Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

住友精化株式会社 (4008)

住友精化は、吸水性樹脂と機能マテリアルを主軸とする。吸水性樹脂は衛生材料や工業用材料に用いられ、アジア市場の需要増に対応し新製造設備を計画、高付加価値製品開発で収益力向上を図る。機能マテリアルはエレクトロニクスガス、医薬製品等を展開。エレクトロニクスガスは需要成長が見込まれ生産能力を増強、次世代半導体材料や新規LiB電解液添加剤の開発を加速する。他社と差別化できる技術とノウハウを蓄積し、GHG排出削減技術開発も推進する。 [本社]記載なし [創業]1944年 [上場]1952年

1. 事業概要と競争優位性

住友精化グループは、吸水性樹脂、機能マテリアル、その他の3セグメントで事業を展開する。

吸水性樹脂事業は、紙おむつ等衛生材料、ペットシート、ケーブル用止水材などの工業用材料向け吸水性樹脂を製造・販売する。高齢者向け大人用衛生用品を重点領域とし、消臭・薄型・漏れ防止等の高機能グレードの研究開発に注力する。吸収体利用効率を高める新技術コンセプトを採用したグレードを開発し、量産・販売を目指す。環境・安全に配慮した資材・廃棄物削減に資する新製品や化学品管理動向に対応した新製品開発、用途に応じた機能付与による高付加価値化を推進する。

機能マテリアル事業は、水溶性ポリマー、エマルジョン、微粒子ポリマー、医薬製品、機能製品、エレクトロニクスガス、標準ガス、工業薬品、医療用ガス、ケミカルガス、および酸素・窒素・水素等のガス発生装置(PSA方式)の設計・製作・販売を行う。エレクトロニクスガスは需要成長が見込まれ、生産能力増強を図る。医療・生活関連分野では販売シェアの維持に注力する。次世代半導体材料や新規リチウムイオン電池用電解液添加剤などの開発を加速し、LiB高容量化に寄与する水系バインダーのサンプル提供・技術フォローを進める。プラスチック代替ニーズに応える食品包装紙用コーティング剤の開発も行う。

当社グループは、世界的に認められた厳格な品質管理基準に従い製品を製造する。他社と差別化できる技術とノウハウを蓄積し事業の競争力を強化する。研究開発活動では、GHG排出削減につながる技術・製品開発にも取り組み、使用済吸水性樹脂の水平リサイクル技術や低濃度CO2分離回収技術、車載用・産業用電動機の省エネルギー化に寄与する機能性絶縁材の開発を進める。これらの技術的優位性とノウハウ蓄積が競争優位性の源泉となる。

2. 沿革ハイライト

1944年7月、住友多木化学工業㈱として設立される。1952年7月、大阪・神戸両証券取引所に株式上場を果たす。1961年10月には(旧)製鉄化学工業㈱を合併し、製鉄化学工業㈱に社名変更する。1963年12月にスペシャルティガス事業を開始し、事業領域を拡大する。1983年3月、姫路工場に高吸水性樹脂製造設備を新設し、現在の主力事業の基盤を築く。1989年10月、社名を住友精化㈱と変更する。1997年以降、シンガポール、台湾、アメリカ、ベルギー、韓国、中国に販売・製造拠点を設立し、グローバル展開を加速する。2008年4月にはフランスのアルケマ社から高吸水性樹脂事業を買収し、事業規模を拡大する。2022年4月、東京証券取引所の市場区分の見直しによりプライム市場へ移行する。

3. 収益・成長

当社グループは、2023年度から2025年度までの中期経営計画において、「事業構造の強靭化」、「研究開発の結実」、「徹底した合理化」、「サステナビリティへの取り組み深化」を重点課題とする。

吸水性樹脂事業では、インドなどアジア市場を中心に需要増加が続くと想定し、さらなる販売増加のためアジア地区で新しい製造設備の建設を計画する。製造プロセスの合理化や高付加価値製品の開発と上市を推し進め、収益力向上を図る。機能マテリアル事業では、需要成長が見込まれるエレクトロニクスガスの生産能力を増強する。医療・生活関連分野では販売シェアの維持、徹底した合理化、安全安定操業に注力する。

中期経営計画期間の研究費は90億円、設備投資は500億円を予定する。これらの投資は、TAM(Total Addressable Market)拡大要因であるアジア市場の衛生材料需要増や、新市場・新製品である次世代半導体材料、リチウムイオン電池材料、環境関連技術への対応を成長ドライバーとする。

事業リスクとして、国内外の競合企業による価格競争、吸水性樹脂のコモディティ化、中国での競争激化、出生数低下、特定の購入先に依存する原材料調達、原燃料価格の急激な変動、為替レート変動(特に人民元)、知的財産権の保護困難性などが挙げられる。

4. 財務健全性

当社グループは、強固な財務基盤の維持を経営方針に掲げる。2023年3月期の連結総資産は141,532百万円、純資産は94,312百万円であり、自己資本比率は約66.6%と高い水準を維持する。現金及び現金同等物は16,099百万円、有利子負債は18,328百万円である。

5. 株主還元

当社グループは、株主への安定的な利益還元を実施する方針である。2023年3月期の年間配当は200.0円を維持する。

6. 注目ポイント

住友精化は、吸水性樹脂事業におけるアジア市場での需要増加を捉えた設備投資と高付加価値製品開発、機能マテリアル事業におけるエレクトロニクスガスや次世代半導体材料、リチウムイオン電池材料といった先端分野での研究開発と生産能力増強を成長戦略の柱とする。環境・サステナビリティへの取り組みとして、GHG排出削減技術や使用済吸水性樹脂の水平リサイクル技術開発は、将来的な競争優位性構築と企業価値向上に資する可能性を秘める。一方で、市場競争激化や原材料・為替変動リスクへの対応が課題となる。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100R0ZU | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
93.2B 2.5倍 0.8倍 16.5% 1,332.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 148.4B 148.0B 147.6B
営業利益 14.5B 15.0B 10.7B
純利益 7.7B 7.0B 6.0B
EPS 117.5 535.7 450.6
BPS 1,602.0 7,195.8

大株主

株主名持株比率
住友化学株式会社0.32%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.10%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.04%
JP MORGAN CHASE BANK 385632 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.03%
住友生命保険相互会社0.02%
株式会社三井住友銀行0.02%
多木化学株式会社0.02%
三井住友信託銀行株式会社0.01%
住友精化社員持株会0.01%
DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-11-07三井住友信託銀行株式会社 3.65
2024-04-05ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 4.42
2023-07-06三井住友信託銀行株式会社 5.01
2023-05-30住友化学株式会社 30.19
2022-11-22株式会社三井住友銀行 4.32
2022-11-15ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 5.52
2022-10-25ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 10.9
2022-07-04ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 12.0
2021-12-07ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 13.0

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-25TDNetbuyback: 自己株式の取得状況および取得終了に関するお知らせ
2026-03-25TDNet自己株式の取得状況および取得終了に関するお知らせ
2026-03-03TDNetbuyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ
2026-03-03TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2026-02-03TDNetbuyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ
2026-02-03TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2026-01-06TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2026-01-06TDNetbuyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-12-02TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-12-02TDNetbuyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-11-07TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社
2025-07-22TDNet譲渡制限付株式報酬としての新株式の発行の払込完了に関するお知らせ
2025-06-23TDNet投資単位の引下げに関する考え方および方針等について
2025-06-23TDNet譲渡制限付株式報酬としての新株式の発行に関するお知らせ
2025-05-02TDNetforecast_revision: 特別損失の計上見込みおよび通期業績予想の修正に関するお知らせ
2025-05-02TDNetグループ会社における製品代金の過剰請求に関する返納金の引当計上について
2025-05-02TDNet特別損失の計上見込みおよび通期業績予想の修正に関するお知らせ
2024-04-05TDNetHolding change by ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社
2023-07-06TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社
2023-05-30TDNetHolding change by 住友化学株式会社