Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

PCIホールディングス株式会社 (3918)

PCIホールディングスは純粋持株会社として情報サービス事業を統括する。事業は組込み制御系・業務システム開発のエンジニアリング、組込みPC・半導体設計・テストのプロダクト/デバイス、IoT・AIソリューションのICTソリューションで構成する。組込みソフトウェア、半導体設計・テスト、AI画像解析の豊富な技術実績と自動車・半導体業界の強固な顧客基盤が競争優位性。デジタル化・DX推進、SDV化、IT人材不足、AI・IoT技術進化を成長ドライバーとし、モビリティ、クラウド、環境配慮型ハードウェアに注力、M&Aも活用し事業拡大を図る。 [本社]東京都品川区 [創業]2005年 [上場]2015年

1. 事業概要と競争優位性

PCIホールディングスは純粋持株会社としてグループ経営戦略を策定し、情報サービス事業を統括する。事業はエンジニアリング、プロダクト/デバイス、ICTソリューションの3セグメントで構成する。エンジニアリング事業は自動車関連、情報家電、モバイル等の組込み制御系システム、一般企業、金融機関、官公庁向けの業務システム設計・開発、自社パッケージソフトウェア製品の企画・開発を行う。プロダクト/デバイス事業は組込みPC、コントローラー等の開発・製造・販売、半導体設計・テスト受託、LSIターンキーサービスを提供する。ICTソリューション事業は組込制御技術、アプリケーション技術を活かしたIoTソリューション、AI活用ソリューション、IoTプラットフォーム、サービスインテグレーションを展開する。

競争優位性(Moat)として、組込みソフトウェア開発、組込PCの設計・製造・保守、半導体設計・テスト、AI画像解析における豊富な技術実績を保有する。自動車関連業界や半導体業界をはじめとした強固な顧客基盤と、プラットフォーマー、パッケージベンダー、ソフトウェアハウス、エレクトロニクス商社等との幅広いパートナーネットワークを構築する。クラウドプラットフォームを活用した迅速なシステムインテグレーションや、AI画像解析技術、クラウド技術を応用した自社商材の開発力も強みとする。半導体量産に不可欠なテスト開発等、半導体トータルソリューションビジネスを展開し、顧客のバリューチェーンの複数の工程をカバーする包括的な価値提供により、顧客との長期的な関係を構築する。

参入障壁として、長年の事業活動で培われた組込み制御技術や半導体関連技術のノウハウ蓄積、特定産業における優良顧客基盤、専門性の高いトータルソリューション提供能力が挙げられる。

2. 沿革ハイライト

2005年4月、株式会社M&Sとして設立され、ITシステム開発、運用及び情報サービス事業を開始する。2006年11月に純粋持株会社へ移行し、2007年4月、商号をPCIホールディングス株式会社に変更する。2015年8月、東京証券取引所マザーズ市場に上場し、2016年9月には市場第一部へ市場変更、2022年4月にはプライム市場へ移行する。その後、2023年10月、東京証券取引所スタンダード市場へ移行する。M&Aにより事業規模を拡大し、半導体トータルソリューションの株式会社シスウェーブ(2016年11月)、組込みPC等のエンベデッドソリューション事業を営む株式会社ソード(2021年1月)を完全子会社化する。2024年9月、株式会社レスターが公開買付けにより当社株式の過半数を取得し、当社を連結子会社化する。

3. 収益・成長

当社グループは収益の「質」向上を重視し、EBITDAマージン、ROE(自己資本利益率)、ROIC(投下資本利益率)、PBR(株価純資産倍率)を目標とする経営指標に掲げる。中期経営計画「PCI-VISION2027」では、最終事業年度に連結売上高31,000百万円、連結営業利益2,800百万円、EBITDA3,100百万円、ROE15%以上、PBR2倍以上、総還元性向50%以上を目標とする。長期ビジョン「PCI X-formation 2032」では、売上高500~700億円を目指し、ROE15%程度を持続的に維持する経営を行う。

ビジネスモデルの質として、エンジニアリング事業とプロダクト/デバイス事業を「安定コア事業」と位置付け、持続的な利益創出と技術力向上を図る。プロダクト/デバイス事業では製品・サービスの組み合わせにより包括的な価値提供と差別化・高付加価値化を目指す。ICTソリューション事業は「成長ドライバー事業」として、AI関連やクラウド関連に経営資源を積極的に投入し、高付加価値ソリューションを迅速に提供する。顧客に提供したソリューションのパッケージ化・製品化による拡販も図る。

成長ドライバーは、社会全体のデジタル化やDX推進加速、自動車業界におけるSDV化の進展、IT人材不足を背景としたIT投資需要の堅調な推移である。AIやIoT等の先端技術の急速な進化も追い風となる。研究開発活動では、画像認識、交差点の安心安全、LLM(大規模言語モデル)、AIの高度化(合成データ生成)に関する基礎研究開発に着手する。長期ビジョンでは、モビリティ関連のソフトウェア開発、クラウドサービスを組み合わせたサービスインテグレーション、環境に配慮したハードウェアの開発の3領域に注力する方針を示す。企業価値向上に向けた既存事業の拡大や有望市場への進出のため、M&Aや戦略的提携も推進する。

4. 財務健全性

2025年3月31日時点の現金及び現金同等物は4,073,031千円、有利子負債は511,524千円である。自己資本は9,452,247千円を計上する。当社グループは、資本コストを意識した経営として、ROEやROICといった資本効率性を重視し、資本コストを上回る資本収益性の達成を継続的に目指す。

5. 株主還元

中期経営計画「PCI-VISION2027」において、総還元性向50%以上を目標とする。2025年3月31日時点の年間配当は25.0円、自己株式は218,300株である。

6. 注目ポイント

株式会社レスターによる連結子会社化は、今後の事業戦略に影響を与える可能性がある。技術革新への対応として、AIがもたらす倫理的・社会的な課題やリスクに適切に対応するため、「PCIグループAI倫理方針」を整備し、AIガバナンスの取り組みを拡大・継続する。人的資本経営を強化し、スキル高度化教育やリスキリング教育等の教育投資、人事制度の高度化、企業文化の醸成、多様性・公平性・包摂性のある組織づくりへの投資を活性化する。市場動向を先んじて捉え、事業ポートフォリオの最適化を推進し、競争優位性の確保を図る。また、半導体関連事業におけるグローバルな事業統合や国内市場縮小リスク、技術革新への対応遅延リスク、競合激化リスク、人材確保・育成リスク、情報漏洩リスク等への対応を継続する。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W0AD | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
10.9B 21.9倍 1.2倍 0.0% 1,080.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 13.3B 25.1B 25.1B
営業利益 680M 1.1B 1.1B
純利益 489M 818M 818M
EPS 49.4 82.3 82.3
BPS 906.9 885.6 885.6

大株主

株主名持株比率
株式会社レスター0.51%
PCIホールディングス従業員持株会0.06%
THE BANK OF NEW YORK MELLON 140040常任代理人(株式会社みずほ銀行決済営業部)0.01%
中村 享央0.01%
DANSKE BANK A/S FINNISH CLIENTS常任代理人(香港上海銀行東京支店)0.01%
上田八木短資株式会社0.01%
株式会社SBI証券0.01%
長谷 徳蔵0.01%
井口 直裕0.00%
角谷 雅之0.00%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-09-30株式会社Y&U 0.55%(5.28%)
2024-09-24株式会社レスター 50.04%+44.26%
2024-09-19株式会社レスター 5.67%+0.46%
2024-09-19株式会社レスター 5.78%+0.11%
2024-08-19株式会社Y&U 5.83%+0.16%
2023-12-04岡 丈詞 4.15%(0.88%)
2023-11-01岡 丈詞 4.15%(0.88%)
2023-11-01岡 丈詞 4.23%(0.80%)
2023-10-24岡 丈詞 4.23%(0.80%)
2023-09-05岡 丈詞 4.23%(0.80%)
2023-06-14株式会社Y&U 5.67%(0.52%)
2022-10-13SAMARANG UCITS 4.09%(1.06%)
2022-03-23株式会社レスターホールディングス 5.21%+0.21%
2021-08-19株式会社Y&U 6.19%(1.29%)
2021-07-30SAMARANG UCITS 5.15%(1.14%)
2021-06-04株式会社Y&U 7.48%+0.10%
2021-06-04岡 丈詞 5.03%(0.63%)
2021-05-21SAMARANG UCITS 6.29%+1.11%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-06-24TDNet人事PCIHD新役員体制の決定に関するお知らせ1,097+2.01%
2025-06-24TDNetその他PCIHD支配株主等に関する事項について1,097+2.01%
2024-09-30EDINET大量保有株式会社Y&U大量保有 0.55%
2024-09-24EDINET大量保有株式会社レスター大量保有 50.04%
2024-09-19EDINET大量保有株式会社レスター大量保有 5.67%
2024-09-19EDINET大量保有株式会社レスター大量保有 5.78%
2024-08-19EDINET大量保有株式会社Y&U大量保有 5.83%
2023-12-04EDINET大量保有岡 丈詞大量保有 4.15%
2023-11-01EDINET大量保有岡 丈詞大量保有 4.15%
2023-11-01EDINET大量保有岡 丈詞大量保有 4.23%
2023-10-24EDINET大量保有岡 丈詞大量保有 4.23%
2023-09-05EDINET大量保有岡 丈詞大量保有 4.23%
2023-06-14EDINET大量保有株式会社Y&U大量保有 5.67%
2022-10-13EDINET大量保有SAMARANG UCITS大量保有 4.09%
2022-03-23EDINET大量保有株式会社レスターホールディングス大量保有 5.21%
2021-08-19EDINET大量保有株式会社Y&U大量保有 6.19%
2021-07-30EDINET大量保有SAMARANG UCITS大量保有 5.15%
2021-06-04EDINET大量保有株式会社Y&U大量保有 7.48%
2021-06-04EDINET大量保有岡 丈詞大量保有 5.03%
2021-05-21EDINET大量保有SAMARANG UCITS大量保有 6.29%