Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社IACEトラベル (343A)

株式会社IACEトラベルは、法人向けBTMサービスを主力とし、取扱高の72.8%を占める。クラウド出張手配システム「Smart BTM」と24時間対応オペレーターを組み合わせた「ハイブリッドサービス」が競争優位性。SaaS型「Travel Manager」も新たな成長ドライバー。BTM海外手配件数シェアは65.2%と高く、官庁・在日米軍向け実績も強み。自己資本比率58.37%と財務は健全だが、売掛金比率64.2%に伴う回収リスクに留意する。 [本社]東京都中央区 [創業]1975年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社IACEトラベルグループは、法人顧客向けに国内・海外出張に係る包括的なBTM(Business Travel Management)サービスを提供します(航空券・宿泊手配、査証代行、精算代行、危機管理等)。BTMサービスは2025年3月期取扱高の72.8%を占める主力事業です。その他、個人顧客向けツアー販売、官公庁や在日米軍向けの旅行サービスも展開しています。

競争優位性は、デジタルとヒューマンサービスを組み合わせた「ハイブリッドサービス」です。クラウド出張手配システム「Smart BTM」は、顧客自身で簡便に予約でき、出張情報を一元管理するオンライン手配を可能にします。外部システムに遷移せず手配を完結でき、コスト優位性も有します。複雑な旅程やトラブル発生時には、24時間対応の自社オペレーターがオフラインでサポートします。

法人向けクラウド出張管理システム「Travel Manager」はSaaS型課金体系を採用し、出張稟議ワークフロー、経費精算、危機管理機能をオールインワンで提供。顧客の業務効率化、リスクマネジメント、内部統制強化に貢献します。

官庁・公務サービスでは、24省庁の国内出張指定旅行会社として専門性と実績を確立し、強固な参入障壁を築いています。米軍サービスでは、在日米軍基地内に3店舗を展開し、語学力とアメリカの商慣習を理解した担当者による接客でニッチ市場での専門性を有します。

1995年8月にはIATA(国際航空運送協会)公認代理店に認可され、自社で国際航空券の発券業務を行います。プライバシーマーク及びISMS認証により、高い情報セキュリティ体制を構築し、法人顧客からの信頼を獲得しています。

BTMサービスにおける海外手配件数シェアは2025年3月期において65.2%を占めます。Smart BTMの手数料やTravel ManagerのSaaS型課金体系により、リカーリング収益の基盤を構築しています。

2. 沿革ハイライト

1975年創業、1982年2月株式会社IACEトラベル設立。1995年8月IATA公認代理店認可。2013年4月、主力事業を個人顧客向けツアー販売から法人顧客向けBTMサービスへ転換。2021年10月クラウド出張手配システム「Smart BTM」を、2022年12月法人向けクラウド出張管理システム「Travel Manager」をリリースしました。

3. 収益・成長

業務出張市場は、海外進出企業の増加、対面コミュニケーションの再評価、間接業務の外注化・デジタル化、リスク管理意識の高まりを背景に、中長期的な成長が期待されます。当社グループは「BTMで一番多くの企業に利用されるデジタルサービスとなる」をビジョンに掲げ、BTMサービスのデジタル化と社内オペレーションの生産性向上を目指します。

成長ドライバーとして、「Smart BTM」の新機能開発や営業・マーケティング活動強化によるMAU(月間利用企業社数)増加を図ります。Travel ManagerのSaaS型課金体系は新たな収益源です。海外サービスでは、各国で法人向けサービスを強化し、カナダでのインバウンド需要獲得にも取り組みます。

経営目標として、売上高営業利益率20%以上、自己資本利益率10%以上を重視し、重要KPIはBTMサービスのMAU、予約件数、売上単価とします。2025年3月期のMAUは1,125社、予約件数は104,308件、売上単価は12,350円です。

4. 財務健全性

2025年3月期における自己資本比率は58.37%と高く、財務健全性は良好です。一方で、法人企業との取引が多く、売掛金が総資産の64.2%(2025年3月期)を占めます。取引先の業績悪化や破産等による売掛金の回収不能リスクに対し、売掛金の管理強化や与信管理に努めます。2025年3月期の有利子負債は1,000,000千円です。

5. 株主還元

株主への利益還元を重視し、安定した配当政策を目指す方針です。ただし、業績や財務状況、成長分野への投資を優先する方針により、配当額の減少や一時停止が発生する可能性があります。提供された財務データには年間配当の記載はありません。

6. 注目ポイント

「ハイブリッドサービス」は、オンラインの効率性とオフラインのきめ細やかなサポートを両立させ、高い顧客対応力と競争優位性を確立。SaaS型「Travel Manager」は、ストック型収益の確立と今後の成長を牽引します。官庁・在日米軍市場での長年の実績と専門性は、強固な参入障壁を形成。BTM海外手配件数シェア65.2%も強みです。業務出張市場のデジタル化・アウトソーシング化を捉えた成長戦略を推進する一方、売掛金比率の高さに伴う回収リスク管理が重要となります。

[本社]東京都中央区 [創業]1975年

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W1OL | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
5.9B 9.9倍 1.4倍 3.1% 1,240.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 3.4B 3.0B 3.0B
営業利益 900M 754M 755M
純利益 600M 529M 500M
EPS 125.8 111.4 105.2
BPS 900.0

大株主

株主名持株比率
西澤 重治0.33%
灰田 俊也0.15%
IACEトラベル従業員持株会0.13%
横田 卓也0.05%
浅生田 和人0.04%
株式会社ビジネスマネジメント0.04%
岡部 将朋0.03%
瀧上 大輔0.02%
岡村 拓樹0.02%
小原 竜雄0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-04-10西澤 重治 26.49
2025-04-08灰田 俊也 10.88
2025-04-08西澤 重治 26.49

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-04-10TDNetHolding change by 西澤 重治
2025-04-08TDNetHolding change by 灰田 俊也
2025-04-08TDNetHolding change by 西澤 重治