Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

デジタルグリッド株式会社 (350A)

デジタルグリッドは、AIと特許技術で電力需給を全自動化する電力取引PF「DGP」を中核に、電力・再エネPFを展開、「エネルギーの民主化」を目指す。内製システムとDORAエリート開発力で迅速対応。市場変動リスクを負わないストック型ビジネスモデルを確立。脱炭素化を追い風に、電力PFでダイナミックプライシング市場の約17%、再エネPFでPPA市場の約16.7%を占有、持続的成長を追求する。 [本社]東京都港区 [創業]2017年 [上場]2025年

1. 事業概要と競争優位性

デジタルグリッドは、「エネルギー制約のない世界を次世代につなぐ」ビジョンと「エネルギーの民主化を実現する」ミッションを掲げ、電力プラットフォーム(電力PF)、再エネプラットフォーム(再エネPF)、及び「その他」の3セグメントを展開。

中核は、発電家と需要家が直接取引可能な電力取引プラットフォーム「DGP」。DGPは、AIと特許技術(第6782479号、第7266259号)で電力取引に必要な専門知識・機能を全自動化し、自由な電力取引を可能に。取引参加者に価格発見・リスクヘッジ機能を提供し、取引コストを最小化。事前に価格、量、期間を固定した契約で市場変動リスクを低減し、AI予測機能で変動性の高い再生可能エネルギーの発電量予測を容易にし、複雑な需給管理(送電業務)をDGPが提供。

競争優位性は以下の通りです。

* **技術的優位性:** 東京大学と共同開発したAIモデルと特許技術により、複雑な需給管理の全自動化を実現。DGPシステムは原則内製され、顧客ニーズ・規制変更に柔軟に対応。DevOps Research and Assessment(DORA)の3指標で最高ランク「エリートレベル」を達成し、トップクラスの開発力を有す。

* **ビジネスモデルの質:** DGP運営において当社グループは市場変動リスクを負わず、発電家と需要家の取引量に応じた手数料を売上とするストック型収益モデルを構築。需要家の電力調達コストは当社グループの手数料を除き原価で負担する仕組みであり、その原価構造を全て開示することで高い透明性を確保。AIモデル中心のシステム開発・運用により人件費や管理費を抑え、従来の小売電気事業者と比較して割安な手数料を提供。需要家は送配電事業者への託送料金のみで相対的に安価に調達可能。

* **参入障壁:** 電力取引に必要な小売電気事業者ライセンス(2019年12月取得)やアグリゲーターライセンス(2022年7月取得)を保有。需給管理の専門性が要される電力市場において、DGPがその複雑な機能を自動化することで、利用者の参入障壁を低減。また、契約管理や請求、送電業務手続きを代行し、利用者の負荷を軽減することで、顧客のスイッチングコストを低く抑えつつ、プラットフォームへのロックイン構造を構築。

2. 沿革ハイライト

当社は、再生可能エネルギーをエネルギー供給の主役とし、人類をエネルギー制約から解放することを目的に2017年10月設立。2020年2月、環境省委託P2P電力取引実証を経て中核サービスDGPを商用リリース。2019年12月小売電気事業者登録、2020年6月DGP特許取得。その後、オフサイトPPAや自己託送へと活用を広げ、2021年11月非化石証書代理調達サービス「エコのはし」、2022年9月FIP制度利用バーチャルPPAサービス「GPA」をリリース。2023年7月バーチャルPPA特化型マッチングプラットフォーム「RE Bridge」をリリースし、再エネ関連サービスを拡充。2024年8月連結子会社デジタルグリッドアセットマネジメント株式会社を設立し蓄電所の開発・保有・運営を開始、同年12月蓄電池アグリゲーションサービスを開始。2025年4月東京証券取引所グロース市場に株式を上場しました。

3. 収益・成長

当社グループの成長ドライバーは、市場環境の変化と脱炭素化のメガトレンドです。国内電力市場は、LNG価格高騰やJEPXの価格ボラティリティ増大により、電力小売会社が価格変動リスクを取るモデルの維持が困難となり、需要家が自らのリスク許容度に応じた電気を選ぶ時代に移行。この変化が当社グループの電力PF事業を推進し、DGP取扱電力量はJEPX高騰時、高騰後を問わず拡大、月次平均解約率は約2.9%と低位で推移します。

脱炭素化は長期的かつ不可逆的なメガトレンドであり、政府は2040年までに再生可能エネルギー導入比率を40~50%に引き上げる方針。FIT制度からFIP制度への移行が進む中、非FIT電源の普及が鍵となり、この市場環境の変化が再エネPF事業にとって追い風です。再エネPF事業の契約期間は20年間程度の長期契約が中心であり、ストックとして積み上がっていく見通しです。2025年7月時点の再生可能エネルギー取扱容量は約281MWに到達。

市場シェアにおいて、電力PF事業は2025年7月期の年間取扱電力量約24億kWhであり、ダイナミックプライシング市場の約17%を占有すると推定。再エネPF事業は2025年7月期の再生可能エネルギー取扱電力量約2.5億kWhであり、再エネPPA市場の約16.7%を占有すると推定されます。国内の電力総需要は、製造業における生産プロセスの電化やデータセンターの普及などにより、2040年に9,000~11,000億kWhに達することが見込まれ、TAM(Total Addressable Market)の拡大が期待。

当社グループは、電力需給予測の高度化、再生可能エネルギーの最適調達、デマンドレスポンス技術の向上、LLM(大規模言語モデル)をはじめとする生成AI技術の活用による業務プロセスの効率化など、DGP基盤のさらなる高度化とサービス価値向上に向けた研究開発を継続。当連結会計年度における研究開発費の総額は100,767千円です。

4. 財務健全性

2025年7月期末の総資産は17,817,568千円、純資産は8,277,240千円。現金及び現金同等物は4,648,319千円を保有し、有利子負債は1,612,960千円と前年同期から減少。自己資本比率は約46.46%と健全な水準を維持。営業活動によるキャッシュ・フローは321,238千円、投資活動によるキャッシュ・フローは181,313千円を計上。

5. 注目ポイントとリスク

当社グループの注目点は、電力システム改革やFIP制度導入など、制度変更が著しい電力業界において、DGPのシステム内製化とアジャイル開発体制により顧客ニーズ・規制変更に迅速対応できる点です。東京大学との共同開発によるAIモデルや特許取得済みの技術は、複雑な電力需給管理を自動化し、他社との差別化要因となります。DORAエリートレベルの開発力も技術的優位性を裏付けます。

ビジネスモデルは、市場変動リスクを負わず取引量に応じた手数料を収受するストック型であり、再エネPF事業の長期契約と電力PF事業の低解約率(月次平均約2.9%)が安定的な収益基盤を形成します。脱炭素化のメガトレンドを背景に、再エネPF事業の拡大、非FIT電源への対応、PPA市場での存在感強化は、長期的な成長を支える重要な要素です。

リスク要因としては、電力市況の変動による解約リスク、制度変更リスク、競争激化、システムリスク、電力PF事業への収益依存(約9割)が挙げられます。当社グループは、固定価格と変動価格を組み合わせたハイブリッドメニューの提供や、再エネPF事業の強化、調整力事業や脱炭素教育事業といった新規事業の検討・開始を通じて、これらのリスクへの対応を図っています。

[本社]東京都港区 [創業]2017年 [上場]2025年

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100WXET | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
5.7B 24.0倍 0.7倍 0.0% 889.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 3.3B 6.3B 6.2B
営業利益 1.5B 2.4B 2.7B
純利益 1.2B 1.5B 1.9B
EPS 31.0 37.1 309.2
BPS 1,282.3

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-04-07株式会社 東芝 12.37
2026-03-11株式会社FD 5.16
2026-03-05株式会社FD 5.16
2026-01-23株式会社 東芝 12.9
2025-12-02株式会社FD 5.16
2025-11-11株式会社FD 5.16
2025-11-10株式会社FD 5.39
2025-08-06株式会社 東芝 13.48
2025-05-27株式会社FD 5.39
2025-04-30ウィル・マネジメント・ツー・リミテッド 5.39
2025-04-28近清 拓馬 5.0
2025-04-28豊田 祐介 8.88
2025-04-25株式会社 東芝 13.48

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-04-07TDNetHolding change by 株式会社 東芝
2026-03-11TDNetHolding change by 株式会社FD
2026-03-05TDNetHolding change by 株式会社FD
2026-01-23TDNetHolding change by 株式会社 東芝
2025-12-02TDNetHolding change by 株式会社FD
2025-11-11TDNetHolding change by 株式会社FD
2025-11-10TDNetHolding change by 株式会社FD
2025-08-06TDNetHolding change by 株式会社 東芝
2025-05-27TDNetHolding change by 株式会社FD
2025-04-30TDNetHolding change by ウィル・マネジメント・ツー・リミテッド
2025-04-28TDNetHolding change by 豊田 祐介
2025-04-28TDNetHolding change by 近清 拓馬
2025-04-25TDNetHolding change by 株式会社 東芝