Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

ビートレンド株式会社 (4020)

ビートレンドは、BtoC企業向けSaaS型CRMプラットフォーム「betrend」を提供。月額定額課金と従量課金による年間契約でストック型収益を稼得する。日本市場特有の顧客管理に対応する自社開発体制、暗号化・鍵管理システムの特許、プライバシーマーク・ISMS認証が競争優位性となる。SaaS業態は構築・運用費用が大きく、新規参入がしにくい。BtoBtoC向けCRM領域で一定の競争力と市場認知度を有し、クラウド型CRM市場の拡大を成長機会とする。多店舗展開企業向けに顧客管理、情報送受信、データ分析機能を提供し、POS・決済連携を強化する。 [本社]東京都千代田区 [創業]2000年 [上場]2020年

1. 事業概要と競争優位性

ビートレンドは、消費者向けビジネス(BtoC)を展開する企業に対し、顧客管理ツールとしてSaaS型CRMソフトウエアプラットフォーム「betrend」を提供する。CRMサービスは、顧客情報をベースとした「スマートCRMサービス」と「メールマーケティングサービス」に大別する。スマートCRMサービスは、飲食店、小売店、サービス提供店など実店舗を多店舗展開する企業を主な顧客とし、会員の属性データ、来店回数、購買履歴などの情報を管理する。情報送受信手段としてメール配信、アプリプッシュ通知、音声自動送受信(IVR)、ショートメッセージ(SMS)、DM配信指示、LINE連携などを備える。モバイルオーダー、テイクアウト・デリバリー機能、データ分析ダッシュボード機能も提供する。メールマーケティングサービスは、大量高速メール配信機能を活用する幅広い顧客層を有する。

CRMサービスは月額定額課金と従量課金、店舗毎課金を組み合わせた年間契約でリカーリングレベニューを稼得するストック型ビジネスモデルである。ARRやMRRの対前事業年度成長率を重要な経営指標とする。

競争優位性として、クラウド事業者の暗号化・鍵管理システムの特許(特許第6353861号)を取得する。日本市場特有のきめ細かい顧客管理に対応する自社開発体制、BtoBtoC向けに最適な環境を提供するビジネスモデル、ワンストップで機能活用できるソフトウエアプラットフォーム構築、顧客の基幹システムや他事業者サービスとの連携を容易にする設計が挙げられる。プライバシーマーク認証、ISMS認証取得による高いセキュリティ水準も強みである。SaaS業態は構築・運用費用が大きく、事業開始後の一定期間は事業利益がマイナスが継続するため新規参入がしにくい市場である。当社はBtoBtoC向けCRM領域で一定の競争力と市場認知度を得る。クラウド型CRM市場は2023年度5,392億円から2028年度には1兆円に達すると予測され、オンプレミス型からの変遷加速が成長機会となる。

2. 沿革ハイライト

創業者井上英昭は、モバイル活用BtoCソリューションの必要性を確信し、2000年3月にビートレンド・ドットコム株式会社を設立する。同年11月にビートレンド株式会社へ社名変更し、メールマーケティングASPサービスを開始する。2005年9月にプライバシーマーク認証、2014年3月にISMS認証を取得し、情報セキュリティ体制を強化する。2013年9月には電子マネー連携可能な『betrend バリューカード』、2014年6月にはスマートフォンアプリ会員証サービスを実現する『betrend スマートCRMプラン』をリリースする。2018年6月にはクラウド事業者の暗号化・鍵管理システムの特許を取得する。2020年12月に東京証券取引所マザーズ市場へ上場する。2023年5月にはパートナープログラム『betrend connect』、同年8月にはLINEミニアプリ向けノーコードツールを開発し、サービス連携と開発効率を向上させる。

3. 収益・成長

クラウド型CRM市場の拡大が成長ドライバーである。同市場は2023年度5,392億円から2028年度には1兆円に達すると予測され、オンプレミス型からクラウド型への変遷加速が追い風となる。スマートCRMサービスのアプリ機能を会員証と捉え、プリペイド、POS連携、カード決済等の外部システム連携機能の開発投資を積極的に行う。アンケートサービス『betrendサーベイ』による客単価アップ・クロスセル、GX領域(「wezero」)へのチャレンジ、海外展開への準備も進める。販売戦略では、小売・飲食業に重点を置きつつ、全国的な販路を持つ戦略的パートナーとの提携やLINEヤフー株式会社との協業を促進する。パートナープログラム「betrend Connect」を通じたシステム・販売連携強化、ノーコードツール活用やbetrend connect推進によるミッド/スモール領域への進出も図る。エンジニア確保、開発リソース、設備投資も継続する。中期経営計画(2024-2026年)では、2026年度にARR16.1億円、ARR成長率40%超を目標とする。2025年度は成長投資により当期純損失を見込むが、将来収益の逓増構造を構築する方針である。

4. 財務健全性

直近会計年度(current)の総資産は995,535千円、純資産は883,764千円であり、自己資本比率は約88.8%と高い。有利子負債は0円で無借金経営を継続する。現金及び現金同等物は597,895千円を保有する。これらの指標は強固な財務基盤と高い財務健全性を示す。

5. 株主還元

当社は設立以来、配当を実施しない。当面は、環境変化に対応した事業展開と成長投資のための内部留保の確保を優先する方針である。将来的に株主への利益還元と財務体質、内部留保の充実のバランスを考慮し配当を検討するが、現時点での実施可能性及び時期は未定である。

6. 注目ポイント

中期経営計画(2024-2026年)では、2026年度にARR16.1億円、ARR成長率40%超を目標とする。2025年度は成長投資により当期純損失を見込むが、将来収益の逓増構造を構築する方針である。事業リスクとして、技術変化、競合激化、人材育成・確保、小規模組織、代表取締役への依存、筆頭株主の動向などを認識する。競合激化に対し、BtoBtoC向けCRM領域での競争力と市場認知度を活かし、技術変化対応や他事業者とのサービス連携による差別化を図る。システム信頼性・品質向上、設備環境強化への継続投資も行う。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100VJ3S | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
1.5B -6.6倍 1.9倍 0.0% 685.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 264M 1.2B 1.2B
営業利益 -62M -222M -82M
純利益 -62M -223M -101M
EPS -29.0 -103.7 -47.0
BPS 361.3

大株主

株主名持株比率
永山 隆昭0.47%
井上 英昭0.16%
株式会社SBI証券0.04%
万井 博司0.02%
楽天証券株式会社0.01%
須山 聖一0.01%
青山 泰長0.01%
佐野 力0.01%
新居 紀孝0.01%
小田 昌平0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-08-21井上英昭 16.01
2024-08-19井上英昭 16.01
2024-08-15井上英昭 17.17
2024-01-11永山 隆昭 46.55
2024-01-11永山 隆昭 46.55
2024-01-10永山 隆昭 46.55
2023-12-19永山 隆昭 49.72
2022-01-07井上英昭 18.76
2021-03-31ビートレンド株式会社

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-27TDNet取締役候補者選任、監査役辞任及び監査役候補者選任に関するお知らせ
2025-09-18TDNet2025年12月期 通期業績予想の修正に関するお知らせ
2025-09-18TDNet株主優待制度の導入に関するお知らせ
2025-09-18TDNetforecast_revision: 2025年12月期 通期業績予想の修正に関するお知らせ
2024-08-21TDNetHolding change by 井上英昭
2024-08-19TDNetHolding change by 井上英昭
2024-08-15TDNetHolding change by 井上英昭
2024-01-11TDNetHolding change by 永山 隆昭
2024-01-11TDNetHolding change by 永山 隆昭
2024-01-10TDNetHolding change by 永山 隆昭
2023-12-19TDNetHolding change by 永山 隆昭
2022-01-07TDNetHolding change by 井上英昭
2021-03-31EDINETHolding change by ビートレンド株式会社