Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

石原産業株式会社 (4028)

石原産業は、農薬・動物用医薬品等の有機化学事業と、機能性材料・酸化チタン等の無機化学事業を主軸とする。独自の化学技術と研究開発力を競争優位性とし、農薬はグローバル販売網と世界各国での登録ノウハウが参入障壁となる。無機化学では酸化チタンで培った技術を基盤に、特異な反射特性を持つ硫化ビスマス黒色顔料や「世界唯一」の色彩顔料、MLCC用高純度酸化チタンを開発。ICT・EV化対応の機能性材料、新規農薬・動物薬、バイオロジカル製品開発を成長ドライバーとし、M&Aや提携で事業規模拡大を図る。 [本社]大阪市中央区 [創業]1920年 [上場]1949年

1. 事業概要と競争優位性

石原産業グループは有機化学、無機化学、その他の3事業を展開する。有機化学事業は農薬、動物用医薬品、医薬、有機中間体を製造・販売し、農薬はグローバル販売網で世界市場へ供給する。無機化学事業は機能性材料、酸化チタン、その他化成品を製造・販売し、酸化チタンは世界市場へ供給する。

競争優位性(Moat)として、当社グループは「独自の技術開発力」「品質・環境対応力」「グローバルな協業力」をコアコンピタンスとする。農薬事業では「主力製品の世界一低コスト製造」と「顧客への安定供給」を目指し、世界各国での農薬登録ノウハウは高い参入障壁となる。無機化学事業では、酸化チタンで培った技術をベースに、特異な反射特性を持つ硫化ビスマス黒色顔料や、「世界唯一」のSILKIAブランド色彩顔料、MLCC用高純度酸化チタン、AR/VR用酸化チタン溶剤分散体など、高機能性材料の開発力を持つ。多額の設備投資を要する装置産業であり、設備投資規模が参入障壁となる。技術流出リスクに対し、特許等の知的財産権の出願・権利化で競争力を保護する。

2. 沿革ハイライト

当社は1920年9月、合資会社南洋鉱業公司として創業した。1943年6月に石原産業株式会社へ社名変更し、1949年7月には東京・大阪両証券取引所に株式上場した。1950年代には除草剤、化成肥料、硫酸法酸化チタン工場を完成させ、化学工業製品の製造を本格化する。1974年には塩素法酸化チタン工場を完成させ、酸化チタン事業を強化した。1986年にはシンガポールに塩素法酸化チタン工場を建設し、グローバル展開を開始する。1999年には医薬品原薬の生産を開始し、2005年には富士チタン工業株式会社を完全子会社化、2023年には株式会社村田製作所との合弁会社MFマテリアル株式会社を設立した。

3. 収益・成長

当社グループは、長期ビジョン「Vision 2030」で連結営業利益240億円以上、ROE10%以上の安定確保を経営目標とする。中期経営計画「Vision 2030 Stage Ⅱ」(2024~2026年度)では、連結営業利益190億円以上、ROE10%以上を目指す。成長ドライバーは「独創のための研究・技術開発力の強化と効率化」と「グローバル化の加速」である。有機化学事業では、新規化学農薬及び動物用医薬品等の開発・商品化促進、農薬登録国・適用作物拡大、M&Aや提携、バイオロジカル分野開発を進める。無機化学事業では、酸化チタンの光学的特性多様化、ICT・EV化対応機能性材料、電子部品材料拡販・生産能力増強、新規開発品市場投入、他社協業を推進する。当連結会計年度の研究開発費は10,736百万円、設備投資は10,169百万円を投下する。

4. 財務健全性

当社グループの総資産は225,097百万円、純資産は114,448百万円である。現金及び現金同等物は24,948百万円、有利子負債は67,481百万円を計上する。経営目標としてROE10%以上の安定確保を掲げ、ROIC経営の推進に取り組む。

5. 株主還元

当社グループは、安定的な株主還元の継続を基本方針とする。中期経営計画「Vision 2030 Stage Ⅱ」では、2026年度に向けて連結配当性向40%を目標とし、機動的な自社株買いを実施する方針を示す。直近の年間配当は85円である。

6. 注目ポイント

当社グループは、「独創のための研究・技術開発力の強化と効率化」「グローバル化の加速」「ROIC経営の推進」を重点施策とする。有機化学事業では、新規剤・混合剤開発による差別化と製造費用の低減を通じた競争力強化を図り、世界市場占有率の拡大を目指す。無機化学事業では、汎用酸化チタンから機能性材料ドメインへの製品ポートフォリオの本格転換と電子部品材料の拡販を推進する。事業リスクとして、農薬の承認・登録遅延・却下、原材料・燃料価格の高騰、新規参入・競争激化、地震・津波などが挙げられる。これに対し、複数の調達先の確保、耐震化補強、事業継続計画の更新、保険付保などの対策を講じる。

[本社]大阪市中央区 [創業]1920年 [上場]1949年

出典: 有価証券報告書 (2025-03) | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
122.4B 13.8倍 1.0倍 0.0% 3,030.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 145.2B 138.5B 131.2B
営業利益 10.5B 11.5B 8.6B
純利益 8.4B 8.0B 6.9B
EPS 220.0 209.3 175.8
BPS 2,986.8 2,776.8 2,554.5

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.14%
三井物産株式会社0.05%
東亞合成株式会社0.04%
MURAKAMI TAKATERU  (常任代理人)三田証券株式会社0.04%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.04%
ユーピーエルジャパン合同会社0.03%
ISK交友会0.03%
石原産業従業員持株会0.02%
DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO (常任代理人)シティバンク、エヌ・エイ東京支店0.02%
モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-05-13株式会社MI2 3.95%(1.11%)
2024-04-19野村アセットマネジメント株式会社 4.35%(0.90%)
2024-03-26株式会社MI2 5.06%+2.06%
2023-08-03野村アセットマネジメント株式会社 5.25%+5.25%
2023-07-21三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 4.14%(1.01%)
2022-09-22三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 5.15%+5.15%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-05-13EDINET大量保有株式会社MI2大量保有 3.95%1,761-2.10%
2024-04-19EDINET大量保有野村アセットマネジメント株式会社大量保有 4.35%
2024-03-26EDINET大量保有株式会社MI2大量保有 5.06%
2023-08-03EDINET大量保有野村アセットマネジメント株式会社大量保有 5.25%
2023-07-21EDINET大量保有三井住友トラスト・アセットマネジメント株大量保有 4.14%
2022-09-22EDINET大量保有三井住友トラスト・アセットマネジメント株大量保有 5.15%