Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社 J-MAX (3422)

J-MAXは自動車用車体・電動化・精密プレス部品、金型等を製造する。本田技研工業等との共同開発から一貫生産体制を構築し、創業以来の金型技術と超ハイテン加工技術を電動化部品へ応用する技術優位性を持つ。海外売上比率58.8%で、中国での電動化ビジネス拡大や新工場展開を成長ドライバーとする。本田技研工業への売上依存度49.4%を分散する方針。 [本社]岐阜県大垣市 [創業]1960年 [上場]1999年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社J-MAXは、自動車用車体プレス部品、電動化プレス部品、精密プレス部品の製造を主軸とし、プレス用金型、溶接治具、検具等の設備も製造しています。自動車メーカーとの共同開発から一貫生産体制を構築し、車体プレス部品を主力としつつ、電動化プレス部品や、鍛造・切削からの製法置換による高付加価値化が可能な精密プレス部品を成長分野と位置付けています。主要取引先は本田技研工業株式会社及び東プレ株式会社で、海外売上比率は58.8%に達し、日本、タイ、中国に事業を展開しています。

競争優位性は、自動車メーカーとの共同開発体制と一貫生産能力にあります。創業以来の金型技術と、車体骨格部品で培った超ハイテン加工技術を電動化部品へ応用する技術力が強みです。金型製造における成形解析の高精度化、高機能設備の導入、精密加工部品の加工・製造技術、CAE技術の精度向上・活用分野拡大、AIを用いた検査装置及びソフトウェアの研究開発にも取り組み、生産プロセスの進化やグループ連携強化により競争力を高めています。これらの技術的優位性と、主要顧客との長年にわたる取引関係は、高い参入障壁を形成しています。

2. 沿革ハイライト

1960年1月、丸順精器工業株式会社として設立され、自動車部品用プレス金型の製作・販売を開始しました。1963年4月には本田技研工業株式会社との取引を開始。1994年7月にはタイ・マルジュン社への資本参加により東南アジアへ進出し、1999年2月に名古屋証券取引所市場第二部に上場しました。2001年11月には広州丸順汽車配件有限公司を設立し中国市場へ進出、2003年10月には武漢丸順汽車配件有限公司を設立し中国での事業基盤を強化しました。2021年3月、東京証券取引所市場第二部に上場。2022年7月、株式会社J-MAXに商号を変更しました。近年では、電動化シフトに対応するため、2023年4月に中国福建省に福建丸順新能源汽車科技有限公司を設立し、2025年2月には岡山工場を新設し生産能力拡大を図る計画です。

3. 収益・成長戦略

当社グループは、売上高、営業利益及びROAを主要な経営指標とし、2024年3月期より中長期5か年計画「J-VISION 30」をスタートさせ、「既存事業の強化」と「新事業の創出」を成長戦略の2本柱としています。

成長ドライバーは、自動車業界の電動化シフトへの戦略的対応です。「電動化・軽量化に集中した電動化サプライヤーへの転換」を注力テーマに掲げ、車体骨格部品で培った超ハイテン加工技術の電動化部品への応用、車載電池関連部品の自社開発及び共同開発、中国拠点における電池ビジネス専用工場の立ち上げを推進しています。また、自動車領域に限定しない新商品・新事業の開発にも挑戦し、アライアンスやM&A等の外部資源活用により事業ポートフォリオの変革を進めます。既存事業強化では、日本と中国での新工場展開により生産能力及び売上規模の拡大を目指し、AI及びIoT活用による新しいモノづくりへの挑戦やDXの展開加速も成長戦略に組み込んでいます。

研究開発活動では、環境対応と安全性向上を目標とし、超ハイテン材等の加工技術、金型技術、精密加工部品の加工・製造技術、自動車電動化関連部品の要素技術及び新規部品製造、新事業・新商品開発、AIを用いた検査装置及びソフトウェアの研究開発等のテーマに取り組んでいます。当連結会計年度の研究開発費は143百万円です。設備投資は当連結会計年度で8,664百万円を実施し、工場の新設、自動車の新車種生産及びモデルチェンジに伴うプレス成形部品の製造設備と金型が主な内容です。

4. 財務健全性

当連結会計年度の総資産は55,724百万円、純資産は19,609百万円です。有利子負債は23,846百万円に増加しました。事業運営及び成長のための資金調達手段として金融機関からの借入を利用しており、金融市場環境の変化、金利上昇、信用格付け変動、業績悪化等による資金調達条件の悪化やコスト増加、新たな借入困難のリスクを認識しています。これに対し、主要取引行との情報共有、新規取引開拓による資金調達先の多様化を図っています。また、設備投資の見直し、棚卸資産の圧縮、不要資産の売却等により手元流動性の確保とキャッシュ・フローの改善を強化し、事業再編や収益構造の見直しを通じて財務体質の抜本的な改善を推進しています。

5. 株主還元

当連結会計年度の年間配当は4.0円です。自社株買いも実施しており、当連結会計年度末の自己株式数は290,200株です。

6. 注目ポイントとリスク

J-MAXの注目ポイントは、自動車業界の電動化シフトへの戦略的対応です。車体骨格部品で培った超ハイテン加工技術を電動化部品へ応用し、車載電池関連部品の開発や中国での電池ビジネス専用工場立ち上げを進めることで、電動化サプライヤーへの転換を図っています。これは、TAM(獲得可能な最大市場規模)拡大要因である電動化需要を捉える成長ドライバーとなるでしょう。

一方で、当連結会計年度において本田技研工業株式会社及びその関係会社への売上依存度が49.4%と高い点はリスク要因です。当社グループは、他の完成車メーカー向けの取引拡大により依存度低下に努める方針を示しています。また、当連結会計年度の有利子負債が大幅に増加しており、これに対する資金調達先の多様化やキャッシュ・フロー改善、財務体質改善に向けた取り組みの進捗が重要となります。中長期計画「J-VISION 30」における「既存事業の強化」と「新事業の創出」の推進、特に自動車領域に限定しない新事業開発の具体化と成果が、持続的な成長を左右する鍵となるでしょう。

フッター:本要約は企業の公開情報に基づいています。投資判断はご自身で行ってください。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W0L7 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
4.8B 0.3倍 0.0% 408.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 47.1B 54.3B 52.4B
営業利益 19M 1.0B 2.8B
純利益 -3.3B -1.0B 1.3B
EPS -286.3 -89.5 110.7
BPS 1,564.7 1,739.2 1,739.5

大株主

株主名持株比率
東プレ株式会社0.21%
今川 喜章0.09%
本田技研工業株式会社0.09%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.04%
J-MAX取引先持株会0.03%
名古屋中小企業投資育成株式会社0.03%
今村金属株式会社0.03%
株式会社三菱UFJ銀行0.03%
株式会社大垣共立銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.03%
有限会社イマガワ0.03%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-11-27本田技研工業株式会社 8.34%(1.78%)
2025-06-20本田技研工業株式会社 8.34%(1.78%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-16TDNet人事J-MAX人事異動に関するお知らせ438+0.46%
2026-02-06TDNet決算J-MAX2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)494-9.72%
2025-11-27EDINET大量保有本田技研工業株式会社大量保有 8.34%500+2.20%
2025-11-13TDNetIRJ-MAX2026年3月期第2四半期(中間期)決算説明会及び事前質問受付に関するお知らせ418+1.91%
2025-11-07TDNet決算J-MAX2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信340+21.18%
2025-11-07TDNetその他J-MAX2026年3月期第2四半期(中間期)決算補足資料340+21.18%
2025-11-07TDNet業績修正J-MAX海外連結子会社の清算結了(特別利益の計上)及び2026年3月期第2四半期連結業績予想と実績値との差異340+21.18%
2025-08-07TDNet決算J-MAX2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)345-6.38%
2025-08-07TDNetその他J-MAX報告セグメントの変更に関するお知らせ345-6.38%
2025-08-07TDNetM&AJ-MAX株式報酬制度における株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ345-6.38%
2025-08-07TDNetその他J-MAX株式報酬制度の継続に伴う自己株式の処分に関するお知らせ345-6.38%
2025-06-23TDNetその他J-MAX支配株主等に関する事項について310-0.32%
2025-06-20EDINET大量保有本田技研工業株式会社大量保有 8.34%309+0.32%
2025-06-20TDNetその他J-MAX監査等委員会設置会社移行に伴う「内部統制システム構築の基本方針」の一部改定に関するお知らせ309+0.32%