Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社デジタルハーツホールディングス (3676)

株式会社デジタルハーツホールディングスは、ソフトウェアテストサービスを主力とする純粋持株会社である。IT人材不足とソフトウェア複雑化を背景に、システムテストとゲームデバッグのアウトソーシング需要に対応する。約8,000名のテスト人材と全国拠点を強みに、国内デバッグ市場で圧倒的シェアと高い参入障壁を確立する。システムテスト市場はブルーオーシャンと認識し、M&Aや高付加価値ソリューションで成長を加速する。2023年5月、エンタープライズ事業の中核子会社AGESTのスピンオフを決議した。 [本社]東京都新宿区 [創業]2001年 [上場]2008年

1. 事業概要と競争優位性

デジタルハーツホールディングスは純粋持株会社であり、連結子会社24社、非連結子会社1社で構成される。主力はソフトウェアの不具合を検出するシステムテストサービス及びデバッグサービスである。ソフトウェア開発支援、保守・運用、セキュリティ等の関連サービスも提供し、顧客企業の高品質なソフトウェア開発を総合的に支援する。

事業はエンタープライズ事業とエンターテインメント事業に区分する。エンタープライズ事業はWebシステムや業務システム等を対象にQAソリューション(システムテスト、セキュリティテスト、ERP導入支援等)及びITサービスを提供する。エンターテインメント事業はコンソールゲームやモバイルゲーム等を対象に、国内デバッグサービスを主力とし、グローバルサービス(翻訳・LQA、マーケティング支援等)、クリエイティブサービス、メディアサービスも展開する。

デジタル関連市場ではIT人材不足の深刻化、IoTの進展やDXの加速等を背景にソフトウェアが複雑化し、テスト工程のアウトソーシングが加速する。

競争優位性として、ソフトウェアテストに関する専門的知見を有する約8,000名のテスト人材を確保・育成し、全国各地に事業拠点を戦略的に展開する。国内外の権威や有識者との連携、先端品質テクノロジー研究開発を通じ、多様な顧客ニーズに最適なソフトウェアテストサービスを高い水準で提供する体制を構築する。国内デバッグ市場では、創業以来顧客企業と強固なリレーションを構築し、豊富なデバッグ専用機材を有することから参入障壁は高い。寡占市場のなかで当社は「圧倒的なシェア」を有する。システムテスト市場はテスト専門企業が少なく「黎明期」であり、「ブルーオーシャン」と認識し、爆発的な成長が見込まれる市場と捉える。ソフトウェアテスト技術者資格保有者数は「国内最大規模」であり、ISTQBの最上位となるGlobal Partner認定を取得する。

2. 沿革ハイライト

当社グループは2001年4月に有限会社デジタルハーツとして設立され、デバッグサービスを開始する。2008年2月に東証マザーズ上場、2011年2月には市場第一部へ変更する。2013年10月には単独株式移転により当社を設立し、当社株式は東証市場第一部に上場する。2017年6月には経営体制を刷新し、エンタープライズ領域の事業拡大を推進する。2018年7月にはデジタルハーツホールディングスへ商号を変更する。2019年8月にはテスト自動化ノウハウを有するLOGIGEAR CORPORATIONを連結子会社化する。2021年7月にはISTQB Global Partner認定を取得する。2022年4月にはエンタープライズ事業を中核子会社AGESTに承継させる組織再編を実施し、東証プライム市場へ移行する。2023年5月には、エンタープライズ事業成長と株主価値向上を目的に、AGESTの株式分配型スピンオフ及び上場準備を開始することを決議する。

3. 収益・成長

当社グループは「SAVE the DIGITAL WORLD」を企業理念に掲げ、デジタルサービスの品質・安全性向上に貢献する。経営戦略として、エンターテインメント事業の安定成長を基盤としつつ、エンタープライズ事業を第二の収益の柱として拡大に注力してきた。2023年3月期において、エンタープライズ事業が連結売上高の5割近くを占める規模に伸長するとともに、投資を継続しながらも安定的に利益を創出するまでに成長した。

成長ドライバーとして、IT人材不足とソフトウェアの複雑化を背景としたテスト工程アウトソーシングの加速という市場環境の追い風を受ける。エンタープライズ事業では、エンジニア確保・育成、ハイスキルエンジニア増強、先端品質技術追求を通じた高付加価値型“シフトレフト対応QAソリューション”の確立を目指す。また、積極的なM&Aを通じ、人材強化や技術力向上スピードを加速する。エンターテインメント事業では、デバッグの高付加価値化を目指す“DHQ”の取り組みを推進し、グローバル事業の拡大に努める。AGESTの株式分配型スピンオフ及び上場準備は、両事業のさらなる成長と株主価値向上を目的とし、それぞれが自立して持続的成長を実現するための体制構築を図る。

4. 財務健全性

当社グループは、強いキャッシュ・フロー創出力を有するエンターテインメント事業を中心に高い収益性を維持しており、安定的な配当等の株主還元を実施しつつ健全な財務体質を維持してきた。財務基盤の強化を経営上の重要な課題と認識し、キャッシュ・フローマネジメントを強化するとともに、必要に応じて金融機関からの資金調達を含めた機動的な対応を実施し、安定的な財務基盤の確保に努める。2023年3月期の現金及び現金同等物は7,593,742千円、有利子負債は5,200,000千円である。

5. 株主還元

当社グループは、強いキャッシュ・フロー創出力を有するエンターテインメント事業を中心に高い収益性を維持し、安定的な配当等の株主還元を実施してきた。2023年3月期の年間配当金は23.0円である。

6. 注目ポイント

当社グループの注目ポイントは、IT人材不足とDX加速を背景に拡大するソフトウェアテスト市場における成長性である。国内デバッグ市場で「圧倒的なシェア」と「高い参入障壁」を確立しつつ、システムテスト市場を「ブルーオーシャン」と捉え、M&Aや高付加価値ソリューションでエンタープライズ事業を第二の収益柱として急拡大させる戦略を推進する。約8,000名のテスト人材と独自の育成プログラム、先端技術研究による競争優位性を有する。AGESTスピンオフは、両事業の自立的成長と株主価値向上を促進する可能性を秘める。一方で、優秀な人材の確保及び育成は継続的な経営課題であり、その対応が今後の成長を左右する。また、利益については依然としてゲーム業種向けにサービスを提供しているエンターテインメント事業が高い割合を占めるため、エンタープライズ事業の利益拡大が重要となる。市場環境の変化や新規参入による競争激化、技術陳腐化への対応もリスク要因として認識する。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100R6RM | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
17.8B 9.0倍 1.7倍 3.4% 746.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 41.1B 38.9B
営業利益 2.7B 2.6B
純利益 1.9B 1.2B
EPS 83.0 53.0
BPS 431.9

大株主

株主名持株比率
宮澤 栄一0.42%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.07%
A-1合同会社0.06%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.04%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE FIDELITY FUNDS(常任代理人 小松原 英太郎)0.04%
MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 北川 晴一)0.01%
藪 太一0.01%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505019(常任代理人 日置 貴史)0.01%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 日置 貴史)0.01%
JPモルガン証券株式会社0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-03光通信株式会社 5.03
2025-12-03GW&K INVESTMENT MANAGEMENT,LLC 3.39
2025-11-04宮澤 栄一 45.0
2025-03-07FMR LLC 4.42
2025-01-10FMR LLC 5.51
2024-10-22FMR LLC 6.53
2023-12-14宮澤 栄一 44.84
2023-12-07FMR LLC 7.6
2023-11-24宮澤 栄一 43.8
2023-11-09宮澤 栄一 42.72
2023-09-07FMR LLC 8.72
2023-09-04宮澤 栄一 42.72
2023-08-02GW&K INVESTMENT MANAGEMENT,LLC 5.8
2023-07-07BofA証券株式会社 0.04
2023-05-22アセットマネジメントOne株式会社 0.04
2023-03-07アセットマネジメントOne株式会社 0.05
2022-12-01宮澤 栄一 43.18
2022-11-15BofA証券株式会社 7.52
2022-11-08BofA証券株式会社 7.52
2022-08-05アセットマネジメントOne株式会社 0.06

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-19TDNet株式会社ジーアングル株式の追加取得(持分法適用関連会社化)及び将来的な残存株式取得(連結子会社化)条
2026-03-03TDNetHolding change by 光通信株式会社
2026-02-06TDNet(開示事項の経過) GTL Media, Inc.との資本業務提携契約締結及び将来的な連結子会社化の
2026-02-05TDNetearnings: 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-02-05TDNet2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-02-05TDNet2026年3月期 第3四半期決算説明資料
2026-01-23TDNetGTL Media, Inc.との資本業務提携契約締結及び将来的な連結子会社化の可能性に関するお知ら
2025-12-03TDNetHolding change by GW&K INVESTMENT MANAGEMENT,LLC
2025-11-06TDNetearnings: 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-11-06TDNet特別損失(投資有価証券評価損)の計上に関するお知らせ
2025-11-06TDNetHUWIZ SOLUTIONS INC.の株式取得(連結子会社化)に関するお知らせ
2025-11-06TDNet2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-11-06TDNet2026年3月期 第2四半期決算説明資料
2025-11-04TDNetHolding change by 宮澤 栄一
2025-09-26TDNet当社連結子会社(株式会社AGEST)の資本金の額の減少(減資)に関するお知らせ
2025-08-07TDNet2026年3月期 第1四半期決算説明資料
2025-08-07TDNet2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-08-07TDNetearnings: 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-05-13TDNetearnings: 2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-05-13TDNetforecast_revision: 特別損失(投資有価証券評価損)の計上及び2025年3月期 通期