Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社自重堂 (3597)

株式会社自重堂は、ユニフォーム及びメンズウェアの企画・製造・販売を一貫して行う。海外拠点での見込み生産が特徴で、輸入仕入比率が高く為替変動の影響を受ける。経営方針として「揃う自重堂」の復活に向けた生産体制の再整備・強化を図り、機能性、デザイン性、SDGs対応商品の開発・販売を強化することで、顧客信頼回復と販売機会ロス低減を目指す。無借金経営で潤沢な現金を保有し高い財務健全性を示す一方、生産拠点集中や為替変動が事業リスクとなる。これらのリスク管理と商品戦略の実行が今後の成長を左右する。

1. 事業概要と競争優位性

株式会社自重堂は、ユニフォーム及びメンズウェアの企画、製造、販売を一貫して行う衣料品製造販売企業である。グループは当社、子会社2社、関連会社2社で構成され、製造、販売、輸入を担う。ビジネスモデルは需要予測に基づく見込み生産を特徴とし、製品の多くは中華人民共和国とミャンマーの海外拠点に集中して生産される。輸入仕入比率が高く、仕入価格はUSドル及び人民元と連動するため、為替変動の影響を受けるが、為替予約取引でリスクヘッジを図っている。

競争優位性として、かつての強みであった「揃う自重堂」の復活に向けた生産体制の再整備・強化に注力し、顧客信頼回復と販売機会ロス低減を目指す。また、「働く人を応援する」基本理念に基づき、機能性、デザイン性、価格訴求力に優れた商品、SDGsやサステナビリティ対応商品の開発・販売強化に努める。

2. 沿革ハイライト

自重堂は1924年9月、合名会社自重堂として設立され、作業服・学生服用小倉地の製織を開始。1950年代には作業服・学生服の縫製・販売、メンズウェアへと事業領域を拡大した。1960年7月には株式会社自重堂を設立し法人化。1994年に株式を上場し、東京証券取引所市場第二部へ上場。1990年代後半からは医療用白衣やセーフティスニーカーなど、新たな事業領域へ進出。2018年2月には株式会社ライオン屋を連結子会社とするなどM&Aによる事業強化も図り、2022年4月には東京証券取引所スタンダード市場へ移行した。

3. 収益・成長

直近の業績として、2025年6月期は売上高14,936百万円、営業利益1,446百万円、純利益1,128百万円を計上した。前連結会計年度は売上高16,863百万円、営業利益2,610百万円、純利益2,015百万円であった。EPSは2025年6月期が391.59円、前連結会計年度が699.34円。

成長ドライバーは、経営方針に掲げる「働く人」が求める商品の開発・販売強化である。機能性、デザイン性、価格訴求力に優れた商品や、SDGs対応商品の投入を通じて市場ニーズを的確に捉え、収益拡大を目指す。また、生産体制の再整備・強化による販売機会ロスの低減も重要な施策であり、安定的な供給体制を確立することで持続的な成長に繋げる方針である。

4. 財務健全性

同社の財務状態は極めて高い健全性を示す。2025年6月期の総資産は41,954百万円、純資産は38,120百万円。直近3期にわたり有利子負債0円の無借金経営を維持している。現金及び現金同等物は2025年6月期に13,390百万円、前連結会計年度に11,012百万円と潤沢な水準を維持し、増加傾向にある。営業活動によるキャッシュ・フローも2025年6月期に3,978百万円、前連結会計年度に3,817百万円と安定的に創出されており、強固な財務基盤を確立している。

事業等のリスクとしては、製品生産が中華人民共和国、ミャンマーに集中することによる生産活動への支障、輸入仕入比率の高さに起因する為替変動、需要予測に基づく見込み生産による棚卸資産評価、及び保有株式の価格変動リスクを認識しており、適切なリスク管理が求められる。

5. 株主還元

同社は株主還元を重視する方針を示し、安定的な配当を継続している。年間配当金は2025年6月期に600円、前連結会計年度及び前々連結会計年度にはそれぞれ500円を支払い、直近の期で増配を実施した。これは、堅調な業績と強固な財務基盤に裏打ちされたものである。2025年6月期には800株の自己株式を保有。BPS(1株当たり純資産)は2025年6月期が13,226.8円、前連結会計年度が13,296.74円であり、高い資産価値を維持している。

6. 注目ポイント

株式会社自重堂は、ユニフォーム市場において「揃う自重堂」のブランド価値再構築と生産体制強化、顧客ニーズに合致した商品開発を通じて業績回復を図る方針を掲げる。特に、SDGsやサステナビリティ対応商品の強化は、現代の企業活動における重要な潮流を捉え、新たな市場機会を創出する可能性を秘める。

財務面では、無借金経営と潤沢な現金、安定的なキャッシュ・フロー創出により、極めて高い財務健全性を維持し、事業投資や株主還元に対する余力も十分にある。一方で、特定の地域への生産集中や輸入仕入比率の高さに起因する為替変動といった外部環境リスクへの対応が継続的な課題となる。これらのリスク管理と、新たな商品戦略の実行、生産体制の最適化が、今後の持続的な成長を左右する主要因となるだろう。

フッター:本情報は公開情報に基づき作成されていますが、その正確性や完全性を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。

出典: 有価証券報告書 (2025-06) doc_id=S100WRSF | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
28.2B 24.9倍 0.7倍 0.1% 9,770.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 14.9B 16.9B 17.7B
営業利益 1.4B 2.6B 3.1B
純利益 1.1B 2.0B 2.5B
EPS 391.6 699.3 851.8
BPS 13,226.8 13,296.7 12,870.6

大株主

株主名持株比率
出原正博0.18%
MASANOBUINVESTMENTCAPITAL株式会社0.09%
出原ホールディングス株式会社0.09%
株式会社広島銀行 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.04%
株式会社三菱UFJ銀行0.04%
住友生命保険相互会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.04%
有限会社ユーエルディー0.03%
株式会社オカムラ0.03%
野口市子0.02%
出原正信0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-12-18出原 正博 17.12%+6.13%
2024-11-20出原 正博 20.96%+6.58%
2024-07-29株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.60%+0.28%
2023-05-09出原ホールディングス株式会社 7.60%(6.30%)
2023-05-08MASANOBU INVESTMENT CAPITAL株式会 7.60%+2.60%
2023-05-08出原ホールディングス株式会社 7.60%(6.30%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-11-10TDNet決算自重堂2026年6月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)9,370+0.43%
2025-09-26TDNetその他自重堂投資単位の引下げに関する考え方及び方針について9,400+0.85%
2025-06-30TDNet人事自重堂代表取締役の異動(辞任)に関するお知らせ9,530-2.20%
2024-12-18EDINET大量保有出原 正博大量保有 17.12%
2024-11-20EDINET大量保有出原 正博大量保有 20.96%
2024-07-29EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.6%
2023-05-09EDINET大量保有出原ホールディングス株式会社大量保有 7.6%
2023-05-08EDINET大量保有MASANOBU INVESTMENT 大量保有 7.6%
2023-05-08EDINET大量保有出原ホールディングス株式会社大量保有 7.6%