アートグリーン株式会社グループは、当社、連結子会社3社、非連結子会社1社で構成され、胡蝶蘭を中心とした生花の卸売業を主業務とする。単一セグメントだが、フラワービジネス支援、ナーセリー支援、フューネラル事業を展開する。
フラワービジネス支援事業では、上場・大手企業グループ内の慶弔関連生花発注を仕入から配送まで代行する。企業は初期投資なくフラワービジネスへ参入し、グループ内需要を取り込み経費節減を図る。一般生花小売店や百貨店に対しては、贈答用胡蝶蘭などの仕入から配送までを一貫受託し、小売店の在庫リスク軽減と受注機会損失防止に貢献する。東京23区、大阪市内、名古屋市内、福岡市内では当日配送に対応する。ブライダルサービス会社への生花装飾も手掛ける。周辺事業として、合同会社日本プリザーブドフラワー協会やオンラインスクールサイトの運営により会員からの会費収入を安定的に確保する。AGランドスケープ株式会社による造園・エクステリアの設計、施工、管理業務も受託する。法人贈答用生花では、品種や物量でスケールメリットを活かした仕入れを行い、顧客の細かな要望に柔軟に対応する。
ナーセリー支援事業では、台湾農場より輸入した胡蝶蘭種苗を国内生産農家へ販売する。農業関連ビジネスに参入した大手企業に対し、生産品目の選定から生産指導、販売戦略までアグリカルチャービジネス支援を行う。胡蝶蘭については、台湾・日本の農家とのリレーションを活かし効率的な生産プロセスを提案する。さらに、胡蝶蘭生産農家と提携し、千葉県、神奈川県、山梨県の3ヵ所で胡蝶蘭の自社生産を行い、市場へ出荷する農園事業を展開する。これにより、市場での仕入価格変動リスクを低減し、自社製品の安定供給源を確保する。
フューネラル事業では、葬祭事業者へ菊などの切花を販売する。全国の切花生産者や市場情報に基づき、品質と価格をマッチングさせ、小ロットでの切花販売や時間指定配達で葬祭業者の利便性を高める。
競争優位性(Moat)として、主要生花市場の「買参権」を所有し、生花流通の「ワンストップサービス」を構築する。法人贈答用生花における「スケールメリット」を活かした仕入れ、主要都市での「当日配送」体制、自社・提携農園による「市場価格に影響され難い安定した商品供給体制」が強みとなる。会員からの「会費収入」はストック型収益としてビジネスモデルの質を高める。労働集約型事業における高い技量や経験、商品知識の「ノウハウ蓄積」が参入障壁となる。企業グループ内の慶弔関連需要取り込みや小売店の業務委託インセンティブは「顧客ロックイン構造」を形成する。
1991年12月、アートグリーン有限会社を設立し、生花種苗生産卸販売を開始する。1993年10月、園芸コンサルタント事業を開始する。1996年8月、アートグリーン株式会社へ組織変更する。1998年6月、台湾産胡蝶蘭苗の輸入販売を開始する。2007年8月、フューネラル事業に進出する。2009年2月、オリジナルブランド「化粧蘭」を開発・販売開始する。2015年12月、名古屋証券取引所セントレックス市場に株式を上場する。2018年11月、合同会社日本プリザーブドフラワー協会を子会社化する。2022年1月、パーフェクトフラワーボンド合同会社を設立しオンラインスクール事業を開始する。2025年5月、AGランドスケープ株式会社を子会社化し、造園・エクステリア事業を強化する。
当社グループは売上高の拡大及び売上高営業利益率の確保を目標とする。花き業界は婚礼・葬儀単価の下落や資源価格高騰、円安による仕入れ価格上昇で厳しい経営環境にあるが、環境保全意識の高まりが植物の機能に注目を集め、花き業界の役割深化を促す。
持続的成長に向け、経営基盤の強化とデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を図る。受注システムへの設備投資により、生産から販売までのサプライチェーンに側した機能を追加し、プラットフォーム提供体制を整える。フラワービジネス支援事業では、法人贈答の胡蝶蘭販売に注力し、ECを利用した受注・営業方法を追加することで顧客利便性を高め、受注拡大を進める。緑化事業やスクール事業など新たな周辺事業の立ち上げにより、複数の収益源を確立する。ナーセリー支援事業では、アグリカルチャー参入支援による収益拡大を目指し、植物栽培と販売のノウハウを活かしたコンサルティング業務を国内だけでなく海外展開も視野に入れ提案する。環境保全への取り組みとして、環境負荷の少ない製品・部材導入や使用後の胡蝶蘭鉢植え回収サービス、3R活動を推進する。
優先的に対処すべき課題として、花き市場におけるプライスリーダーの地位確保を含む収益基盤の強化、労働集約型事業における優秀な人材の確保と育成、営業体制の強化による顧客基盤の拡大、そして自社生産強化によるナーセリー支援事業の強化を掲げる。
直近の財務状況(2025年10月31日時点)では、総資産1,419,113千円に対し、純資産は525,798千円である。有利子負債は646,526千円、現金及び現金同等物は312,042千円を保有する。代表取締役及び取締役の個人債務保証が卸売市場に対する仕入債務保証として残存するが、これは条例や商慣行によるものであり、解消方針であるものの現状では困難な状況にある。しかし、保証料の支払いはなく、取引継続の阻害要因ではないと認識する。
提供された情報には、株主還元に関する具体的な方針や配当実績の記載がない。
アートグリーンは、主要生花市場の買参権と生花流通のワンストップサービスを核とした独自の競争優位性を確立する。法人贈答用胡蝶蘭販売を主力としつつ、会員制スクール事業や造園事業、胡蝶蘭の自社生産・アグリカルチャー支援といった周辺事業への多角化を進め、収益源の多様化と安定供給体制の構築を図る。DX推進によるサプライチェーン強化やEC活用は今後の成長ドライバーとなる。花き業界の環境保全意識の高まりは緑化事業に追い風となる可能性がある。一方で、労働集約型事業であるため、優秀な人材の確保と育成が持続的成長の鍵を握る。経済状況や天候、原燃料価格の変動、慣習の変化といった外部リスクへの対応も重要となる。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| — | — | — | — | — |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2.5B | 2.5B | 2.5B |
| 営業利益 | 15M | 39M | 16M |
| 純利益 | 3M | 14M | 57,000.0 |
| EPS | 2.9 | 12.0 | 0.1 |
| BPS | 448.9 | 445.4 | 433.1 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 田中 豊 | 0.60% |
| 根本 和典 | 0.08% |
| 花キューピット株式会社 | 0.04% |
| 芝田 新一郎 | 0.03% |
| 堀 威夫 | 0.01% |
| 川本 昌寛 | 0.01% |
| 佐藤 顕勝 | 0.01% |
| 山村 浩二 | 0.00% |
| 学校法人国際総合学園 | 0.00% |
| 山口 洋 | 0.00% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2022-01-06 | 田中 豊 | 62.15% | (3.54%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-01-29 | TDNet | その他 | アートグリーン | 公益財団法人財務会計基準機構への加入状況及び加入に関する考え方等に関するお知らせ | — | — |
| 2026-01-29 | TDNet | その他 | アートグリーン | 支配株主等に関する事項について | — | — |
| 2025-06-12 | TDNet | 業績修正 | アートグリーン | 第2四半期(中間期)連結業績予想と実績値との差異及び 通期業績予想の修正に関するお知らせ | — | — |
| 2025-06-12 | TDNet | 決算 | アートグリーン | 2025年10月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結) | — | — |
| 2022-01-06 | EDINET | 大量保有 | 田中 豊 | 大量保有 62.15% | — | — |