Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

セーレン株式会社 (3569)

セーレンは、車輌資材、ハイファッション、エレクトロニクス、環境・生活資材、メディカルの5事業をグローバルに展開。独自のデジタル生産システム「Viscotecs®」を核に、原糸から縫製までの一貫生産と流通一貫機能を持ち、小ロット・短納期・在庫レスのSPA/BtoBビジネスを推進します。本革を超える「クオーレ®」や新型プリプレグ「セレカーボ®」など独自技術を保有。繊維技術を応用した「非衣料・非繊維化」を重点戦略とし、人工衛星、半導体、メディカルなど8つの成長分野を拡大、車輌資材の世界シェア拡大を目指します。 [本社]福井市 [創業]1923年 [上場]1962年

1. 事業概要と競争優位性

セーレンは、車輌資材、ハイファッション、エレクトロニクス、環境・生活資材、メディカルの5つの主要事業をグローバルに展開しています。米国、中国、タイ、ブラジル、インドなど世界各地に製造・販売拠点を有します。

車輌資材は車輌シート材やエアバッグ、ハイファッションは衣料用繊維製品、エレクトロニクスは電磁波シールド材、人工衛星部品、半導体関連製品(シリコンウェーハ加工、SOIウェーハ製造)を手掛けます。環境・生活資材は建築・インテリア資材、健康・介護商品、メディカルは化粧品、医療用基材を製造・販売しています。

競争優位性(Moat)は、独自のデジタルプロダクションシステム「Viscotecs®」にあります。これは、企画・製造・販売の「流通一貫機能」と原糸製造から縫製までの一貫生産体制を統合し、小ロット・短納期・在庫レス・低コストを実現するものです。このシステムはSPA事業やBtoBビジネスに展開され、顧客のスイッチングコストを高めます。

技術的優位性として、“本革を超えた新素材”「クオーレ®」、新型プリプレグ「セレカーボ®」、柔軟性に優れた導電性ファブリック「メタフレックス®」、エンプラ繊維を保有。半導体分野では厚膜熱酸化膜付ウェーハや各種SOIウェーハの独自技術が強みです。非繊維材料への加飾ビジネス「非繊維ビスコテックス」も独自のノウハウに基づくもの。グローバルな生産拠点網と一貫生産体制は、高い参入障壁を構築しています。

2. 沿革ハイライト

1923年、福井精練加工株式会社として設立され、精練加工業を開始しました。1962年に大阪証券取引所、1969年に東京証券取引所へ上場し、1973年にセーレン株式会社へ商号変更、同年には両市場第一部に指定替えとなりました。1986年以降、海外子会社を設立しグローバル展開を加速。2005年にはKBセーレン株式会社を設立しカネボウの繊維事業を譲受、2019年にはセーレンKST株式会社を子会社化し半導体関連事業を強化しました。2022年、東京証券取引所の市場再編に伴いプライム市場へ移行しています。

3. 収益・成長

ビジネスモデルの質として、「IT化・ビジネスモデル転換」戦略により、独自のデジタルプロダクションシステム「Viscotecs®」とSCMシステムを強化し、在庫レス小売を目指したSPA事業を拡大しています。BtoBビジネスにおいても同システムを展開し、高付加価値な流通ポジションでの販売事業拡大と高収益モデルへの転換を図っています。一貫生産体制を活用し、製品化・部品化、BtoCビジネスの拡大を進めています。

成長ドライバーは「非衣料・非繊維化」戦略。繊維技術をコアに、応用化学、機械工学、ITを活用した8つの成長分野(次世代車種シート材、一貫生産エアバッグ、炭素繊維、人工衛星、半導体、エレクトロニクス素材、環境・メディカル、非繊維ビスコテックス)の事業拡大を推進。具体的には、「クオーレ®」「セレカーボ®」の拡販、エアバッグ事業拡大、人工衛星・半導体関連事業強化、導電性ファブリック「メタフレックス®」の用途開発、エンプラ繊維の市場開拓、化粧品・ヘルスケア商品拡販、医療分野参入、瞬間消臭機能製品拡販、非繊維ビスコテックスによる加飾ビジネス拡大を進めています。

「グローバル化」戦略に基づき、国内市場縮小を見据え、新興国市場での収益拡大を図っています。海外生産能力増強により車輌資材事業の世界シェア拡大を目指し、特に環境意識の高い欧州市場での合成皮革車輌シート材の拡販に注力。研究開発費は売上高の5%前後を目安に、新技術・新素材・新システム・新設備に積極的に投資する方針です。

4. 財務健全性

2025年3月期末の総資産は199,223百万円、純資産は143,882百万円です。有利子負債10,332百万円に対し、現金及び現金同等物は40,317百万円を保有し、財務基盤は強固です。営業キャッシュフローは20,538百万円、投資キャッシュフローは11,810百万円であり、高い資金創出力があります。経営戦略として資本効率と収益力の向上を掲げ、PBR、ROE、PERなどの向上を目指しています。

5. 株主還元

2025年3月期の年間配当は68.0円です。2025年3月期末の自己株式数は6,002,900株を保有しています。

6. 注目ポイント

セーレンは、独自のデジタル生産システム「Viscotecs®」を核としたビジネスモデル転換と、「非衣料・非繊維化」戦略により、高付加価値事業領域へのシフトを加速。車輌資材、人工衛星、半導体、メディカルなど多岐にわたる成長分野への展開は、市場変動リスクを分散し、持続的な成長を可能にします。グローバルな生産・販売体制強化と新興国市場への積極的な進出は、TAM拡大と収益基盤の多様化に寄与。継続的な研究開発投資と設備投資は、技術的優位性を維持し、新たな競争優位性を確立する基盤となります。企業体質改革とサステナビリティへの取り組みは、長期的な企業価値向上に資するものです。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W270 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
213.0B 12.9倍 1.2倍 2.3% 3,295.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 190.3B 171.8B 172.0B
営業利益 20.9B 20.8B 20.5B
純利益 15.0B 15.6B 15.9B
EPS 255.1 265.5 270.6
BPS 2,734.6

大株主

株主名持株比率
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.14%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.12%
旭化成株式会社0.04%
株式会社北陸銀行0.04%
セーレン共栄会0.03%
日本生命保険相互会社0.03%
第一生命保険株式会社0.02%
東京海上日動火災保険株式会社0.02%
久光製薬株式会社0.02%
GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-11-14Oasis Management Company Ltd. 0.7
2024-11-14Oasis Management Company Ltd. 6.61
2024-09-20三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 3.7
2024-09-19野村證券株式会社 2.13
2024-09-06Oasis Management Company Ltd. 6.28
2024-09-04野村證券株式会社 6.41
2024-08-21野村證券株式会社 7.21
2024-08-05野村證券株式会社 7.05
2024-06-06SMBC日興証券株式会社 11.65
2024-05-07野村證券株式会社 7.02
2024-04-04野村證券株式会社 7.85
2024-03-21野村證券株式会社 8.61
2024-03-18三井住友DSアセットマネジメント株式会社 10.38
2024-03-07株式会社みずほ銀行
2024-02-20野村證券株式会社 9.14
2024-01-18野村證券株式会社 8.75
2024-01-16野村證券株式会社 7.21
2023-10-19野村證券株式会社 10.01
2023-10-04野村證券株式会社 9.87
2023-08-25野村證券株式会社 9.19

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-10-06TDNet(開示事項の変更)ユニチカ株式会社及び日本エステル株式会社からの事業承継スキームの一部変更に関するお
2025-09-02TDNet(開示事項の経過)ユニチカ株式会社及び日本エステル株式会社の会社分割による 新設分割設立会社の株式の
2025-08-04TDNet2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-08-04TDNetearnings: 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-06-24TDNetbuyback: 当社取締役及び執行役員並びに当社子会社の取締役及び執行役員に対する譲渡制限付株式と
2025-06-24TDNet当社取締役及び執行役員並びに当社子会社の取締役及び執行役員に対する譲渡制限付株式としての自己株式処分
2025-06-24TDNet2025年満期ユーロ円建て転換社債型新株予約権付社債の転換価額の調整に関するお知らせ
2025-06-20TDNetユニチカ株式会社の会社分割による新設分割設立会社の株式取得に関する 基本合意書締結のお知らせ
2024-11-14TDNetHolding change by Oasis Management Company Ltd.
2024-11-14TDNetHolding change by Oasis Management Company Ltd.
2024-09-20TDNetHolding change by 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
2024-09-19TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2024-09-06TDNetHolding change by Oasis Management Company Ltd.
2024-09-04TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2024-08-21TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2024-08-05TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2024-06-06TDNetHolding change by SMBC日興証券株式会社
2024-05-07TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2024-04-04TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2024-03-21TDNetHolding change by 野村證券株式会社