関連品をカタログとインターネットで販売する通信販売事業を展開する。独自の「フェリシモ定期便」は定期的継続購入スタイルを確立し、ストック型収益基盤を構築する。単なる商品案内を超えた情報価値を提供するカタログ編集力と、注文受付から発送まで自社で集約するフルフィルメント体制が競争優位性となる。顧客基盤拡大、継続購入強化、リテールメディア事業、神戸ポートタワー事業を成長ドライバーとする。 [本社]神戸市中央区 [創業]1965年 [上場]2006年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社フェリシモは、服飾・生活関連品をカタログとインターネットで販売する通信販売事業を展開する。独自の「フェリシモ定期便」は、商品を毎月届ける定期的継続購入スタイルを確立し、安定したストック型収益基盤を構築している。単なる商品案内を超え、暮らしの夢やスタイルを伝える情報価値を提供するカタログ編集力と、注文受付から発送まで自社で集約するフルフィルメント体制が、効率的な運営と顧客サービス品質維持に寄与し、競争優位性および新規参入者への参入障壁となっている。カタログ及び書籍の出版事業も手掛ける。

2. 沿革ハイライト

当社の実質的な事業活動は、1965年5月の株式会社ハイセンス設立に始まる。職域を中心としたハンカチの頒布会システムによる通信販売を開始し、1989年12月に商号を株式会社フェリシモに変更した。1998年8月には神戸市須磨区に受注・物流センター「エスパスフェリシモ」を新設し、業務効率化を推進。2002年8月、新設分割により現在の株式会社フェリシモを設立し、2004年2月に親会社を吸収合併した。2006年2月に東京証券取引所市場第二部に株式を上場し、2007年2月には市場第一部に指定された。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、スタンダード市場へ移行している。

3. 収益・成長戦略

2025年2月期に黒字化を達成し、2026年2月期を「成長軌道確立期」と位置づけ、増収・増益を目指す。売上面では、主力の定期便事業において顧客基盤の拡大と継続購入の強化により、のべ顧客数を伸長させる。同時に、販売価格の適正化と値引き販売の抑制により売上拡大を図る。新規事業として「リテールメディア事業」を開始し、神戸ポートタワー事業では話題性の高いコンテンツとのコラボレーションや海外旅行客の取り込みによる集客強化、物販商品の企画強化による客単価の向上を図り、「第2の収益の柱」の育成を進める。費用面では、カスタマーサポート業務等の外部委託先人件費の高騰やシステム投資における減価償却費の増加を見込むものの、ファッション商品を中心とした商品生産地の見直し、サプライチェーンの効率化等による原価率の改善、広告並びにダイレクトメールコストの効率化により営業利益率の改善を進める。2026年2月期の連結業績見通しは、売上高30,531百万円、営業利益137百万円、経常利益243百万円、親会社株主に帰属する当期純利益179百万円を計画している。

4. 財務健全性

2025年2月期末において、有利子負債は0円であり、無借金経営を維持している。総資産28,889百万円に対し、純資産は19,271百万円と、高い自己資本比率を確保。現金及び現金同等物は6,407百万円を保有し、潤沢な流動性を維持している。営業活動によるキャッシュフローは691百万円とプラスを維持し、設備投資額682百万円を賄うなど、安定した財務基盤を構築している。

5. 株主還元

安定的な株主還元を重視し、年間15.0円の配当を実施している。2025年2月期の親会社株主に帰属する当期純利益136百万円に対する配当性向は78.4%と高い水準にある。

6. 注目ポイントとリスク

独自の「フェリシモ定期便」による定期的継続購入モデルは、顧客のスイッチングコストを高め、安定したストック型収益基盤を形成する競争優位性を持つ。長年のカタログ編集ノウハウと、自社で一貫して行うフルフィルメント体制は、効率的な事業運営と顧客体験価値の提供を可能にする参入障壁となる。成長ドライバーとして、既存の定期便事業の顧客基盤拡大に加え、リテールメディア事業や神戸ポートタワー事業といった新規事業の育成による多角化戦略を推進している点が注目される。一方で、通信販売市場におけるカタログ媒体の減少傾向、競合激化、需要予測の難しさ、原材料市況や輸送コストの高騰、為替変動リスクは事業に影響を及ぼす可能性がある。また、国内唯一の物流拠点「エスパスフェリシモ」への業務機能集約は効率化に寄与するが、大規模災害時の事業継続リスクも内包する。企業文化としては、健康経営方針を掲げ、管理職に占める女性労働者の割合35.5%、男性育児休業取得率100.0%と、多様性を重視する姿勢が特徴である。

[本社]神戸市中央区 [創業]1965年 [上場]2006年

出典: 有価証券報告書 (2025-02) doc_id=S100VULK | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
8.8B 45.7倍 0.3倍 0.0% 875.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 29.4B 29.6B 32.2B
営業利益 70M -931M 440M
純利益 136M -858M 671M
EPS 19.1 -120.5 94.3
BPS 2,705.6 2,659.6 2,791.5

大株主

株主名持株比率
株式会社目神山事務所0.11%
一般財団法人フェリシモ財団0.08%
フェリシモ共創会0.05%
 矢崎 和彦0.04%
子守 康範0.04%
星  美佐0.04%
矢崎 真理0.03%
戸島 依里0.02%
フェリシモ従業員持株会0.02%
髙橋 秀子0.02%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-01-27TDNet人事フェリシモ代表取締役の追加選定に関するお知らせ858-1.28%
2026-01-09TDNet決算フェリシモ2026年2月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)892-3.81%
2025-10-07TDNet決算フェリシモ2026年2月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)930-3.98%
2025-09-30TDNet業績修正フェリシモ業績予想の修正に関するお知らせ854+5.85%
2025-07-08TDNet決算フェリシモ2026年2月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)885-4.41%