Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

パス株式会社 (3840)

パスは、コスメ、ビューティ&ウエルネス、再生医療関連、サスティナブル、マーケット・エクスパンション、インベストメント、AI・テクノロジーの多角的な事業を展開する。コスメは「エクスボーテ」ブランド、ビューティ&ウエルネスは「美と健康」商品を多チャネルで販売する。再生医療関連はヒト由来化粧品原料、サスティナブルは微細藻類培養・希少原料開発で技術的優位性を追求し、先行者利益確保を目指す。AI・テクノロジーはX線・AI・ロボテックス技術を活用した製造装置を開発販売し、労働力不足対応市場を狙う。M&Aとバイオテクノロジーシナジーで事業拡大を図る。 [本社]東京都港区 [創業]1990年 [上場]2007年

**1. 事業概要と競争優位性**

パス株式会社は、コスメ、ビューティ&ウエルネス、再生医療関連、サスティナブル、マーケット・エクスパンション、インベストメント、AI・テクノロジーの7つの報告セグメントで多角的な事業を展開する。

コスメ事業では、連結子会社である株式会社マードゥレクスが「エクスボーテ EX:BEAUTE」ブランド化粧品を中心に事業を展開する。ビューティ&ウエルネス事業では、連結子会社である株式会社ジヴァスタジオが「美と健康」をキーワードとした商品の企画開発及びTVショッピングを中心にカタログ・Web・店頭販売まで幅広いチャネルによる事業を展開する。

再生医療関連事業では、連結子会社である株式会社RMDCがヒト由来化粧品原料の製造販売、研究開発等の事業を展開する。サスティナブル事業では、連結子会社である株式会社アルヌールが微細藻類の培養、研究開発、微細藻類及びその抽出物の販売、培養設備の販売等を手掛ける。同事業では、抗肥満作用や抗アレルギー作用が期待できる「シフォナキサンチン」や高い紫外線遮断機能作用をもつ「シス型フコキサンチン」の開発に成功する。また、牛のげっぷ由来メタンガス削減効果のある添加物によるソリューションに取り組む「KAGINOWA」プロジェクトでは、100%人工海水によるカギケノリ培養に成功する。当社グループはこれらの技術開発により「競合他社に対して、技術的な優位性を確保することによって、将来的に当分野における先行者利益を確保してまいります」と明記しており、サスティナブル分野における技術的競争優位性(Moat)を追求する。

マーケット・エクスパンション事業では、連結子会社である株式会社RIDOSがライブアドテック(リアルタイムで広告効果を最大化する技術)を中心としたサービスを提供し、ライブコマースに注力する。インベストメント事業では、再生可能エネルギーの事業用地を中心とした不動産の取得、賃貸及び仲介、再生可能エネルギー事業への出資、カーボンクレジット及びボランタリークレジットの創出、仕入及び販売等を行う。2024年11月の第三者割当増資で取得した地上権付土地から安定収益を確保する。

AI・テクノロジー事業では、連結子会社である株式会社三和製作所がX線透過技術、AI画像処理技術及びロボテックス技術を活用した各種製造装置の開発及び販売を行う。食品自動化製造機器における「先駆的製品」である軟骨自動除去装置は試験段階にあり、労働力不足に対応する巨大市場での成長を見込む。

当社グループは、マルチチャネルの「販売力」とマーケット・ニーズを捉えた「商品企画力」をコアコンピタンスとし、ヒトと地球の美と健康に貢献するバイオテクノロジーとのシナジーを強みとする。特に、細胞加工・培養や微細藻類養殖等の「イニミタビリティな技術力」の開発を事業強化の推進力と位置付ける。

**2. 沿革ハイライト**

当社は1990年5月、旅行業代理店業を目的とする「アイロンジャパン株式会社」として大阪府大阪市で創業する。2000年12月に商号を「イー・キャッシュ株式会社」に変更し、電子認証・認識技術を軸としたサービス提供に転換する。2007年3月、東京証券取引所マザーズに株式を上場する。

2014年7月、商号を「パス株式会社」に変更する。その後、M&Aを通じた多角化戦略を推進し、2015年8月には株式会社マードゥレクスと株式会社ジヴァスタジオの株式を取得し、コスメ・ビューティ&ウエルネス事業を開始する。2022年4月、東京証券取引所の市場区分の見直しにより、スタンダード市場へ移行する。

さらに、2020年11月に株式会社アルヌールを設立しサスティナブル事業を開始する。2023年1月には株式会社RMDCを完全子会社化し再生医療関連事業を本格化させる。2024年11月に株式会社RIDOSを設立しマーケット・エクスパンション事業を開始、2025年2月には株式会社三和製作所を完全子会社化しAI・テクノロジー事業に参入する。

**3. 収益・成長**

当社グループは「利益至上主義」を掲げ長期的な企業価値向上を目指すものの、営業赤字が継続する状況にある。2024年11月に発表した新中期経営計画では、2030年3月期に売上高200億円以上、営業利益15億円以上を定量的目標とする。

成長ドライバーとして、EC中心の「販売チャネル」構築と生活者ニーズを捉えた「商品企画力」の醸成をコアコンピタンスの確立として掲げる。また、細胞加工・培養や微細藻類養殖等の「イニミタビリティな技術力」の開発、バイオテクノロジーによる貴重素材をグループ各社の商品に反映させるバリュー・チェーン開発を事業強化の推進力とする。さらに、GHG(温室効果ガス)削減に寄与する新電力やAI、ロボテックス技術を駆使した産業機械などの新たな事業領域創出を成長・事業拡大戦略として推進する。

各事業の成長戦略として、再生医療関連事業では、市場規模が大きく成長が期待できる細胞培養加工事業へのシフトを図る。サスティナブル事業は投資が先行する状況だが、技術的優位性確保による先行者利益獲得、早期収益化を目指す。AI・テクノロジー事業は労働力不足が課題となる社会状況において有効なソリューションを提供し、巨大市場での大幅な収益拡大を見込む。ビューティ&ウエルネス事業は販売チャネルを多角化し、インベストメント事業は不動産物件の売買・仲介拡大で収益源の多角化を図る。

当連結会計年度の研究開発費は17,216千円であり、コスメ、ビューティ&ウエルネス、サスティナブル、再生医療関連事業に配分する。設備投資総額は522,897千円であり、サスティナブル事業、再生医療関連事業、ビューティ&ウエルネス事業が主な投資対象となる。

**4. 財務健全性**

当社グループは、前連結会計年度において営業損失172,336千円、親会社株主に帰属する当期純損失175,879千円、営業活動によるキャッシュ・フローのマイナス76,610千円を計上する。当連結会計年度においても営業損失208,368千円、親会社株主に帰属する当期純損失276,771千円、営業活動によるキャッシュ・フローのマイナス538,514千円を計上しており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる状況にある。

この状況を解消するため、当社グループは事業ポートフォリオの見直し、低収益事業の抜本的改革、新規事業分野の早期収益化、財務基盤の一層の強化を対策として講じる。資金確保のため、2024年11月には第三者割当増資並びに新株予約権の発行を実施する。今後も柔軟で機動的な資本政策の実施、有利子負債の活用など多面的な資金調達方法を活用し、必要な資金を確保する方針である。経営者は、これらの効果的な対策を講じていることから、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断する。

**5. 株主還元**

提供された一次情報には、株主還元に関する具体的な方針や実績の記載がない。

**6. 注目ポイント**

パス株式会社の今後の注目ポイントは、多角化された事業ポートフォリオにおける低収益事業の抜本的改革と、再生医療関連、サスティナブル、AI・テクノロジーといった成長戦略の中核に位置付けられる新規事業分野の早期収益化及び収益安定化の実現である。特に、微細藻類培養や細胞加工・培養、X線・AI・ロボテックス技術といった「イニミタビリティな技術力」の開発が、競争優位性を確立し、持続的な成長を可能にする鍵となる。継続企業の前提に関する重要事象の解消に向けた事業改革と財務基盤強化の進捗、そして2030年3月期に売上高200億円以上、営業利益15億円以上という中期経営計画の定量的目標達成に向けた具体的な進捗が重要視される。M&Aによる事業拡大戦略が継続する中で、新規子会社の統合効果とシナジー創出の実現性も注視すべき点である。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
3.8B 3.2倍 68.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 2.3B 2.3B 2.0B
営業利益 -208M -172M -220M
純利益 -277M -176M -256M
EPS -4.4 -3.3 -5.5
BPS 33.5 21.2 20.9

大株主

株主名持株比率
株式会社サスティナ0.30%
株式会社サンテック0.09%
株式会社きずな0.04%
株式会社エイル0.03%
土屋 允誉0.03%
岩間 斎0.02%
JPモルガン証券株式会社0.02%
日本証券金融株式会社0.01%
BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.01%
富元 辰幸0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-11Evo Fund 1.00%(26.89%)
2026-03-10株式会社サスティナ 1.00%(56.05%)
2026-02-12Evo Fund 27.89%(0.52%)
2026-02-06Evo Fund 28.41%(0.87%)
2026-01-15Evo Fund 29.28%(0.56%)
2025-12-16株式会社サスティナ 57.05%+5.82%
2025-12-08Evo Fund 29.84%+13.78%
2025-11-27Evo Fund 16.06%+0.75%
2025-11-25Evo Fund 16.06%+0.75%
2025-09-05Evo Fund 15.31%(0.73%)
2025-07-28株式会社サスティナ 51.23%(3.39%)
2025-07-01Evo Fund 16.04%(0.78%)
2025-06-02株式会社サスティナ 54.62%(0.49%)
2025-01-31株式会社サスティナ 55.11%(0.94%)
2025-01-30株式会社サスティナ 55.44%(0.61%)
2025-01-09Evo Fund 16.82%(0.84%)
2025-01-08Evo Fund 17.66%+13.66%
2024-12-19Evo Fund 17.83%+14.83%
2024-12-16株式会社サスティナ 56.05%+13.90%
2024-12-06株式会社サスティナ 42.15%--

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-11EDINET大量保有Evo Fund大量保有 1.0%78+17.95%
2026-03-10EDINET大量保有株式会社サスティナ大量保有 1.0%76+2.63%
2026-03-09TDNet新規事業PATHRMDC、韓国MEDIPOST社との業務提携基本合意に関するお知らせ(次世代自動培養ロボットによるF59+28.81%
2026-03-04TDNet資本政策PATH(開示事項の経過)第16回乃至第21回新株予約権の取得および消却の完了に関するお知らせ53+13.21%
2026-02-26TDNetその他PATH資金の借入れに関するお知らせ54+3.70%
2026-02-26TDNetその他PATH(開示事項の経過)第1回無担保普通社債の期限前償還に関するお知らせ54+3.70%
2026-02-26TDNet資本政策PATH第16回乃至第21回新株予約権の取得および消却に関するお知らせ54+3.70%
2026-02-12EDINET大量保有Evo Fund大量保有 27.89%55-1.82%
2026-02-06EDINET大量保有Evo Fund大量保有 28.41%56-5.36%
2026-01-29TDNet新規事業PATH当社連結子会社における株式会社ベルテクスコーポレーション、ベルテクス株式会社及び株式会社ユニ・ロット59+3.39%
2026-01-15EDINET大量保有Evo Fund大量保有 29.28%60+1.67%
2026-01-15TDNetその他PATH暗号資産売却益(営業外収益)の計上に関するお知らせ60+1.67%
2026-01-06TDNetその他PATH暗号資産売却益(営業外収益)の計上に関するお知らせ59-1.69%
2026-01-05TDNet資本政策PATH第三者割当により発行された第20回新株予約権(行使価額修正条項付)の月間行使状況に関するお知らせ58+1.72%
2025-12-16EDINET大量保有株式会社サスティナ大量保有 57.05%60-1.67%
2025-12-16TDNetその他PATH第1回無担保社債(私募債)の払込完了に関するお知らせ60-1.67%
2025-12-08EDINET大量保有Evo Fund大量保有 29.84%62+1.61%
2025-12-08TDNet新規事業PATH株式会社RUTILEA及び株式会社ユニ・ロットとの3者間業務提携に関するお知らせ62+1.61%
2025-12-01TDNet資本政策PATH第三者割当による第20回新株予約権(行使価額修正条項付)及び第21回新株予約権の発行に係る払込完了に73-2.74%
2025-11-27EDINET大量保有Evo Fund大量保有 16.06%74+4.05%