Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社オープンドア (3926)

株式会社オープンドアは、旅行比較サイト「トラベルコ」の運営を主軸とする旅行関連事業を展開する。国内外1,500超の予約サイトを横断検索・比較できるメタサーチサイトであり、成果報酬型・月額固定型の従量課金収入、広告収入が収益源。多数の予約サイトを網羅するネットワーク効果と、ユーザーのスイッチングコストの高さが競争優位性。インバウンド対応の多言語展開、AI検索機能実装、伝統工芸品ECなど新規事業を成長ドライバーとする。プライム市場上場維持基準への適合が課題である。 [本社]東京都港区 [創業]1997年 [上場]2015年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社オープンドアは、旅行比較サイト「トラベルコ」の運営を主たる業務とする旅行関連事業を展開する。連結子会社ホテルスキップ株式会社とともに旅行商品を販売する。「トラベルコ」は、国内外大手旅行会社、OTA、国内外ホテル、国内外航空会社を含む1,500以上の予約サイト(2025年3月末現在)が販売する各種旅行商品をオンラインで一括検索・比較できる旅行メタサーチサイトである。ユーザーは無料で利用し、予約や照会を行う。横断検索機能に加え、現地クチコミ情報も提供し、旅行関連情報を網羅する。

競争優位性(Moat)として、1,500以上の予約サイトを網羅する**ネットワーク効果**が挙げられる。これにより、ユーザーの比較検討における**スイッチングコスト**を高める。1997年オープン以来の長年の運営実績による**ブランド力**と、旅行関連情報の収集・整理・表示に関する**ノウハウ蓄積**も競争優位性となる。参入障壁は、多数の旅行会社との連携構築や、大規模なシステムインフラへの継続的な投資である。

2. 沿革ハイライト

当社は1997年4月に設立され、同年8月には旅行比較サイト「トラベルコちゃん」をオープンし、海外ツアー・航空券比較サービスを開始する。2014年3月にはホテルスキップ株式会社を子会社化し、同年10月には海外向け多言語旅行比較サイト「HotelSaurus」(後の「Travelko」)や伝統工芸作品紹介サイト「GALLERY JAPAN」を立ち上げる。2015年12月に東証マザーズに上場し、2016年12月には市場第一部へ、2022年4月にはプライム市場へ移行する。2017年1月、「トラベルコちゃん」を「トラベルコ」に名称変更し、サービスブランドを統一。以降も比較対象商品を継続的に拡充する。

3. 収益・成長

ビジネスモデルの質として、収益は主に3つの形態から構成される。従量課金収入(成果報酬型)は、ユーザーの予約実績等に基づき旅行会社から手数料を収受する。固定課金収入(月額固定型)は、システム利用に伴う固定金額を旅行会社から収受するもので、安定的な**ストック型収益**の一部を構成する。広告収入は、「トラベルコ」上の広告スペース提供による掲載料を旅行関連企業から収受する。

成長ドライバーは、既存事業の競争力強化に加え、新規事業分野への取り組み加速である。**TAM拡大要因**として、インバウンド需要を含む世界的な旅行需要の順調な推移に対応するため、旅行比較サイトの多言語展開を推進し、日本国外ユーザーの取り込みを図る。**新市場・新製品**として、「トラベルコ」におけるクルーズ等の新メニュー導入やAI検索機能の実装、AI技術を活用した企業向けサービスの提供、旅行会社向けオンライン予約システム及び業務渡航システムの導入拡大を進める。また、伝統的工芸品のECマーケットプレイス事業「KOGEI JAPAN」を開始し、ターゲット市場の拡大と収益基盤の強化を図る。**技術革新への対応**として、生成AIをはじめとする先端技術の探求と普及に努め、最適な商品やサービスの提供を目指す。

4. 財務健全性

当社グループは**無借金経営**を維持する。直近の連結会計年度末(2025年3月31日)において、現金及び現金同等物を2,987,525千円保有し、高い財務健全性を示す。総資産に対する現金及び現金同等物の比率が高く、事業運営における資金的な安定性を確保する。

5. 株主還元

当社グループは株主に対する利益還元を経営上の重要施策と認識する一方、高い成長を持続するため事業展開のための内部留保を優先する方針である。これまで配当は行っておらず、内部留保の充実を進める。将来的には、各期の業績や財務体質を勘案しつつ利益還元を検討する方針である。

6. 注目ポイント

「トラベルコ」の広範なネットワークと多様な収益モデルは、安定的な事業基盤を形成する。インバウンド需要の取り込みやAI技術活用、新規事業「KOGEI JAPAN」など、多角的な成長戦略を推進する。一方で、レジャー旅行市場の不透明な状況、競合激化、技術革新への継続的な対応、そして**プライム市場上場維持基準(流通株式時価総額)への抵触リスク**は重要な課題である。2026年3月31日までに基準適合が確認できない場合、上場廃止となる可能性を抱える。このリスクへの対応策と進捗が今後の投資判断において注目される。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W40X | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
10.4B 2.4倍 332.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 2.4B 2.6B 2.1B
営業利益 -102M -181M -52M
純利益 -121M -170M -45M
EPS -3.9 -5.5 -1.4
BPS 139.5 164.4 182.4

大株主

株主名持株比率
関根 大介0.52%
株式会社ザ・パス・インベストメント0.06%
株式会社CHINTAI0.05%
株式会社くふうカンパニーホールディングス0.04%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.04%
佐藤 茂0.02%
李 炳燦0.01%
DAICHI WAKABAYASHI (常任代理人 みずほ証券株式会社)0.00%
井森 浩二0.00%
野村信託銀行株式会社(投信口)0.00%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-02-24株式会社くふうカンパニーホールディングス 6.22%+1.20%
2025-10-14株式会社くふうカンパニーホールディングス 5.02%+5.02%
2025-08-06関根 大介 56.72%--
2022-10-21みずほ証券株式会社 0.00%N/A
2022-03-23みずほ証券株式会社 0.00%+0.00%
2021-11-18関根 大介 56.72%(2.61%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-18TDNetその他オープンドアスタンダード市場への市場区分の変更承認及びプライム市場の上場維持基準への適合に向けた計画の撤回に関す344
2026-02-24EDINET大量保有株式会社くふうカンパニーホールディングス大量保有 6.22%353-0.57%
2026-02-24TDNet資本政策オープンドアストック・オプション(新株予約権)の発行内容確定に関するお知らせ353-0.57%
2026-02-06TDNet決算オープンドア2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)320-6.56%
2026-02-06TDNetその他オープンドア2026年3月期 第3四半期 決算補足説明資料320-6.56%
2026-02-06TDNet特損・減損オープンドア特別損失(投資有価証券評価損)の計上に関するお知らせ320-6.56%
2026-02-06TDNetその他オープンドア2026年3月末を基準日とする株主優待実施の見送りに関するお知らせ320-6.56%
2026-02-06TDNet資本政策オープンドアストック・オプション(新株予約権)の発行に関するお知らせ320-6.56%
2025-11-07TDNet決算オープンドア2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)354-4.24%
2025-11-07TDNetIRオープンドア2026年3月期 第2四半期(中間期)決算説明会資料354-4.24%
2025-10-14EDINET大量保有株式会社くふうカンパニーホールディングス大量保有 5.02%415+0.00%
2025-08-06EDINET大量保有関根 大介大量保有 56.72%512-0.39%
2025-06-25TDNetその他オープンドア支配株主等に関する事項501-0.60%
2025-06-18TDNetその他オープンドアプライム市場上場維持基準への適合に向けた計画(改善期間入り)について497+0.40%
2022-10-21EDINET大量保有みずほ証券株式会社変更
2022-03-23EDINET大量保有みずほ証券株式会社大量保有
2021-11-18EDINET大量保有関根 大介大量保有 56.72%