Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ユニリタ (3800)

株式会社ユニリタは、40年超のデータ・サービスマネジメント知見・ノウハウをコアコンピタンスとするITサービス企業である。金融・大手製造業向けメインフレーム運用自動化ソフトウェア提供のプロダクトサービス事業は、顧客基幹システムへの組み込みと保守サービスにより安定収益を確保する。これは高いスイッチングコストと顧客ロックイン構造を形成する。幅広い企業・公共機関向けクラウドサービス、コンサルティング・SIのプロフェッショナルサービスも展開する。クラウド成長領域への投資拡大、M&A、モダナイゼーション支援を成長戦略とする。 [本社]東京都港区 [創業]1982年 [上場]2006年

1. 事業概要と競争優位性

ユニリタグループは、当社と9子会社、1関連会社で構成されるITサービス企業である。40年余のデータ・サービスマネジメント知見・ノウハウをコアコンピタンスとし、企業・公共機関向けITサービスを提供。事業セグメントはプロダクトサービス、クラウドサービス、プロフェッショナルサービスの3つである。

プロダクトサービス事業は、金融機関、生損保、大手製造業向けに、メインフレームのシステム運用自動化、帳票管理、BCP管理等ソフトウェア・関連サービスを提供。マイグレーション・モダナイゼーション支援、包括的サービス提供でLTV増大を図る。顧客基幹システムに組み込まれたメインフレーム製品の保守サービスは安定収益源。高いスイッチングコストと顧客ロックイン構造を形成し、高い収益性を保持する。

クラウドサービス事業は、幅広い企業・事業体向けに、主にクラウドサービスの形態で各種ソフトウェア・関連サービスを提供。IT課題解決サービスが主力。特定業態業務アプリケーション、公共機関・交通事業者向け社会課題解決サービスも提供。

プロフェッショナルサービス事業は、システム規模の大きな企業向けに、データ・サービスマネジメント知見・ノウハウをベースとしたコンサルティング、システムインテグレーション、アウトソーシングといった役務型サービスを提供。多様な技術者とノウハウにより、プロダクト・クラウド顧客へ包括的・ワンストップ型サービス提供を可能にする。これはノウハウ蓄積による参入障壁・競争優位性となる。

2. 沿革ハイライト

当社は1982年5月、東京都中央区において「A-AUTO」を米国市場で販売する目的でスリービー株式会社として設立された。1987年10月、株式会社ビーエスピーへ商号変更。1993年7月、株式会社ソフトウェア・エージー・オブ・ファーイーストのITシステム運用関連事業を継承し本格活動を開始した。2006年3月、ジャスダック証券取引所(現東京証券取引所JASDAQ市場)に株式上場。2015年4月、株式会社ビーコン インフォメーション テクノロジーを吸収合併し、株式会社ユニリタに商号変更した。その後もM&Aを通じて事業領域を拡大し、2022年4月には東京証券取引所スタンダード市場に上場している。2024年7月には株式会社ビーティスを吸収合併した。

3. 収益・成長

当社グループは、中期経営計画「Re.Connect 2026」(2024年度~2026年度)を推進し、持続的な成長基盤の確立を図る。経営の基本方針は「共感をカタチにし、ユニークを創造するITサービスカンパニーへ」であり、経済的価値と社会課題解決による社会的価値の両立を目指す。

成長ドライバーは、クラウド成長領域への投資拡大、顧客の最適なモダナイゼーション実現に向けたマイグレーション提案とパートナー協業モデル構築、社会課題解決事業への継続的投資とアライアンス強化である。M&Aおよび資本・業務提携も重要な成長戦略要素と位置付け、技術革新の速いIT業界において事業補完・成長を図る。

研究開発活動も積極的に推進し、当連結会計年度の研究開発費は414百万円(前期比15.6%増)、対売上高比率は3.5%となる。プロダクトサービス事業ではSaaS型ジョブ管理クラウドサービス「auttit」をリリース。クラウドサービス事業では、「Waha!Transformer」と生成AI連携オプションサービスをリリースしたほか、「The Staff-V」の機能拡充や操作性向上を図った。

外部環境リスクとして、DX加速、AI進化、技術革新スピードへの適応が課題となる。メインフレーム事業は高い収益性を保持するが、IT技術革新やクラウド化による使用減少、保守サービス解約増加リスクが存在する。競争環境での収益減少、研究開発投資からの収益化失敗リスクも認識する。

4. 財務健全性

2025年3月31日時点の総資産は15,366,436千円、純資産は11,971,981千円である。現金及び現金同等物は8,801,930千円を保有し、有利子負債は0千円である。高い財務健全性を示す。営業活動によるキャッシュ・フローは429,108千円、投資活動によるキャッシュ・フローは123,657千円である。設備投資は主にソフトウェア向けに192百万円を実施し、自己資金で賄う。

5. 株主還元

当連結会計年度の年間配当金は70.0円である。

6. 注目ポイント

ユニリタグループは、メインフレーム事業における長年の実績と顧客基盤、保守サービスによる安定収益構造を強みとする。これは顧客基幹システムへの組み込みによる高いスイッチングコストと顧客ロックイン構造を形成する競争優位性である。メインフレーム市場の縮小リスクに対し、クラウド成長領域への投資拡大、モダナイゼーション支援、社会課題解決事業への展開、M&A戦略を通じて事業ポートフォリオの変革を図る。生成AI連携オプションサービスやSaaS型サービス開発は、技術革新への適応と新たな収益源創出を目指す。財務面では無借金経営と豊富な手元資金を維持し、成長投資の余力を有する。デジタル技術革新への適応、競争激化、研究開発投資からの収益化の成否が今後の課題となる。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W153 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
15.7B 20.7倍 1.2倍 0.0% 1,961.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 11.7B 12.0B 11.5B
営業利益 841M 1.0B 916M
純利益 717M 816M 753M
EPS 94.6 107.9 99.8
BPS 1,577.9 1,549.6 1,501.2

大株主

株主名持株比率
光通信株式会社0.07%
ユニリタ社員持株会0.07%
株式会社ビジネスコンサルタント0.06%
株式会社リンクレア0.06%
株式会社三菱UFJ銀行0.05%
株式会社クエスト0.04%
株式会社みどり会0.04%
三菱UFJ信託銀行株式会社0.03%
株式会社アイネット0.03%
日本情報産業株式会社0.03%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-09-26光通信株式会社 9.89%+0.85%
2025-04-07光通信株式会社 9.04%+1.00%
2024-09-04光通信株式会社 8.04%+1.01%
2024-07-29株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 7.87%+0.46%
2024-03-22光通信株式会社 7.03%+1.00%
2023-08-07光通信株式会社 6.03%+1.00%
2021-12-07光通信株式会社 5.03%+5.03%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-19TDNetM&Aユニリタ完全子会社の吸収合併(簡易合併・略式合併)に関するお知らせ
2025-10-08TDNetその他ユニリタ主要株主及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ1,929+0.05%
2025-09-26EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 9.89%1,938-0.46%
2025-07-29TDNetその他ユニリタ譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ1,908-0.21%
2025-07-02TDNetその他ユニリタ譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ1,916-0.31%
2025-04-07EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 9.04%1,865+0.86%
2024-09-04EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 8.04%
2024-07-29EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 7.87%
2024-03-22EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 7.03%
2023-08-07EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 6.03%
2021-12-07EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 5.03%