Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ユビキタスAI (3858)

株式会社ユビキタスAIは、製造業向けに組込みソフトウェア開発・販売、海外ソフトウェア輸入販売、エンジニアリングサービス、データ解析ソフトウェア販売を展開する。自社開発の「小さく、軽く、速い」組込みミドルウェア、世界最小・超高速データベース、瞬間起動ソリューション「QuickBoot」(累計9,000万本超)に強みを持つ。IoTセキュリティやAIソリューションも提供し、DTCP/HDCPの高度機密情報提供が特定の技術分野における参入障壁を形成する。IoT・AI市場拡大とM&Aを成長ドライバーとする。 [本社]東京都新宿区 [創業]2001年 [上場]2007年

1. 事業概要と競争優位性

ユビキタスAIは、製造業向けに組込みソフトウェア開発・販売、海外ソフトウェア輸入販売、エンジニアリングサービス、データ解析ソフトウェア販売を展開する。

ソフトウェアプロダクト事業では、IoT機器向けネットワーク、セキュリティ、高速データベース、OS高速起動等の自社開発組込みソフトウェアを提供する。主要製品は、組込み機器向けTCP/IPスタック、世界最小・超高速データベース「Ubiquitous DeviceSQL」、瞬間起動ソリューション「Ubiquitous QuickBoot」だ。QuickBootは2025年5月に累計出荷数9,000万本を突破する。デジタルコンテンツ保護規格DTCP及びHDCPのライセンス管理団体から高度機密情報の提供を受け、製品統合により競争力を高める。これは特定の技術分野における参入障壁を形成するが、情報漏洩時には制裁金リスクを伴う。

ソフトウェアディストリビューション事業では、海外の最先端ソフトウェア製品を100種類以上輸入販売し、テクニカルサポートやカスタマイズ開発を行う。特許取得技術AIデータ・コンパクションによりIoT/M2Mデータ伝送量を70-90%削減する「AtomBeam」等も展開する。無償ソフトウェアとの競争に対し、品質保証、技術サポート、脆弱性対応による差別化を図る。

ソフトウェアサービス事業は、組込みソフトウェア等のエンジニアリングサービスと、米国Gracenote社との協業による音楽関連データコンテンツのライセンス提供を行う。データアナリティクス事業は、統計・数値データ解析ソフトウェアを輸入販売する。

競争優位性は、自社開発製品の性能優位性、QuickBootの累計出荷実績、DTCP/HDCPの高度機密情報提供による特定の技術分野での参入障壁、長年のノウハウ蓄積と強固な顧客基盤だ。収益モデルは、製造ロイヤルティやライセンス販売を含み、リカーリング収益の要素を持つ。

2. 沿革ハイライト

2001年5月、株式会社ユビキタスを設立。2007年11月、ジャスダック証券取引所NEOに株式を上場。2008年8月、「Ubiquitous TCP/IP」の累計出荷ライセンス数が1億本を突破。2010年3月、「Ubiquitous QuickBoot」の販売を開始し、2025年5月には累計出荷数9,000万本を突破。2018年7月、エーアイコーポレーションと合併し「株式会社ユビキタスAIコーポレーション」へ商号変更、2022年7月には「株式会社ユビキタスAI」へ再度商号変更。2023年4月にライトストーン、同年10月にグレープシステムを連結子会社化し、事業規模を拡大する。

3. 収益・成長

中期経営計画(2026-2028年度)において、2028年3月期に売上高50億円以上、CAGR10%程度の成長を目指す。成長戦略はオーガニック領域とインオーガニック領域の二本柱で推進する。オーガニック領域では毎年5%成長を見込み高収益化を図る。インオーガニック領域では、IoT関連事業、Big Data/AI関連事業、IT関連事業を戦略的に補充・拡充するため、連続的M&Aを積極的に実行する。

成長ドライバーは、IoT機器普及、ネットワーク接続増加、サイバーセキュリティ対策需要拡大、AIソリューション市場成長だ。研究開発活動では、「Ubiquitous RTOS IoT Enabler」派生製品開発、MatterとECHONET Lite接続ブリッジ機能開発、車載ECUソフトウェア開発用シミュレーター「GSIL」開発、「耐量子暗号」研究開発を行う。

4. 財務健全性

企業価値最大化に向け、既存事業の収益性及びキャッシュフロー基盤を強化しつつ、成長性の高い領域及びM&Aへ再投資する財務戦略を推進する。健全なバランスシートを梃子に、次の成長に向けた積極的ファイナンス戦略と成長投資実行を目指す。本中期経営計画は「基盤整備の3年」として、会社体制整備のための大幅な支出も見込む。「売上高」及び「EBITDA(調整後営業利益)」を重要収益指標として経営・財務戦略を推進する。下期に集中する売上・利益計上サイクルから、より平準化され安定的なサイクル構築を目指す。2025年3月31日時点の現金及び現金同等物は1,341,054千円、有利子負債は65,414千円、総資産は3,450,476千円、純資産は2,396,048千円だ。

5. 株主還元

提供テキストに株主還元に関する具体的な記載はない。

6. 注目ポイント

事業収益は自動車業界関連が大部分を占めるため、自動車販売台数減少や開発投資抑制が業績に影響を及ぼすリスクがある。技術革新の速さ、無償ソフトウェアや半導体メーカーの包括提供との競争激化により、技術陳腐化や市場シェア獲得の困難に直面する可能性がある。M&Aによる急激な業容拡大に伴い、PMIや内部管理体制強化、コスト最適化が課題となる。売上・利益が下期に集中する収益サイクルから、より平準化された安定的なサイクル構築を目指す。品質マネジメント及びサイバーセキュリティ対策の強化も継続的な課題だ。海外事業展開、知的財産権、ソフトウェア不具合、各種契約更新リスクも事業に影響を及ぼす可能性がある。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W9D6 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
3.7B 40.2倍 1.5倍 350.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 4.1B 3.5B 1.9B
営業利益 96M 72M -84M
純利益 91M 33M -148M
EPS 8.7 3.1 -14.2
BPS 229.1 223.1 220.9

大株主

株主名持株比率
鈴木仁志0.03%
株式会社村田製作所0.02%
東京短資株式会社0.02%
鈴木明和0.02%
鈴木雅人0.02%
滝田芳彦0.01%
上田八木短資株式会社0.01%
鈴木ミチ子0.01%
JPモルガン証券株式会社0.01%
唐悠子0.01%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-11-20TDNetその他ユビキタスAI資金の借入に関するお知らせ383-0.26%
2025-09-02TDNet人事ユビキタスAI代表取締役の異動(辞任及び選任)に関するお知らせ352-0.85%
2025-08-14TDNet決算ユビキタスAI2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)387-7.24%
2025-06-26TDNet決算ユビキタスAI(訂正・数値データ訂正)「2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正に関するお知らせ393-1.27%