Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社フジックス (3600)

フジックスは縫い糸、刺しゅう糸、手芸用糸の製造販売を主軸とする。日本初の合繊ミシン糸開発で培った高い技術力を強みに、独自製品開発と環境対応を強化。グローバルに事業を展開するが、世界市場でのシェアは低い。アジアでのシェア拡大、欧米・アジアでの家庭用販売拡大を成長戦略とし、縫製・手芸に不可欠な副資材を提供し安定需要を確保する。無借金経営で財務基盤は強固だが、多額の経常損失解消が喫緊の課題である。 [本社]京都市北区 [創業]1921年 [上場]1994年

1. 事業概要と競争優位性

フジックスグループは、縫い糸、刺しゅう糸、手芸用各種糸の製造販売を主軸とする。日本、アジア、欧米でグローバルに事業を展開し、当社と連結子会社10社で構成される。日本セグメントでは各種糸の製造販売を、アジアセグメントでは中国、香港、ベトナム、タイで製造・販売・撚糸加工を行う。

競争優位性は、1951年に日本初の合繊ミシン糸「キング印ナイロンミシン糸」を開発・発売した技術実績に裏打ちされる。研究開発室を中心に独自性の高い製品や技術開発に注力し、大学や企業との連携も図る。環境負荷軽減への要請に対応するため、製品仕様や生産技術、染色加工方法の研究を進め、持続可能な社会構築に貢献する。縫い糸は縫製業や手芸関連に不可欠な副資材であり、安定的な需要が見込まれる。世界の縫い糸市場における当社グループのシェアは低いと認識している。

2. 沿革ハイライト

1921年3月、藤井太一商店として創業。1951年4月、東洋レーヨン(現・東レ)の技術協力により、日本初の合繊ミシン糸「キング印ナイロンミシン糸」を開発・発売した。1993年1月、株式会社フジックスに商号変更し、同年中国上海市に合弁会社を設立し海外展開を開始。1994年9月、大阪証券取引所市場第二部等に上場。2000年代には環境認証を取得し、環境対応を強化。2009年以降、国内外で子会社設立・買収を進め、アジアでの生産・販売体制を拡大した。2021年3月に創業100周年を迎え、2022年4月には東京証券取引所スタンダード市場へ移行している。

3. 収益・成長戦略

当社グループは、連結・個別ともに堅実な利益確保と売上高経常利益率の向上を目指す。

成長ドライバーとして、工業用縫い糸事業では、世界の縫い糸市場におけるシェアが低い現状を鑑み、品質、価格、調達利便性を強化することで、アジア地域での評価向上とシェア拡大を図る。家庭用縫い糸事業では、国内需要低迷に対し「ハンドメイド」需要の再評価を捉え、用途提案による需要喚起を目指す。また、欧米市場での低いシェアを独自性の高い製品提案で拡大する。環境負荷軽減への要請に対応するため、製品仕様や生産技術の研究を継続し、環境負荷軽減に寄与する製品開発を推進する。

喫緊の課題は、不透明な経済情勢下での多額の経常損失の縮小・解消である。これに対し、収益改善策の実行、営業戦略の見直し、国内外製造・販売体制の再構築、国内事業効率化、海外市場でのシェア拡大に取り組む。

4. 財務健全性

当社グループは、2025年3月期において自己資本比率約85.86%と極めて高い水準を維持する。現金及び現金同等物は17億円と潤沢な手元資金を保有し、借入金は0円の実質無借金経営を継続している。これらの指標は、強固な財務基盤と高い健全性を示す。

5. 株主還元

当社は、安定的な年間配当金50.0円を継続するなど、安定的な配当政策を維持している。2025年3月期末時点の自己株式数は91,400株である。

6. 注目ポイントと今後の展望

フジックスグループは、創業100年超の歴史と日本初の合繊ミシン糸開発で培った技術力を基盤に、独自製品開発と環境対応を強化している。グローバルな生産・販売体制を構築し、特にアジア地域での事業拡大を推進。世界市場でのシェアは低いものの、アジアでの評価向上とシェア拡大、欧米・アジアでの家庭用縫い糸販売拡大を成長機会と捉える。強固な財務基盤と無借金経営が特徴で、安定的な事業運営と成長投資余力を確保。喫緊の課題である経常損失の解消に向けた収益改善策の実行と、グローバルな事業環境変化への適応力が今後の成長を左右する。

[本社]京都市北区 [創業]1921年 [上場]1994年

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W5XD | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
2.5B 0.2倍 0.0% 1,694.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 5.6B 5.8B 5.7B
営業利益 -196M -116M -208M
純利益 -108M 90M -189M
EPS -78.3 65.5 -137.3
BPS 6,860.8 6,743.4 6,347.9

大株主

株主名持株比率
株式会社FJ興産0.12%
鈴 木 直 子0.07%
藤 井 太 郎0.07%
小 原 京 子0.06%
藤 井 一 郎0.03%
INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ株式会社)0.03%
小 林   茂0.03%
都 築 智 子0.03%
柏   阿里子0.03%
森 本 晶 一0.03%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2022-10-21藤井 太郎 0.00%(7.86%)
2022-10-21藤井 太郎 7.00%+4.00%
2022-10-06鈴木 直子 6.69%+1.69%
2022-09-30藤井 太郎 7.00%+4.00%
2022-09-30藤井 太郎 0.00%(7.86%)
2022-09-30鈴木 直子 6.69%+1.69%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-12TDNet決算フジックス2026年3月期 第3四半期決算短信[日本基準](連結)1,688-0.06%
2025-11-17TDNet配当・還元フジックス営業外収益(受取配当金)の受領に関するお知らせ
2025-11-13TDNet決算フジックス2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信[日本基準](連結)1,621-0.06%
2025-08-13TDNet配当・還元フジックス営業外収益(受取配当金)の計上に関するお知らせ1,634+2.75%
2025-08-13TDNet決算フジックス2026年3月期 第1四半期決算短信[日本基準](連結)1,634+2.75%
2022-10-21EDINET大量保有藤井 太郎訂正
2022-10-21EDINET大量保有藤井 太郎大量保有 7.0%
2022-10-06EDINET大量保有鈴木 直子大量保有 6.69%
2022-09-30EDINET大量保有藤井 太郎大量保有 7.0%
2022-09-30EDINET大量保有藤井 太郎変更
2022-09-30EDINET大量保有鈴木 直子大量保有 6.69%