Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社エスイー (3423)

株式会社エスイーは、建設用資機材、建築用資材の製造・販売、建設コンサルタント、補修・補強工事業を展開する。長年培ったプレストレストコンクリート技術と環境・防災技術(地すべり対策・落橋防止システム等)で高い社会的評価を得る。国内の「防災・減災、国土強靭化」、インフラ老朽化対応を追い風に、ESCON拡販、発電事業、BIM/CIM設計支援等の新事業・新製品開発に戦略的投資を行う。モノの製造販売からサービス・ソリューション提供へのビジネスモデル転換を図る。 [本社]東京都新宿区 [創業]1981年 [上場]1999年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社エスイーグループは、親会社である株式会社エスイーおよび連結子会社6社等で構成され、「建設用資機材の製造・販売事業」、「建築用資材の製造・販売事業」、「建設コンサルタント事業」、「補修・補強工事業」の4つを主たる事業とする。

建設用資機材事業では、アンカー、落橋防止装置、PC用ケーブル等のケーブル製品、KIT受圧板、変位制限装置等の鉄鋼製品、ESCONを含むコンクリート製品を製造・販売する。これらは地すべり防止、橋桁落下防止、コンクリートのひび割れ抑制、橋の補強等、多岐にわたるインフラ用途で使用される。

建築用資材事業は、セパレーター、吊りボルト等の建築用資材の製造・販売、鉄骨工事、建築部材・建築耐震金物等の製造・販売を行う。

建設コンサルタント事業は、国内および海外のODA市場等で道路、橋梁、建機、水、エネルギー、開発調査等に係るコンサルティングサービスを提供する。

補修・補強工事業は、橋梁構造物・トンネル等の補修・補強工事の施工、点検・調査業務を中心とする。

競争優位性として、長年培ったプレストレストコンクリート技術を基盤とし、環境・防災技術(地すべり対策・落橋防止システム等)の開発と応用で高い社会的評価を得る。国際規格ISO9001認証を取得し、製品の高性能化を推進する。超高強度合成繊維補強コンクリート「ESCON」の拡販と用途開発も進める。ビジネスモデルは、モノの製造販売に加え、コンサルティング、施工、点検・調査といったサービス提供までを包含し、将来的には維持管理クラウドサービス等のソリューション提供へと拡大を図る方針である。

2. 沿革ハイライト

1981年12月、エスイー産業株式会社として設立され、1991年12月に株式会社エスイーへ商号変更する。創業初期から「斜張橋用斜材F-PH型」が呼子大橋に採用されるなど、主要インフラプロジェクトに貢献する。1994年には「SEEE永久グラウンドアンカー工法・タイブルアンカーA型」が技術審査証明を取得し、山口工場を新設する。1999年6月に株式を店頭登録し、2004年12月にはジャスダック証券取引所に上場した。2009年以降、M&Aを通じて建築資材、補修・補強工事業、土木耐震金物、建築鉄骨、コンクリート二次製品の製造販売事業へと事業領域を拡大してきた。2022年4月には東京証券取引所スタンダード市場へ移行する。

3. 収益・成長

当社グループの主力事業である建設用資機材の製造・販売事業は、公共投資や建設業界の動向に大きく左右される。中長期的には、「防災・減災、国土強靭化」、高速道路リニューアル、インフラ老朽化対応等、需要面での好環境が続くことが予想される。この環境を成長ドライバーとしつつ、2030ビジョンでは、官公需分野および民需分野への製品開発による新分野開拓、モノの製造販売からサービス・ソリューション提供へのビジネスモデル転換、海外事業拡大を目指す。

中期経営計画2023-2025では、発電事業への先行投資、ESCON事業の収益化、BIM/CIM設計支援事業の定着・拡大に戦略的資源を投入する。これらの先行投資により、本中期経営計画期間中の利益水準は低水準となる見込みであり、2026年3月期には研究開発費を除いたレベルでも減益の計画となる。

直近の連結売上高は25,887,450千円、経常利益は885,924千円、親会社株主に帰属する当期純利益は543,833千円である。

4. 財務健全性

当連結会計年度末の総資産は25,470,633千円、純資産は11,221,856千円であり、自己資本比率は約44.06%である。現金及び現金同等物は4,881,035千円、有利子負債は5,219,114千円である。有利子負債は存在するものの、現金及び現金同等物とのバランスを考慮すると、一定の財務健全性を維持する。

5. 株主還元

株主還元については、株主資本配当率(DOE)を経営目標の客観的指標とし、3.5%以上を目安とする方針を掲げる。直近の年間配当金は13.0円である。自己資本当期純利益率(ROE)は、当連結会計年度で約4.85%であり、中期経営計画2023-2025では2026年3月期に0.5%への大幅な低下を見込む。

6. 注目ポイント

当社グループは、国内インフラの老朽化対策や国土強靭化といった公共投資の追い風を受ける一方で、長期的な公共投資の漸減傾向に対応するため、新たな収益の柱となる新事業・新製品の創出を喫緊の課題と認識する。特に、CO2・放射線の発生していないエネルギー発電の研究開発、超高強度合成繊維補強コンクリート「ESCON」の用途開発、BIM/CIM設計支援事業といった未来に向けた戦略的投資が、将来の成長ドライバーとして機能するかが注目される。これらの新規事業投資にはリスクも伴うため、事業化のステージに応じた投資効率の点検が重要となる。原材料高騰リスクや、主力製品の製造拠点が集中する山口工場における災害リスクへの対応も継続的な課題である。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100VZ0R | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
9.0B 16.1倍 0.8倍 0.0% 289.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 25.9B 26.5B 25.5B
営業利益 850M 1.4B 1.3B
純利益 544M 970M 870M
EPS 18.0 32.1 28.8
BPS 370.7 363.6 343.8

大株主

株主名持株比率
有限会社エヌセック0.36%
株式会社麻生0.03%
松本 美枝子0.03%
大津 哲夫0.02%
岡本 みち子0.02%
岡本 美也子0.01%
高橋 謙雄0.01%
佐藤 広幸0.01%
鈴木 啓子0.01%
株式会社横浜銀行0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-02-09有限会社エヌセック 35.04%+1.54%
2022-03-08有限会社エヌセック 33.50%(1.74%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-09TDNet業績修正エスイー繰延税金資産の取崩しおよび業績予想の修正に関するお知らせ285+2.11%
2025-12-01TDNetIRエスイー2026年度3月期 中間期 決算説明資料265-0.38%
2025-06-09TDNetその他エスイー支配株主等に関する事項について264-1.14%
2024-02-09EDINET大量保有有限会社エヌセック大量保有 35.04%
2022-03-08EDINET大量保有有限会社エヌセック大量保有 33.5%