株式会社レントは、産業機械、建設機械、産業車両等のレンタル事業を展開する。約7千種・60万台超のレンタル資産を保有し、国内63拠点及びタイ、インドネシア、ベトナムで事業を行う。レンタル事業を補完する配送、メンテナンス、修理、機械オペレーター派遣等のサービスも提供する。
ビジネスモデルの特徴は、建設業以外の各種製造業、サービス業、運輸業、公共・民間プラントなど多様な産業向けレンタルに大きなウエイトを置く点にある。2025年5月期にはレンタル売上の約59%を建設業以外の顧客が占め、建設業界に比べて機器のレンタル活用が進んでいない業界の新規開拓を推進する。レンタル事業はストック型収益の性質を持つ。
競争優位性(Moat)と参入障壁は以下の点に集約する。
- **専門的な品質管理体制**: レンタル資産を建設工事業向け(建機)と各種産業向け(産機)に区分し別管理する。高い信頼性や厳しい品質基準が求められる産機は、13か所の管理センターで集中管理し、専門整備員による統一された品質基準と高度な整備レベルを確保する。同一機種でも建機と産機を区分運用し、顧客ニーズにきめ細やかに対応する。
- **ワンストップサービス**: メーカーとの連携により独自仕様のレンタル資産企画も行い、現場で必要となる機器をまとめてレンタルで賄うワンストップサービス体制を整備する。
- **高付加価値サービス「バリュープラスサービス」**: 多様な機器活用ノウハウと機械整備力を活かし、積極的に展開する。作業効率改善、労働衛生・環境保全、正確な作業、高度な衛生管理、事故防止・安全性向上、法令遵守・安全、資源有効活用・コスト削減に資するサービス群を提供。延線ボールの選定・設置提案、有害物質対応の環境商品、ISO9001認証の測量機器・トルク機器検査校正、クリーンルーム対応、検知警報システム、教習サービス等がある。
- **特許技術「BRS」**: 特許技術「BRS(Battery Reuse System)」によるバッテリー再生サービスを提供し、顧客のコスト低減と廃棄物削減をサポートする。この技術は高周波パルス電流充電法を用いてサルフェーションを除去し、理論上何度でも再生可能である。リチウムイオンバッテリー再生技術の研究開発も推進する。
これらのサービス提供により、単純な価格競争を回避し、顧客との強固な関係構築に資する。約7千種・60万台超のレンタル資産保有、専門的なメンテナンス体制、多様な許認可、特許技術の保有などが参入障壁となる。
1984年6月、静岡県静岡市に総合レンタル会社として設立する。1989年1月、商品管理センター運営を開始する。2003年12月、測量計測機器の検査及びレンタル業務に係るISO9001認証を取得する。2007年1月、労働安全衛生法に基づく特別教育、技能講習を行うレント教習センター静岡を開設する。2008年2月、タイ子会社を設立し海外展開を開始する。2015年12月、バッテリー再生技術の株式会社BRSを子会社化し、2020年9月に吸収合併後、2021年4月にはBRSセンターを開設する。2025年6月、東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場する。
国内総合レンタル業の市場規模は約2兆円に拡大し、当社は2025年5月期の売上高490億円で全体の2%強を占め、上位5社に次ぐ規模である。
成長ドライバーは、国土強靭化基本計画やグリーン成長戦略による国内建設投資の増加、ASEAN諸国の経済成長に伴う海外市場の拡大である。建設業以外の産業向けレンタル市場の新規開拓を継続し、リチウムイオンバッテリー再生技術の研究開発も推進する。M&A戦略として、同業他社とのアライアンス形成、関連事業会社との業務提携や資本提携を強化し、シナジー効果を創出する。直近では、ベトナム及びインドネシアの合弁会社株式を丸紅から取得し、主体的かつ迅速な事業拡大を図る方針である。都市圏のネットワーク強化やバックヤード拡充により、レンタル市場におけるシェアアップを目指す。バリュープラスサービスに係る売上高は、2021年5月期の4,298百万円(売上高比率12.6%)から2025年5月期の6,866百万円(売上高比率15.1%)へと着実に増加し、高付加価値サービスの提供が収益に貢献する。
レンタル事業は大量のレンタル資産保有を伴うため、継続的な事業拡大には多額の設備投資が必要となる。投資資金は原則として借入金またはリース契約により調達する。経営目標指標としてネットD/Eレシオを選定し、持続的な成長に向けた投資と安定した財務体質のバランスを重視する。金利変動リスクに対し、変動金利と固定金利のバランス調整や金利固定化、リース契約での金利交渉等に努める。借入金の一部には財務制限条項が付されており、抵触時には期限の利益喪失リスクがある。
2025年5月期の年間配当は180.0円である。2024年5月期の年間配当は80.0円である。2023年5月期の年間配当は70.0円である。
建設業以外の産業向けレンタル市場開拓と、産機・建機区分管理による高品質・高信頼性サービスの提供は、同業他社との差別化要因となる。特許技術「BRS」を含む「バリュープラスサービス」は、顧客との強固な関係構築と価格競争回避に繋がる。国内の国土強靭化やグリーン成長戦略、ASEAN諸国の経済成長を背景に、M&Aやアライアンス、海外事業拡大を通じて持続的な成長を目指す。設備投資が先行する事業特性上、ネットD/Eレシオや金利動向、財務制限条項の遵守状況は継続的に注視すべき指標となる。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 18.5B | 7.1倍 | 1.2倍 | 0.0% | 5,670.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 49.1B | 43.7B | 38.1B |
| 営業利益 | 3.9B | 3.2B | — |
| 純利益 | 2.5B | 2.1B | 1.8B |
| EPS | 800.4 | 674.1 | 560.8 |
| BPS | 4,671.8 | 3,967.4 | 3,345.1 |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2025-07-24 | ヤンマー建機株式会社 | 7.44% | +2.44% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025-07-24 | EDINET | 大量保有 | ヤンマー建機株式会社 | 大量保有 7.44% | 6,000 | +3.00% |