Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社山忠 (391A)

株式会社山忠は愛知県中心に不動産事業を展開する。開発(フロー型)、不動産賃貸・管理・ホテル運営(ストック型)の3セグメントで構成する。開発から管理まで一貫したサービス提供で顧客ロックインを形成し、多数の許認可が参入障壁となる。フローとストックのバランスで業績安定化を図り、ホテル多店舗展開を成長ドライバーとする。名古屋圏の不動産価格上昇やインバウンド需要増大を追い風とする。 [本社]愛知県海部郡大治町 [創業]1991年 [上場]2025年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社山忠は愛知県及び周辺地域で不動産事業を展開する。事業は開発、ストック、ホテルの3セグメントで構成する。

開発セグメントは、都市型分譲マンション、商業ビル、宅地分譲の企画・開発・販売、不動産買取販売・売買仲介を行うフロービジネスが主である。開発セグメントが販売する都市型分譲マンションは、ストックセグメントのマネジメント事業が不動産管理業務を受託し、不動産オーナーへ一貫したサービスを提供することで顧客ロックイン構造を形成する競争優位性を有する。引き渡しまでの期間は当社が賃料収入を得るため、ストックビジネスの側面も持つ。

ストックセグメントは、不動産賃貸・管理、レンタルトランクルーム、貸会議室・レンタルオフィス運営を行うストックビジネスである。

ホテルセグメントは、ビジネスホテル「ジャストイン」を愛知県・三重県で3店舗運営するストックビジネスであり、子会社が運営業務を担う。

当社グループは、宅地建物取引業免許、賃貸住宅管理業登録、マンション管理業登録、一般建設業許可、旅館業営業許可など多数の許認可を保有し、これらは事業における参入障壁として機能する。地域密着型企業として、愛知県中心の事業エリアでノウハウ蓄積と不動産情報収集力を強みとする。

2. 沿革ハイライト

山忠は1991年3月に設立され、同年10月に宅地建物取引業免許を取得し不動産事業を開始する。1999年4月に一般建設業許可、2000年5月に賃貸マンション管理事業を開始する。2003年5月に都市型分譲マンション販売を開始し、2017年3月にビジネスホテル事業へ参入する。その後もホテル多店舗展開を進め、2019年までに3店舗を運営する。2018年3月にはマンション管理業登録、2022年8月には賃貸住宅管理業登録を完了する。2025年7月には名古屋証券取引所メイン市場に株式を上場する。

3. 収益・成長

当社グループは収益性の指標として売上高営業利益率を重要視する。当連結会計年度の実績は12.7%であり、計画10.0%を上回る。セグメント別売上高比率(当連結会計年度)は開発67.0%、ストック10.5%、ホテル22.5%であり、フロー型とストック型のバランスを構成することでグループ全体の業績安定化を図る。開発セグメントがグループ全体の成長を牽引し、ストックセグメント及びホテルセグメントがその成長を支える役割を担う。

成長ドライバーはホテル事業の多店舗展開であり、既に4店舗目のホテル施設の優先交渉権者に決定する。名古屋圏の不動産市場では、不動産価格の上昇が続き、2024年12月時点で住宅総合が118.9、マンションは186.7(2010年を100とする)となる。不動産賃貸市場では、2025年に名古屋圏においてもテナントオフィス及び共同住宅の賃料上昇が期待できる。宿泊市場では、2024年1月から12月の外国人延べ宿泊者数が前年比38.9%増加しており、インバウンド需要の増大が続く。これらの外部環境は総じて良化していくことが期待される。

4. 財務健全性

当社グループは不動産の仕入れや都市型分譲マンションの建設工事等の資金について、主に金融機関からの借入により調達しており、有利子負債への依存度が高い。当連結会計年度末における有利子負債の総資産に占める割合は52.71%であり、前連結会計年度末の63.39%から改善傾向にある。市場金利上昇リスクに対応するため、資金調達手段の多様化と自己資本の充実による財務体質強化を課題とする。当連結会計年度の設備投資等の総額は153,767千円であり、ストックセグメントに123,578千円、ホテルセグメントに15,191千円を投資する。

5. 株主還元

当社グループは株主還元として配当を実施する。年間配当金はprior2期20.0円、prior1期23.0円、current期50.0円と、継続的に増加傾向にある。

6. 注目ポイント

山忠は愛知県中心の地域密着型不動産事業を展開し、開発から管理までの一貫サービス提供で顧客ロックイン構造を形成する。フローとストックのバランス経営で業績安定化と成長の両立を目指す。ホテル多店舗展開はインバウンド需要拡大を背景とした明確な成長ドライバーである。名古屋圏の不動産価格・賃料上昇期待も事業環境を後押しする。有利子負債比率は改善傾向にあり、資金調達多様化と自己資本充実による財務体質強化が注目される。多数の許認可保有と地域でのノウハウ・情報収集力は競争優位性として機能する。

出典: 有価証券報告書 (2025-04) doc_id=S100WFWF | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 5.4B 5.5B 4.5B
営業利益 690M 812M
純利益 818M 478M 308M
EPS 758.5 443.4 286.0
BPS 3,958.4 3,223.0 2,799.6

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-07-31山﨑 恭裕 71.85%+71.85%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-07-31EDINET大量保有山﨑 恭裕大量保有 71.85%