Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ワールド (3612)

株式会社ワールドは、国内外でアパレル・雑貨小売のブランド事業、EC運営・デジタルソリューションのデジタル事業、生産・販売支援のプラットフォーム事業を展開する。1992年発表の「SPARCS構想」に基づき、消費者を起点に小売から生産まで一貫したプラットフォームを構築し、IT技術で事業基盤をアップデートすることで競争優位性を確立する。このプラットフォームを外部企業にも開放しB2B事業を拡大。デジタル事業ではサーキュラーエコノミー領域に注力し、M&Aを通じた事業再生・成長支援も行う。 [本社]兵庫県神戸市中央区 [創業]1959年 [上場]1993年

株式会社ワールドグループは、当社、子会社46社及び持分法適用関連会社4社で構成される。国内外で婦人、紳士、子供衣料品及び服飾雑貨の販売を営むブランド事業、ECモール運営や情報・物流システムの業務受託等のデジタルソリューションを提供するデジタル事業、衣料品等の生産・調達・貿易や什器製造販売を通じた空間創造支援等のプラットフォーム事業を展開する。

競争優位性の核は、1992年発表の中期経営ビジョン「SPARCS構想」である。これは消費者を起点に小売から生産までを一気通貫させ、ロス・無駄を価値に変えることで顧客満足と生産性を最大化する仕組みを意味する。生産系、開発系、マーチャンダイジング系、店舗運営系の各業務を再現性のある仕組みとしてプラットフォーム化し、IT技術で事業基盤を絶え間なくアップデートし続けることで競争優位性を確立する。現在、SPARCS構想をライフスタイルやサーキュラー領域にまで拡張し、プラットフォーム機能をさらに強化することで「ワールド・ファッション・エコシステム」の確立と進化を目指す。このエコシステムをグループ外の企業にも開放し、持続可能なファッション産業の構築を図る。プラットフォーム事業では、長年培ったノウハウと仕組みが凝縮された多業態・多ブランドを支えるプラットフォームを積極的に外部企業にも開放する。生産プラットフォームは国内外の幅広い生産基盤、商標資産、企画機能を提供しOEM・ODM事業を行う。2025年2月にはエムシーファッション株式会社を子会社化し、機能強化を図る。販売プラットフォームは店舗開発、販売代行、在庫消化等の多様な販売支援メニューを提供する。ライフスタイルプラットフォームは、店舗設計や什器調達、VMD機能等の空間創造支援サービスを提供し、競争優位性のある海外什器調達力を背景にホテルや飲食店の内装等にも事業範囲を拡大する。デジタル事業のB2Bソリューションでは、ファッションビジネスに必要な全業務領域を支えるデジタルプラットフォームを構築・提供し、他社へもサービス提供する。ブランド事業は多業態・多ブランド展開により多様な嗜好に対応し、M&Aを通じた事業再生・成長支援も行う。

株式会社ワールドは1959年1月、婦人服衣料卸販売業として神戸に設立された。1975年小売分野、1978年縫製分野へ進出する。1992年「SPARCS構想」を発表する。1993年大阪証券取引所市場第二部に上場し、1999年東証・大証市場第一部銘柄に指定される。2005年MBOにより上場廃止後、2006年旧株式会社ハーバーホールディングスアルファと合併し、商号を株式会社ワールドに変更する。2011年デジタルプラットフォーム事業へ進出する。2017年持株会社体制へ移行し、2018年東証第一部に再上場する。2019年ラクサス・テクノロジーズ株式会社を子会社化し、シェアード・リユースサービス事業を強化する。2022年プラットフォーム事業のB2B外販を強化し、東証プライム市場へ移行する。2024年ラクサス・テクノロジーズのIPOにより持分法適用関連会社化する。2025年2月エムシーファッション株式会社を子会社化し、プラットフォーム機能の強化を図る。

当社グループは、ブランド事業の利益成長を基盤とし、デジタル事業・プラットフォーム事業など独自の多様な事業展開により、持続的な売上・利益成長を実現する方針である。経営指標として本業の稼ぐ力を表す「コア営業利益」を最も重要視する。成長ドライバーは、SPARCS構想の進化とワールド・ファッション・エコシステムの確立を通じたB2B事業の拡大である。デジタル事業では、B2Bソリューションの拡大に加え、B2Cネオエコノミーにおいて「サーキュラー」をキーワードに、ユーズドセレクトショップやオフプライスストア事業、ブランドバッグのサブスクリプション型レンタルサービスに資源を集中し成長を加速させる。ラクサス・テクノロジーズのサブスクリプション型レンタルサービスはストック型収益モデルである。プラットフォーム事業では、グループ保有のプラットフォームを業界内外の取引先へ提供することでB2B事業を拡大する。M&A戦略も成長の柱であり、事業ポートフォリオを最適化する。非アパレル事業の拡大や海外事業の強化、再生投資事業も次なる成長に向けた準備として着手する。ビジネスモデルの質向上に向け、ブランド事業では「粗利益率」と「在庫回転率」の改善に取り組む。ECチャネルでの売上高の連結売上高に対する比率を成長性の指標として重視する。連結売上高は2025年2月期に225,658百万円、営業利益は16,796百万円、純利益は11,105百万円を計上する。EPSは319.17円、OCFは31,992百万円、EBITDAは34,899百万円である。

当社グループは、最適資本構成の下でROEがCOEを超過する状態や、投下資本利益率(ROIC)が加重平均資本コスト(WACC)を上回る状態を目指す。ROICを新たな経営指標に設定し、ネットD/Eレシオを財務体質の健全化指標とする。中長期的に借入金の削減を行う予定である。2025年2月28日現在における総資産に対する借入金の割合は31.7%である。連結有利子負債は2025年2月期に90,528百万円である。借入金のほとんどは変動金利であり、金利変動リスクを認識する。連結財政状態計算書には、過去のM&A等により生じたのれん57,176百万円を計上しており、事業の収益性低下による減損リスクを認識する。連結総資産は273,880百万円、連結純資産は81,254百万円である。

当社グループは、株主資本に対するリターンの効率性を表すROEの維持・向上にも注力する。年間配当金は、2025年2月期に80.0円、2024年2月期に56.0円、2023年2月期に48.0円と推移する。2025年2月期には320,600株の自己株式を保有する。

当社グループの注目ポイントは、SPARCS構想を進化させた「ワールド・ファッション・エコシステム」の確立と、これをグループ外にも開放することで実現するB2B事業の拡大戦略である。長年培ったアパレルビジネスのノウハウとデジタル技術を融合させ、多岐にわたるプラットフォームサービスを外部企業に提供することで、新たな収益源を確立し、ファッション産業全体の持続可能性に貢献することを目指す。特に、デジタル事業におけるサーキュラーエコノミー領域への注力は、消費者の価値観変化に対応した成長ドライバーとなる。ユーズドセレクトショップ、オフプライスストア、ブランドバッグのサブスクリプション型レンタルサービスといった事業展開は、従来の大量生産・大量販売モデルからの転換を図るものである。M&Aを積極的に活用し、事業ポートフォリオを最適化する戦略も重要である。経営指標としてコア営業利益、ROIC、ネットD/Eレシオ、ROEを重視する姿勢は、資本効率と財務健全性を意識した経営戦略を示す。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100VSOZ | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
54.9B 8.6倍 3.7倍 4.5% 1,490.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 300.0B 284.0B 282.0B
営業利益 17.5B 16.0B 16.0B
純利益 12.6B 12.0B 12.0B
EPS 173.1 171.4
BPS 404.3

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.13%
寺井 秀藏0.07%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.05%
合同会社エイ・ティ興産0.03%
合同会社ケイ・エム興産0.03%
合同会社ワイ・アール興産0.03%
合同会社イー・エイチ興産0.03%
上山 健二0.02%
畑崎 重雄0.02%
野村證券株式会社0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-02-20SMBC日興証券株式会社 7.07
2026-01-22三井住友DSアセットマネジメント株式会社 5.53
2026-01-09寺井 秀藏 8.42
2025-12-05野村證券株式会社 4.56
2025-10-22三井住友DSアセットマネジメント株式会社 6.37
2025-09-22SMBC日興証券株式会社 7.44
2025-09-19野村證券株式会社 5.19
2025-09-05SMBC日興証券株式会社 8.65
2025-08-07SMBC日興証券株式会社 7.64
2025-04-22三井住友DSアセットマネジメント株式会社 6.51
2025-03-07SMBC日興証券株式会社 6.03
2025-02-21SMBC日興証券株式会社 7.05
2025-01-31株式会社ワールド 41.56
2025-01-22三井住友DSアセットマネジメント株式会社 5.64
2025-01-17株式会社ワールド 41.56
2024-12-20株式会社ワールド 44.29
2024-08-22三井住友DSアセットマネジメント株式会社 5.01
2024-03-07SMBC日興証券株式会社 4.26
2024-02-22SMBC日興証券株式会社 5.89
2023-11-16畑崎 重雄 2.54

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-05-28TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2026-04-06TDNet(訂正・数値データ訂正)「2026年2月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」の一部訂正について
2026-04-03TDNet従業員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブ制度の導入に関するお知らせ
2026-04-03TDNet業績連動型譲渡制限付株式報酬制度の導入及び株式報酬型ストックオプション(新株予約権)の自主放棄の予定
2026-04-03TDNet配当方針の変更に関するお知らせ
2026-04-03TDNet2026年2月期 決算補足資料(データブック)
2026-04-03TDNet2026年2月期 決算説明会資料
2026-04-03TDNet2026年2月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
2026-04-03TDNet国内小売事業 2027年2月期 月次売上概況(3月度)
2026-03-19TDNet株式交換による1株に満たない端数の処理に伴う自己株式の買取りに関するお知らせ (会社法第234 条第
2026-03-19TDNet自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ (会社法第163条の規定に基づく子会社からの自己株式の
2026-03-19TDNetbuyback: 自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ (会社法第163条の規定に基づく子会
2026-03-19TDNetbuyback: 株式交換による1株に満たない端数の処理に伴う自己株式の買取りに関するお知らせ (会
2026-03-12TDNetforecast_revision: 通期業績予想の修正に関するお知らせ
2026-03-12TDNet通期業績予想の修正に関するお知らせ
2026-03-04TDNet国内小売事業 2026年2月期 月次売上概況(2月度)
2026-02-27TDNetグループ執行役員新体制のお知らせ
2026-02-27TDNet国際会計基準 IFRS第18号の早期適用に関するお知らせ
2026-02-27TDNet報告セグメントの変更に関するお知らせ
2026-02-27TDNet取締役人事に関するお知らせ