Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社イルグルム (3690)

株式会社イルグルムは、国内有数シェアの広告効果測定ツール「アドエビス」を主力とするマーケティングDX支援事業と、日本発のEC構築オープンプラットフォーム「EC-CUBE」を主力とするコマース支援事業を展開する。アドエビスは月額課金型サブスクリプション、EC-CUBEはフリーミアムモデルで決済手数料収入を得る。AIによるマーケティング施策企画推定に関する特許を出願し、生成AI活用を強化。プロダクトと専門人財で顧客ビジネスパートナーへの変革を図る。 [本社]大阪市北区 [創業]2001年 [上場]2014年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社イルグルムは、マーケティングDX支援事業とコマース支援事業の2セグメントで事業を展開する。

マーケティングDX支援事業では、国内有数シェアの広告効果測定ツール「アドエビス」を主力とし、月額課金型サブスクリプションで提供する。当期売上収益の約44.2%を同サービス関連が占める。2025年5月には生成AIを組み込んだ「アドエビスキャンペーンマネージャー」の有償販売を開始する。

コマース支援事業では、日本発のEC構築オープンプラットフォーム「EC-CUBE」を提供し、フリーミアムモデルで決済代行事業者等から決済手数料収入を得る。EC構築・運用支援サービスも手掛ける。

競争優位性は「アドエビス」の国内有数シェアと日本発オープンソース「EC-CUBE」の実績である。AIによるマーケティング施策企画推定に関する特許出願でAI技術優位性構築を図る。月額課金型や決済手数料収入はストック型収益の性質を持つ。

2. 沿革ハイライト

2001年6月、㈲ロックオンを設立。2003年2月「ECサイト構築kit」(現EC-CUBE)、2004年9月「EBiS」(現アドエビス)の販売を開始。2006年9月「EC-CUBE」をオープンソース・ソフトウェアとして提供開始。2014年9月東証マザーズ市場へ上場。2019年8月㈱イルグルムへ商号変更。2020年1月㈱オプトより「ADPLAN」事業を譲受け「アドエビス」へ移管しM&Aで事業拡大を図る。2022年4月東証グロース市場へ移行。2025年5月生成AI活用「アドエビスキャンペーンマネージャー」の販売を開始。2025年8月東証スタンダード市場へ市場変更。

3. 収益・成長

「Impact On The World」を経営理念に掲げ、データとテクノロジーで企業のマーケティング活動を支援し、売り手・買い手の幸せ創出をビジョンとする。

中期経営方針「VISION2027」では、プロダクト開発会社から、プロダクトと専門人財で顧客ビジネスを推進するビジネスパートナーへの変革を掲げる。2026年9月期からはセグメント名称を「マーケティングAI事業」「コマースAI事業」に変更し、生成AI等先端テクノロジー活用を強化する。

人口減少と労働生産性向上ニーズを背景としたテクノロジー活用需要の拡大が成長ドライバーである。生成AI等先端テクノロジーへの積極投資と新製品開発(「アドエビスキャンペーンマネージャー」)で新たな収益柱を構築。コマースAI事業では、ECサイト構築・運用サービス拡大に加え、子会社ルビー・グループ㈱を通じたECオペレーションマネジメント事業強化で垂直統合モデル実現を図る。AI企業として組織能力獲得のためのM&Aを模索し、成長を加速させる。

連結売上高100億円達成と利益の持続的成長を目指し、ROE10%以上を重視する。連結営業利益を黒字に保ちつつ先端テクノロジーへ投資する方針である。

4. 財務健全性

最新期(2025年9月30日現在)の連結総資産は3,205,091千円、連結純資産は1,684,802千円、自己資本比率は約52.5%。現金及び現金同等物は1,461,669千円に対し、有利子負債は679,413千円で流動性は高い。

当連結会計年度の設備投資総額は192,852千円。主に「アドエビス」「アドエビスキャンペーンマネージャー」「アドレポ」「EC-CUBE」の新機能開発による社内利用ソフトウェア増加に充当。

当連結会計年度には、マーケティングDX支援事業で98,808千円ののれん一括償却、コマース支援事業で219,495千円の減損処理と21,944千円の固定資産除却処理を実施。

5. 株主還元

売上高を最重要経営指標とし、適正な利益確保と株主還元に注力する。資本コストや株価を意識した経営実現に向け、ROE10%以上を重視する方針である。最新期(2025年9月30日現在)の年間配当金は7.9円である。

6. 注目ポイント

中期経営方針「VISION2027」に基づくAI企業への変革が最大の注目ポイントである。生成AI等先端テクノロジーを事業ドメインの中心に据え、「マーケティングAI事業」「コマースAI事業」として顧客企業の生産性向上と競争力強化を支援する。AI関連技術の研究開発、特に「AIによるマーケティング施策企画推定」に関する特許出願は、技術的優位性確立に重要である。M&Aを成長戦略の選択肢とし、AI企業として組織能力獲得のためのM&Aを模索する方針は、事業ポートフォリオの変化に影響を与える。事業リスクは、主力サービス「アドエビス」への依存度(売上収益の約44.2%)、インターネット広告市場における競合激化、ブラウザ等の方針転換による情報取得制限、高度人財の確保と育成である。これらの課題への対応が、AI企業への変革と持続的成長を左右する。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100XAFO | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
3.4B 25.4倍 2.0倍 1.5% 530.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 2.9B 6.0B 4.9B
営業利益 285M 320M 279M
純利益 203M 200M -142M
EPS 32.7 31.9 -23.0
BPS 302.5 267.6

大株主

株主名持株比率
岩田 進0.43%
福田 博一0.12%
又座 加奈子0.05%
山下 良久0.01%
イルグルム従業員持株会0.01%
㈱博報堂0.01%
山田 智則0.01%
中川 仁0.00%
長野 佳代子0.00%
㈱アイレップ0.00%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-24岩田 進 41.18
2026-03-03岩田 進 41.18
2026-02-25福田 博一 11.98
2026-01-20福田 博一 11.86
2024-09-18岩田 進 42.18
2024-08-15岩田 進 42.18
2023-09-14岩田 進 43.2
2022-06-01岩田 進 44.39
2022-04-21岩田 進 44.39

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-04-07TDNet2026年3月の月次売上高(速報)に関するお知らせ
2026-03-25TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2026-03-25TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2026-03-24TDNetHolding change by 岩田 進
2026-03-16TDNet(開示事項の経過)資金借入に関するお知らせ
2026-03-06TDNet2026年2月の月次売上高(速報)に関するお知らせ
2026-03-03TDNetHolding change by 岩田 進
2026-02-25TDNetHolding change by 福田 博一
2026-02-16TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ
2026-02-16TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ
2026-02-06TDNet2026年1月の月次売上高(速報)に関するお知らせ
2026-02-05TDNetforecast_revision: 2026年9月期通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
2026-02-05TDNetearnings: 2026年9月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-02-05TDNet2026年9月期 第1四半期決算説明資料
2026-02-05TDNet2026年9月期通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
2026-02-05TDNet2026年9月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-01-20TDNetHolding change by 福田 博一
2026-01-16TDNet譲渡制限株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2026-01-16TDNetbuyback: 譲渡制限株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2026-01-09TDNet2025年12月の月次売上高(速報)に関するお知らせ