Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社電算 (3640)

電算は公共・産業分野で情報処理事業を展開。主力は地方公共団体向け総合行政情報システム「Reams」で、約40年の実績、自社開発による法改正迅速対応、国標準仕様準拠が強み。長野・新潟地域で公共分野システムに高いマーケットシェアを持つ。強固なセキュリティを備えた自社データセンターを保有し、ワンストップソリューションを提供。政府の自治体DX推進やAI製品拡販を成長ドライバーとし、全国展開とストック型収益強化を目指す。 [本社]長野県長野市 [創業]1966年 [上場]2010年

電算は公共分野と産業分野で情報処理事業を展開する。公共分野は地方公共団体向けシステム提供、情報処理、データセンターサービス等を手掛け、売上高の約76%を占める(2025年3月期)。主力商品は総合行政情報システム「Reams」であり、公共分野売上高の約7割を占める。約40年の実績を持つ自社開発パッケージで、頻繁な法改正に迅速対応し、国標準仕様に準拠。長野・新潟地域で公共分野システムに高いマーケットシェアを確立している。産業分野では民間企業、金融機関、医療・福祉機関向けにソフトウェア開発、情報処理、データセンターサービス等を提供し、一般個人向けインターネットサービスも手掛ける。

電算の競争優位性は、「Reams」の約40年にわたる開発・運用実績と、自社開発による法制度改正への迅速な対応力に裏打ちされた技術的優位性、および長年蓄積された業務ノウハウとシステム構築力にある。甲信越地域での導入実績に基づくブランド力も強み。地方公共団体の基幹システムは導入後の変更が困難なため、顧客のITライフサイクル全体をカバーするワンストップソリューション提供は、高いスイッチングコストと顧客ロックイン効果を生む。

また、強固なセキュリティ、耐震免震構造、24時間365日有人運用・監視体制を備えた自社データセンターは、新規参入者にとって大きな設備投資と運用ノウハウを要する参入障壁となる。ISO/IEC 27017(ISMSクラウドセキュリティ認証)等の取得で情報セキュリティの信頼性を確保。データセンターやシステム保守はストック型収益で、安定的な収益基盤を形成する。

沿革として、1966年3月に信越放送が中心となり設立され、1969年12月に現商号に変更。1995年5月にインターネットサービスプロバイダ事業を開始し、2003年1月には自社データセンターを竣工した。2010年6月東証二部上場、2013年2月東証一部指定、2022年4月スタンダード市場へ移行。2016年7月ティー・エム・アール・システムズを子会社化。2023年10月TOPPANエッジと資本業務提携し、事業拡大と新サービス創出を図る。

成長ドライバーは、政府が2025年度末までに地方公共団体に求める標準仕様準拠の基幹業務システムへの移行であり、「Reams」の移行需要を創出し、電算にとって大きな規制追い風となる。また、「デジタル社会の実現に向けた重点計画」等の政府施策推進や、国内労働力人口減少に伴うDX推進が市場全体のTAM拡大を牽引する。

新市場・新製品としては、「自治体窓口DX」推進ソリューションの展開や、AI製品(AIチャットボット、AI-OCR等)の拡販に注力。生成AIを含むAI、IoT、RPA等の新技術の調査研究とサービス提供も積極的に進める。長野・新潟地域中心の売上構造(2025年3月期売上高の約71%)から、山梨県、首都圏、中京圏を含む全国エリアへの営業強化で地理的拡大を図る。研究開発にも注力し、公共分野では「Reams」の標準準拠システム開発を完了、次期プロダクト開発に着手した。

財務健全性については、2025年3月期、総資産21,463百万円に対し純資産12,711百万円、自己資本比率は59.2%と高い水準を維持する。有利子負債は2,422百万円。営業活動によるキャッシュ・フローは2,965百万円を計上する。経営指標として売上高営業利益率10%以上、ROE10%以上を目標とし、2025年3月期はそれぞれ13.4%、15.7%を達成した。

2025年3月期の年間配当金は37.0円である。

注目ポイントとして、公共分野への高い依存度(2025年3月期売上高の約76%)は、地方公共団体間での情報システムの共同利用や国家主導での業務プロセス・システムの標準化の動向により、経営成績に影響を及ぼす可能性がある。また、長野・新潟地域中心の売上構造から全国展開への進捗が今後の成長を左右する。データセンター事業でのクラウドサービス拡販によるストックビジネス強化、自治体情報システムの標準化・共通化に伴うガバメントクラウドと自社データセンターの併用など、顧客が求める新たなサービス創出への対応が重要課題。情報サービス業界における人材獲得競争の激化や、情報技術革新への迅速な対応が継続的な競争力維持の鍵となる。

[本社]長野県長野市 [創業]1966年 [上場]2010年

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W5V1 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
13.5B 7.5倍 0.8倍 4.3% 2,309.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 23.5B 28.0B 27.9B
営業利益 2.5B 6.3B 6.3B
純利益 1.7B 4.5B 4.5B
EPS 306.4 794.1 798.0
BPS 2,927.3

大株主

株主名持株比率
信越放送株式会社0.35%
TOPPANエッジ株式会社0.15%
信濃毎日新聞株式会社0.05%
電算従業員持株会0.05%
株式会社八十二銀行0.02%
株式会社長野銀行0.02%
株式会社エステート長野0.02%
MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)0.01%
東芝デジタルソリューションズ 株式会社0.01%
轟 一太0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2023-11-21信越放送株式会社 37.37
2023-11-20TOPPANエッジ株式会社 15.08

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-05-27TDNet役員人事に関するお知らせ
2026-01-30TDNet業績予想の修正および期末配当予想の修正(増配)に関するお知らせ
2026-01-30TDNet2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-01-30TDNetdividend: 業績予想の修正および期末配当予想の修正(増配)に関するお知らせ
2026-01-30TDNetearnings: 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-11-17TDNet親会社等の中間決算に関するお知らせ
2025-10-31TDNetearnings: 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-10-31TDNetdividend: 剰余金の配当(中間配当)に関するお知らせ
2025-10-31TDNet2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-10-31TDNet剰余金の配当(中間配当)に関するお知らせ
2025-09-17TDNet業績予想の修正(上方修正) に関するお知らせ
2025-09-17TDNetforecast_revision: 業績予想の修正(上方修正) に関するお知らせ
2025-07-31TDNetbuyback: 自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付
2025-07-31TDNetearnings: 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-07-31TDNet2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-07-31TDNet自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ
2025-07-16TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2025-07-16TDNet指名・報酬委員会の設置に関するお知らせ
2025-07-16TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2025-06-24TDNet支配株主等に関する事項について