Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

テモナ株式会社 (3985)

テモナは、EC事業者向けにサブスクリプションビジネス支援サービスを提供する。2009年開始の「たまごリピート」でリピート通販特化の多機能システムを確立し、SaaS型「サブスクストア」で大規模・多様な商材に対応する。BtoB向け「サブスクストアB2B」、リアル店舗向け「サブスクアット」で市場を拡大する。月額利用料と決済手数料を主とするストック型収益モデルを構築。国内EC市場拡大を背景に、フィンテック事業やM&Aで成長を図る。 [本社]東京都渋谷区 [創業]2008年 [上場]2017年

1. 事業概要と競争優位性

テモナ株式会社は、「サブスクで世の中を豊かに」をパーパスに掲げ、電子商取引(EC)市場においてEC事業者支援サービスを提供する。2009年9月にリピート通販専用WEBサービス「たまごカート(現たまごリピート)」を開始し、「リピート(サブスク)」と「IT」を強みとする。サブスクリプションビジネスに特化したSaaS型システムを提供してきた。

主力サービスは、BtoC事業者向け「サブスクストア」、リピート通販専用「たまごリピート」、BtoB事業者向け「サブスクストアB2B」、リアル店舗向け「サブスクアット」の4つである。これらのシステムはSaaSで提供され、月額利用料及び決済手数料が主な収益源となるストック型ビジネスモデルを構築する。2025年9月末現在、これら4サービスのアカウント数は合計887アカウントに達する。

競争優位性として、リピート通販・サブスクリプションビジネスに特化した長年のノウハウ蓄積が挙げられる。「たまごリピート」は受注・決済・出荷・販売促進・顧客管理・分析を一元管理し、自動販売促進を行う多機能性を有し、一般的なショッピングカートよりも多機能である。「サブスクストア」は多様な販売形態に対応し、API連携やカスタマイズも可能で大規模通販事業者にも耐えうる。BtoB向け「サブスクストアB2B」はBtoCノウハウを活かしワンストップで運営を支援する。リアル店舗向け「サブスクアット」は店舗ビジネスのサブスク導入を簡易にし、安定収益モデルへの転換を支援する。特に美容室向けには在庫不要のサロン専売品定期通販機能を提供し、顧客のスイッチングリスクを解消する。これらの多角的なサービス展開とSaaSモデルによる顧客ロックイン構造が参入障壁を高める。2024年11月にはサブスク型ファイナンスサービス「サブスククレジット」等を提供するサブスクソリューションズ株式会社を新設し、フィンテック事業を開始する。

2. 沿革ハイライト

2008年10月にTEMONA株式会社を設立する。2009年9月にリピート通販専用WEBサービス「たまごカート」を発売開始し、サブスクリプションビジネス支援を開始する。2017年4月に東京証券取引所マザーズへ上場。2019年4月には「たまごリピートNext」を「サブスクストア」へ名称変更し、東京証券取引所市場第一部へ上場、「サブスクストアB2B」も販売開始する。2020年2月にはリアル店舗向け「サブスクアット」を販売開始し、ターゲット市場を拡大する。2023年10月に東京証券取引所スタンダード市場へ移行。2024年11月にはサブスク型ファイナンスサービスを提供するサブスクソリューションズ株式会社を設立する。

3. 収益・成長

当社グループの事業は、EC支援事業、エンジニアリング事業、フィンテック事業の3つの報告セグメントから構成される。国内電子商取引市場は拡大傾向にあり、2024年のBtoC-EC市場規模は26.1兆円(前年比5.1%増)、BtoB-EC市場規模は514.4兆円(前年比10.6%増)と、EC化率も上昇を続ける。この市場拡大が当社グループの成長ドライバーとなる。

成長戦略として、既存サービスの機能強化と販売推進に加え、新規事業の創出・拡大を掲げる。特に、サブスククレジット等のフィンテック事業への投資により、新たな収益源の創出と事業規模の拡大を図る。また、他企業との業務提携やM&Aの活用も積極的に検討し、スピーディな事業発展を目指す。技術革新への対応も重視し、最新技術を迅速にサービスに反映させることで競争力を維持する方針である。経営目標として、1人当たり売上高20,000千円、売上高営業利益率20%を重視する。

4. 財務健全性

2025年9月期(current)の総資産は1,766,154千円、純資産は767,630千円である。現金及び現金同等物は1,231,502千円を保有する。有利子負債は714,447千円である。

5. 株主還元

当社グループは、財務体質の強化及び競争力確保を経営の重要課題と位置付け、現時点では内部留保の充実を図り、事業の効率化と事業拡大のための投資を優先する。将来的には、各事業年度の経営成績を勘案しながら株主への利益還元を検討する方針である。

6. 注目ポイント

当社グループは、サブスクリプションビジネス支援に特化したSaaS型システム群を核に、EC市場の拡大を背景とした持続的成長を目指す。多機能なシステムによる顧客ロックイン、BtoBやリアル店舗といった新市場への展開、そしてフィンテック事業への進出が今後の成長ドライバーとなる。

一方で、競合サービスの増加、顧客ニーズの的確な把握、情報管理体制の強化(2025年10月に「たまごリピート」の一部サーバーで不正アクセスが確認された事例あり)、人材確保、特定の経営者への依存といったリスク要因への対応が重要となる。情報管理体制については、2014年7月にプライバシーマーク、2019年3月にISMS認証を取得し、強化に努める。

出典: 有価証券報告書 (2025-09) doc_id=S100XBTL | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
2.3B 29.4倍 2.9倍 202.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 1.8B 1.8B 2.3B
営業利益 156M -56M -84M
純利益 73M -394M -128M
EPS 6.9 -36.8 -12.0
BPS 69.3 62.2 98.7

大株主

株主名持株比率
株式会社gatz0.35%
佐川隼人0.23%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.06%
JPモルガン証券株式会社0.01%
株式会社ファインドスター0.01%
楽天証券株式会社0.01%
NOMURA INTERNATIONAL PLC A/C JAPAN FLOW(常任代理人 野村證券株式会社)0.00%
JP JPMSE LUX RE UBS AG LONDON BRANCH EQ CO(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.00%
モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社0.00%
テモナ従業員持株会0.00%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-11-08株式会社東京共同会計事務所 6.49%(0.06%)
2024-04-12株式会社gatz 58.12%(0.97%)
2024-04-10株式会社gatz 58.12%(0.97%)
2022-10-03株式会社gatz 59.09%(0.08%)
2022-02-03株式会社gatz 59.17%--
2021-10-01株式会社gatz 59.17%(0.21%)
2021-04-21株式会社東京共同会計事務所 6.55%(0.09%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-01-13TDNet業績修正テモナ連結業績予想の公表に関するお知らせ225-2.22%
2025-12-23TDNetその他テモナ支配株主等に関する事項について
2025-12-04TDNet不祥事・訂正テモナ(開示事項の経過)第三者による不正アクセスによるシステム障害についてのお知らせ212-2.83%
2025-12-01TDNetIRテモナ2025年9月期(FY25)決算説明資料223-3.59%
2025-12-01TDNetその他テモナ上場維持基準への適合に関するお知らせ223-3.59%
2025-11-11TDNet決算テモナ2025年9月期決算短信〔日本基準〕(連結)253-5.14%
2025-11-11TDNetその他テモナ2025年9月期第4四半期ファクトシート253-5.14%
2025-11-11TDNetその他テモナ個別業績の前期実績値との差異及び法人税等調整額の計上に関するお知らせ253-5.14%
2025-10-27TDNet不祥事・訂正テモナ第三者による不正アクセスによるシステム障害についてのお知らせ267-3.75%
2025-09-26TDNet人事テモナ代表取締役の異動に関するお知らせ295-0.68%
2025-08-08TDNet決算テモナ2025年9月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)279-3.94%
2025-08-08TDNetその他テモナ2025年9月期第3四半期ファクトシート279-3.94%
2025-07-11TDNetその他テモナ株主優待制度の一部変更に関するお知らせ236+19.07%
2024-11-08EDINET大量保有株式会社東京共同会計事務所大量保有 6.49%
2024-04-12EDINET大量保有株式会社gatz大量保有 58.12%
2024-04-10EDINET大量保有株式会社gatz大量保有 58.12%
2022-10-03EDINET大量保有株式会社gatz大量保有 59.09%
2022-02-03EDINET大量保有株式会社gatz大量保有 59.17%
2021-10-01EDINET大量保有株式会社gatz大量保有 59.17%
2021-04-21EDINET大量保有株式会社東京共同会計事務所大量保有 6.55%