Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社大和コンピューター (3816)

株式会社大和コンピューターは、ソフトウェア開発関連事業とSaaS型サービスインテグレーション事業を主軸とする。CMMI成熟度レベル5を達成した高品質な開発プロセスと技術力を競争優位性とし、顧客のDX化やシステム刷新需要に対応する。SaaS型サービスはストック型収益に貢献。クラウドサービス、スマート農業(i-農業®)を新たな収益の柱として育成し、AI利活用やNFCマーケティングツールで成長を加速する。主要取引先との安定的な関係も特徴とする。 [本社]東京都 [創業]1977年 [上場]2006年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社大和コンピューターは、情報システムの構築・稼働を担う「ソフトウェア開発関連事業」と、SaaS型ソフトウェアサービス等を展開する「サービスインテグレーション事業」を主軸とする。ソフトウェア開発関連事業は受託開発を中心にシステム設計・開発・導入・保守、CMMI導入コンサルテーションを提供。サービスインテグレーション事業はSaaS型ソフトウェアサービス提供、関連システムコンサルティングから開発・導入・保守、ハードウェア販売までを総合的に支援する。システム販売や農業活動も行う。

競争優位性は、CMMI V2.0(2019年)、V3.0(2024年)で成熟度レベル5を達成した高品質なソフトウェア開発プロセスと技術力にあり、高い参入障壁を構築する。SaaS型サービスはストック型収益モデルを形成し、安定的な収益基盤に貢献する。主要取引先であるSCSK株式会社、株式会社大塚商会との安定的な取引関係は、顧客ロックイン構造を強化する。スマート農業分野では、国立大学法人静岡大学との共同研究で温室メロンの等級判定AI開発に成功し、技術的優位性を示す。ISO27001認証やプライバシーマーク取得により、情報セキュリティ管理体制を強化する。

2. 沿革ハイライト

1977年6月、ソフトウェア開発を目的として設立。2003年2月、CMMIコンサルティング事業を開始。2006年9月、ジャスダック証券取引所に上場する。2010年8月、SaaS型スクール管理システム「プラチナスクール」の提供を開始。フィットネス・コミュニケーションズ株式会社、株式会社ルーツ、浅小井農園株式会社の子会社化等により事業領域を拡大する。2019年5月にはCMMI V2.0、2024年5月にはCMMI V3.0で成熟度レベル5を達成。2022年4月、東京証券取引所スタンダード市場へ移行する。

3. 収益・成長

同社グループは、売上総利益及び営業利益の適正な確保と継続的な拡大を経営目標とする。2030年7月期を最終年度とする中期経営計画「DCX 2030」を策定し、第二創業期としての変革を推進する。成長戦略として、AI利活用によるソフトウェア開発の生産性向上、自社クラウドサービスやスマート農業への資本投下強化による事業基盤の強化・再構築を図る。また、パートナー企業との高付加価値ソリューション提案拡大、NFC活用マーケティングツールによる新規顧客基盤拡大を通じたソリューション提案の推進、人的資本への積極投資も行う。対処すべき課題は、既存事業の深化に加え、クラウドサービスやスマート農業(i-農業®)を新たな収益の柱として拡大することである。スマート農業ではICT活用製品・サービス開発と戦略的設備投資を実行する。AI関連事業では、生成AI利活用エンジニア育成や自社サービスへのAI機能導入を推進する。市場環境は、企業のDX化やシステム刷新、働き方改革、人手不足対応、デジタル化による自動化・効率化・省力化等へのIT投資需要が堅調に推移し、成長ドライバーとなる。2025年7月期(current)の売上高は3,204,763千円、営業利益は571,514千円、純利益は417,508千円、EPSは107.73円を計上する。

4. 財務健全性

同社は強固な財務基盤を維持する。2025年7月期(current)の有利子負債は44,122千円と低く、現金及び現金同等物は3,750,968千円を保有する。総資産6,241,588千円に対し、純資産は5,365,134千円であり、自己資本比率は約86.0%に達する。この財務基盤は、今後の成長投資を支える。

5. 株主還元

同社は安定的な株主還元を実施する。2025年7月期(current)の年間配当は19.0円、前連結会計年度(prior1)は19.0円、前々連結会計年度(prior2)は18.0円である。

6. 注目ポイント

株式会社大和コンピューターの注目点は、CMMI成熟度レベル5を継続的に達成するソフトウェア開発能力である。これは技術的優位性と品質管理体制の強固さを示し、競争優位性となる。SaaS型サービスインテグレーション事業の拡大や、スマート農業を新たな収益の柱として育成する戦略は、事業ポートフォリオの多角化と成長機会を追求する。AI利活用による生産性向上と自社サービスへのAI機能導入は、競争力強化と新たな価値創造に寄与する成長ドライバーである。有利子負債が少なく、潤沢な現金と高い自己資本比率を誇る強固な財務基盤は、将来の成長投資を可能にし、持続的な企業価値向上を支える。

出典: 有価証券報告書 (2025-07) doc_id=S100WXEV | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
4.5B 10.5倍 0.8倍 0.0% 1,136.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 3.2B 3.3B 3.0B
営業利益 572M 565M 504M
純利益 418M 342M 329M
EPS 107.7 88.3 84.9
BPS 1,384.5 1,316.2 1,234.1

大株主

株主名持株比率
㈲ジェネシス0.25%
中村 憲司0.18%
SCSK㈱0.08%
大和コンピューター社員持株会0.08%
光通信㈱0.03%
京都中央信用金庫0.02%
林 正0.02%
テイネン㈱0.02%
中村 雅昭0.02%
中村 眞理子0.02%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-06TDNet決算大和コン2026年7月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)1,146-0.44%
2026-03-06TDNet業績修正大和コン2026年7月期第2四半期(中間期)の連結業績予想と実績値との差異に関するお知らせ1,146-0.44%
2025-12-05TDNet決算大和コン2026年7月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,179-2.37%
2025-10-31TDNetその他大和コン支配株主等に関する事項について1,153+0.00%
2025-09-12TDNet配当・還元大和コン剰余金の配当に関するお知らせ1,149+0.52%
2025-09-05TDNet決算大和コン2025年7月期 決算短信〔日本基準〕(連結)1,210-5.21%
2025-09-05TDNet事業計画大和コン中期経営計画「DCX 2030」策定に関するお知らせ1,210-5.21%