Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社クラウドワークス (3900)

株式会社クラウドワークスは、フリーランス業界最大級プラットフォームを基盤にIT人材及びDXコンサルティングサービスを提供する。登録ワーカー数700万人・登録企業100万社を擁する「クラウドワークス」は日本最大級のオンライン人材マッチングプラットフォームであり、フリーランス登録数No.1の「クラウドワークス エージェント」を展開する。プラットフォームはシステム利用料、エージェントは業務委託料+手数料を収益源とする。M&Aとコンサルタント採用でDXコンサルティングを強化し、工数管理SaaS「クラウドログ」も提供する。日本の人手不足とDX推進を追い風に成長を図る。 [本社]東京都港区麻布台 [創業]2011年 [上場]2014年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社クラウドワークスは、「個のためのインフラになる」をミッションに、フリーランス業界最大級プラットフォームを基盤にIT人材及びDXコンサルティングサービスを提供する。事業はマッチング事業とビジネス向けSaaS事業で構成する。

マッチング事業はプラットフォーム領域とエージェント領域に分かれる。プラットフォーム領域の主事業は、登録ワーカー数700万人、登録企業100万社を誇る日本最大級のオンライン人材マッチングプラットフォーム「クラウドワークス」である。年間約70万人が新規登録し、システム利用料(テイクレート)及びオプション料を収益源とする。エージェント領域の主事業は、フリーランス登録数No.1の総合人材ソリューションパートナー「クラウドワークス エージェント」である。エージェント人材が専門性の高い人材を企業に提案し、業務委託料と手数料の総額を収益源とする。

第3の収益事業としてDXコンサルティングを立ち上げ、M&AによるDXケイパビリティ獲得とコンサルタント・常駐エンジニアの採用強化を進める。正社員コンサルタント、フリーランス、グループ会社のDX開発ケイパビリティを組み合わせ、戦略から実行支援まで一気通貫でソリューションを提供する。ビジネス向けSaaS事業では、工数管理ツール「クラウドログ」を中心に、累計900社以上の企業に生産性向上ツールを提供する。

競争優位性として、700万人超のワーカーと100万社超の企業データベースが強固なネットワーク効果を形成する。日本最大級、フリーランス登録数No.1という市場シェアを確立し、認知度やSEOを武器に効率的な人材獲得を行う。プラットフォームのシステム利用料やSaaSによるストック型収益構造もビジネスモデルの質を高める。

2. 沿革ハイライト

当社は2011年11月に設立され、同年中に株式会社クラウドワークスに社名変更した。2012年3月に「クラウドワークス」サービスを開始し、2014年12月には東京証券取引所マザーズ市場に上場した。2021年11月には新ミッション「個のためのインフラになる」を発表し、2022年4月には東京証券取引所グロース市場へ移行した。

近年はM&Aを積極的に活用し、事業領域とケイパビリティを拡大する。2024年2月には「CROWDWORKS コンサルティング」の提供を開始し、2025年10月には連結子会社である株式会社インゲートを存続会社、株式会社CLOCK・ITを消滅会社とする吸収合併を実施し、社名を株式会社クラウドワークス コンサルティングに変更した。2025年11月、本社を東京都港区麻布台に移転した。

3. 収益・成長

日本の構造的な人手不足と企業のDX/AX推進需要の高まりは、当社グループにとって追い風となる成長ドライバーである。既存のマッチング事業は、スキルの高度化や最適な働き方を巡るミスマッチにより成長鈍化を招く可能性があると認識する。これに対応するため、収益基盤を抜本的に見直し、DXコンサルティング事業を第3の収益事業として立ち上げ、収益源の拡大を図る。

成長戦略として、正社員コンサルタントと700万人超のユーザーデータベースを組み合わせたハイブリッドコンサルティングモデルを確立し、「コンサルの民主化」を推進する。M&AによるDXケイパビリティ獲得と、正社員コンサルタント・常駐エンジニアの採用強化を成長ドライバーとする。また、プラットフォームの競争優位性維持と技術革新のため、AIチャットボット等の発注UX改善や、ユーザーデータベースを活用したAI-BPOサービスの開発を進め、高利益率モデルの構築を目指す。

当社グループは、創業以来、投資と生産性向上を繰り返すことで営業利益を拡大しつつ、営業利益率も向上させてきた。定期的な事業ポートフォリオの構造改革と経営資源の最適配分を通じた高収益な事業構造への転換を継続的に図る。

将来的な売上1,000億円・営業利益100億円以上の達成を目指し、2026年9月期において最大25.5億円の成長投資を実施する方針である。この積極的な先行投資に伴い、2026年9月期の連結業績予想では一時的な営業損失を計上する見込みである。

4. 財務健全性

2025年9月期末時点の連結総資産は15,690,790千円、純資産は6,746,063千円である。現金及び現金同等物は8,282,371千円を保有し、有利子負債は3,912,133千円である。

DXコンサルティングへの積極投資と、人材マッチングにおける不採算事業の整理・撤退を伴う構造改革を断行する上で、財務規律の維持は極めて重要な課題と認識する。特に、最大25.5億円の成長投資を実行する2026年9月期においては、一時的に営業損失を計上する見込みであるため、投資対効果を厳格に管理し、中長期的な資本効率の向上と財務健全性を両立させることが重要課題となる。これに対応するため、人材マッチングの収益性を重視した構造改革を推進し、全10サービス・8グループ会社を対象にWACC(加重平均資本コスト)を下回る不採算事業の撤退検討を機動的に実施することで、経営資源の最適配分を図る。

5. 株主還元

2025年9月期の年間配当は記載がない。2024年9月期には年間18.0円の配当を実施した。

当社グループは、取締役、従業員に対するインセンティブ、及び資金調達を目的とし、新株予約権を付与する。これらの新株予約権が権利行使された場合には、保有株式の価値が希薄化する可能性がある。

6. 注目ポイント

当社グループの最大の注目ポイントは、フリーランス業界最大級のプラットフォームがもたらす強固なネットワーク効果と、日本最大級・フリーランス登録数No.1という市場シェアである。この基盤は、新規参入者に対する高い参入障壁として機能する。

成長ドライバーとしては、日本の構造的な人手不足と企業のDX/AX推進というマクロトレンドが挙げられる。既存のマッチング事業の成長鈍化リスクに対し、M&Aと高度人材採用を伴うDXコンサルティング事業への事業構造変革を推進する戦略は、新たな収益源と成長機会を創出する可能性を秘める。

ただし、2026年9月期に一時的な営業損失を計上する見込みであるため、最大25.5億円の先行投資の成果と投資対効果の厳格な管理が今後の業績を左右する重要な要素となる。AI活用によるプラットフォームの競争優位性維持とAI-BPOサービス開発による高利益率モデルの構築は、長期的なビジネスモデルの質向上に寄与する。「コンサルの民主化」という概念を市場に浸透させ、DXコンサルティング事業における確固たるブランドイメージを確立できるかどうかも、中長期的な成長を測る上で注目すべき点である。

出典: 有価証券報告書 (2025-09) doc_id=S100XBLZ | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
10.7B 1.7倍 0.0% 675.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 22.7B 17.1B 13.2B
営業利益 1.8B 1.3B 1.2B
純利益 -257M 911M 1.1B
EPS -16.3 58.3 71.2
BPS 404.0 436.7 372.9

大株主

株主名持株比率
吉田 浩一郎0.24%
株式会社サイバーエージェント0.10%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.03%
THE BANK OF NEW YORK 133652 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.03%
楽天証券株式会社0.02%
野村 真一0.02%
BBH LUX/BROWN BROTHERS HARRIMAN (LUXEMBOURG) SCA CUSTODIAN FOR SMD-AM FUNDS - DSBI JAPAN EQUITY SMALL CAP ABSOLUTE VALUE (常任代理人 株式会社三井住友銀行)0.02%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC) (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.01%
松崎 良太0.01%
THE BANK OF NEW YORK MELLON 140051 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-02-27牧 寛之 6.02%--
2026-02-24牧 寛之 6.02%(0.01%)
2026-02-20牧 寛之 6.02%(0.01%)
2025-11-21牧 寛之 6.03%--
2025-11-17牧 寛之 6.03%+1.03%
2025-10-01吉田 浩一郎 24.86%(0.41%)
2025-09-22グランジャー・ピーク・グローバル・アドバイザーズ・エルエルシ 3.98%(1.04%)
2025-06-05三井住友DSアセットマネジメント株式会社 5.01%+5.01%
2025-01-08ベイリー・ギフォード・アンド・カンパニー 4.34%(1.09%)
2024-06-07アセットマネジメントOne株式会社 0.04%N/A
2024-05-22アセットマネジメントOne株式会社 0.06%N/A
2024-05-09ベイリー・ギフォード・アンド・カンパニー 5.43%(1.05%)
2024-05-09みずほ証券株式会社 0.00%N/A
2023-11-27みずほ証券株式会社 0.00%N/A
2023-08-08グランジャー・ピーク・グローバル・アドバイザーズ・エルエルシ 5.02%+0.02%
2023-06-23みずほ証券株式会社 0.01%N/A
2023-06-22クープランド・カーディフ・アセット・マネジメント・エルエルピ 3.95%(1.12%)
2023-06-09クープランド・カーディフ・アセット・マネジメント・エルエルピ 5.07%(1.03%)
2023-06-07みずほ証券株式会社 0.00%N/A
2023-05-24クープランド・カーディフ・アセット・マネジメント・エルエルピ 6.10%(1.07%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-27EDINET大量保有牧 寛之大量保有 6.02%672+5.36%
2026-02-27TDNetその他G-クラウドワークス当社の企業価値及び株主共同利益の最大化に向けた友好的なエンゲージメントを目的とする当社株主との秘密保672+5.36%
2026-02-24EDINET大量保有牧 寛之大量保有 6.02%615+0.81%
2026-02-20EDINET大量保有牧 寛之大量保有 6.02%602+2.16%
2025-11-21EDINET大量保有牧 寛之大量保有 6.03%813+4.92%
2025-11-20TDNetその他G-クラウドワークス定款一部変更に関するお知らせ841-3.33%
2025-11-17EDINET大量保有牧 寛之大量保有 6.03%799+15.27%
2025-10-01EDINET大量保有吉田 浩一郎大量保有 24.86%884-2.15%
2025-09-22EDINET大量保有グランジャー・ピーク・グローバル・アドバ大量保有 3.98%963-1.87%
2025-08-20TDNet新規事業G-クラウドワークス株式会社サーキュレーションとの資本業務提携の解消に関するお知らせ1,073+0.84%
2025-06-05EDINET大量保有三井住友DSアセットマネジメント株式会社大量保有 5.01%1,046-0.86%
2025-01-08EDINET大量保有ベイリー・ギフォード・アンド・カンパニー大量保有 4.34%
2024-06-07EDINET大量保有アセットマネジメントOne株式会社大量保有 0.04%
2024-05-22EDINET大量保有アセットマネジメントOne株式会社大量保有 0.06%
2024-05-09EDINET大量保有ベイリー・ギフォード・アンド・カンパニー大量保有 5.43%
2024-05-09EDINET大量保有みずほ証券株式会社変更
2023-11-27EDINET大量保有みずほ証券株式会社変更
2023-08-08EDINET大量保有グランジャー・ピーク・グローバル・アドバ大量保有 5.02%
2023-06-23EDINET大量保有みずほ証券株式会社大量保有 0.01%
2023-06-22EDINET大量保有クープランド・カーディフ・アセット・マネ大量保有 3.95%