Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社エコミック (3802)

株式会社エコミックは、給与計算・年末調整等のBPO事業を主力とする。独自の業務フローとシステム、ノウハウ蓄積、柔軟なフォーマット対応力で競争優位性を確立し、プライバシーマークやISO/IEC 27001認証で情報管理体制を強化する。企業の人手不足やDX推進、BCP対策を背景にアウトソーシングニーズが高まることを成長ドライバーとする。クラウド年末調整システム「簡単年調」を開発し、中国市場へも展開する。 [本社]札幌市中央区 [創業]1997年 [上場]2006年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社エコミックは、給与(賞与)計算、年末調整アウトソーシングを中心としたBPO事業を主力とする。第28期売上高の99.5%をBPO事業が占める。BPO事業では、顧客企業の人事・総務・経理業務に対し、クラウドサービス提案、業務プロセス改善支援、事務作業代行を提供する。具体的には、給与(賞与)計算、年末調整、住民税徴収額更新、マイナンバー収集サービスを展開する。付帯するシステム受託開発や、ASP方式による勤怠・人事システム提供も行う。その他事業として、連結子会社ビズライト・テクノロジーがソフトウエア・ハードウエア開発事業を手掛ける。

競争優位性(Moat)として、大量データを正確かつ低コストで処理するため、独自の業務フローとコンピュータシステムを構築しノウハウを蓄積する。顧客ニーズに合わせた柔軟なフォーマット対応力も有する。情報管理体制強化に注力し、2006年1月にプライバシーマーク、2021年9月にはISO/IEC 27001認証を取得する。災害や感染症等に備え、事務センターを複数拠点設けることでリスク分散を図る。参入障壁は、許認可や届出が不要で規制が少ないため、高いとは言えないと認識するが、上記ノウハウやシステムが実質的な障壁として機能する。市場シェアに関する具体的な記載はないが、大企業向け市場では競合他社との競争激化を認識する。

2. 沿革ハイライト

1997年4月、札幌市でペイロール事業を目的として設立する。2006年4月、札幌証券取引所アンビシャスへ上場する。2013年5月には中国青島市に100%子会社を設立し、オフショア機能と中国市場開拓を開始する。2017年10月、クラウド年末調整システム「簡単年調」をリリースする。2020年4月、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場し、2022年4月には市場再編に伴いスタンダード市場へ移行する。同年4月、株式会社ビズライト・テクノロジーの株式を取得し、第二の柱となる事業育成を図る。2025年2月、中国上海市にある子会社の出資持分を取得し、中国国内におけるHR分野の事業拡大を担う。

3. 収益・成長

成長ドライバーは、企業の人手不足継続、生産性向上、人的資本経営推進に伴う管理部門の合理化とコア業務への集中ニーズである。生成AIなどのテクノロジー発展を背景とした既存業務フロー見直し、DXを通じた働き方変革、BCP対策としてのBPOニーズの高まりも成長を後押しする。中国市場でのHR分野事業拡大も成長戦略の一つである。経営目標として、売上高営業利益率10%を掲げる。BPO事業は年末調整業務の影響により、10月から1月にかけて売上高が偏重する季節変動の傾向がある。設備投資は、業容拡大に向けたオフィス移転、オフショア拠点増床、給与計算システム運用拡大、年末調整システム改修、セキュリティ強化のためのサーバリプレイス等、BPO事業を中心に実施する。

4. 財務健全性

直近3期における自己資本比率は、prior2期75.7%、prior1期86.2%、current期91.4%と高水準を維持し、強固な財務基盤を持つ。有利子負債はprior2期0円であったが、prior1期114,428千円、current期123,540千円と発生する。しかし、現金及び現金同等物はprior2期1,049,289千円、prior1期1,491,545千円、current期1,350,918千円であり、有利子負債を大きく上回る水準で高い流動性を有する。

5. 株主還元

年間配当金は、prior2期8.0円からcurrent期13.0円へと増加傾向にある。

6. 注目ポイント

BPO事業への高い依存度(第28期売上高の99.5%)が課題である。同事業の成長鈍化は業績に影響を与える可能性があるため、第二の柱となる事業育成が重要である。大企業向け給与計算アウトソーシング市場では競争激化が避けられず、営業体制強化や日本国外のマーケット開拓に取り組む方針である。業務品質低下や個人情報漏洩リスクは顧客からの信用低下に直結するため、品質向上と情報管理体制の継続的な強化が不可欠である。事業拡大に伴う業務量増加に対応し、サービス精度を維持するためには、優秀な人材確保と継続的な社員教育も経営上の重要な課題である。中国事業においては、人民元切り上げ、人件費上昇、中国の法律改正等による業績への影響リスクを認識する。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W61Y | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
2.2B 11.5倍 1.2倍 2.8% 472.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 2.4B 2.3B 2.3B
営業利益 180M 173M 150M
純利益 141M 109M 116M
EPS 41.1 24.3 24.7
BPS 396.9

大株主

株主名持株比率
キャリアバンク株式会社0.35%
佐藤 良雄0.06%
目時 伴雄0.04%
熊谷 浩二0.04%
日本社会保険労務士法人0.02%
株式会社TKS0.02%
牧野 哲也0.02%
加藤 徹嘉0.02%
中瀬 浩一0.01%
SBIビジネス・ソリューションズ株式会社0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-13キャリアバンク株式会社 2.57
2026-03-13キャリアバンク株式会社 5.52
2026-03-04キャリアバンク株式会社 1.0
2026-02-12熊谷 浩二 5.85
2026-02-04キャリアバンク株式会社 8.1
2025-12-12キャリアバンク株式会社 40.48
2025-12-10キャリアバンク株式会社 40.48
2024-03-11キャリアバンク株式会社 49.59

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-13TDNetHolding change by キャリアバンク株式会社
2026-03-13TDNetHolding change by キャリアバンク株式会社
2026-03-04TDNetHolding change by キャリアバンク株式会社
2026-02-12TDNetHolding change by 熊谷 浩二
2026-02-04TDNet主要株主及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ
2026-02-04TDNetHolding change by キャリアバンク株式会社
2026-02-03TDNetearnings: 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-02-03TDNet2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-12-12TDNetHolding change by キャリアバンク株式会社
2025-12-10TDNetHolding change by キャリアバンク株式会社
2025-12-04TDNet(訂正)「自己株式の取得及び自己株式の公開買付けの開始に関するお知らせ」の一部訂正に関するお知らせ
2025-12-04TDNetbuyback: (訂正)「自己株式の取得及び自己株式の公開買付けの開始に関するお知らせ」の一部訂正
2025-12-03TDNet自己株式の取得及び自己株式の公開買付けの開始に関するお知らせ
2025-12-03TDNetbuyback: 自己株式の取得及び自己株式の公開買付けの開始に関するお知らせ
2025-08-20TDNet株主優待の一部内容変更(優待品目の変更)に関するお知らせ
2025-05-26TDNet剰余金の配当に関するお知らせ
2025-05-26TDNet支配株主等に関する事項について
2025-05-26TDNetdividend: 剰余金の配当に関するお知らせ
2025-05-12TDNet2025年3月期決算短信〔日本基準〕連結
2025-05-12TDNet2025年3月期通期連結業績予想と実績値の差異に関するお知らせ