Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

片倉コープアグリ株式会社 (4031)

片倉コープアグリは肥料、化学品、不動産賃貸等を展開する。主力肥料事業は全国21カ所の工場を有し、全国農業協同組合連合会への販売依存により強固な顧客基盤と高い参入障壁を構築する。筑波総合研究所を拠点に、環境配慮型肥料、バイオスティミュラント資材、スマート農業支援技術を開発し、技術的優位性を確立する。化学品事業はグローバル認証取得と高機能素材開発で海外展開を加速。不動産賃貸は安定的収益源であり、中国での微生物資材事業も成長ドライバーとする。 [本社]東京都千代田区 [創業]1920年 [上場]1953年

1. 事業概要と競争優位性

片倉コープアグリは肥料、化学品、不動産賃貸、その他事業を展開する。主力肥料事業は当社及び連結子会社が製造・販売する。系統組織への販売依存は強固な顧客基盤とネットワーク効果を形成し、高い参入障壁となる。全国21カ所の工場と大規模生産設備は設備投資規模による参入障壁となる。

技術的優位性として、筑波総合研究所を中心に研究開発を推進し、環境配慮型新肥料・新技術を開発する。ペースト肥料、バイオスティミュラント資材、未利用資源活用肥料、スマート農業支援技術を開発し、「化学農薬使用回数低減に資するバイオスティミュラント資材の普及」は技術的強みとなる。

化学品事業は天然素材化粧品原料や合成雲母・スメクタイトの開発・改良を行う。高付加価値原料抽出・精製技術、機能性評価、発酵新製品、食品包装フィルムバリア機能向上、化粧品・電子材料用途新銘柄開発が技術的優位性の源泉となる。COSMOS認証、HALAL認証、VEGAN認証、KOSHER認証の取得・活用でグローバル競争力を高める。不動産事業は不動産賃貸による安定的ストック型収益を確保する。

2. 沿革ハイライト

当社グループは1920年3月、日支肥料株式会社として設立。片倉製糸紡績傘下養蚕組合への肥料供給を目的として創立され、肥料製造・販売を継続する。1957年11月、日本チッカリン肥料等と経営統合し片倉チッカリン株式会社に商号変更。1986年5月、筑波総合研究所を開設。2015年10月、コープケミカルと経営統合し片倉コープアグリ株式会社に商号変更、子会社承継で事業基盤を拡大。1953年11月店頭公開、1961年10月東証二部、1997年9月東証一部上場。2022年4月スタンダード市場へ移行する。

3. 収益・成長

当社グループは中期経営計画(2021~2023年度)に基づき、「農業ソリューションカンパニー」「肥料・化学品メーカー」への成長を目指す。肥料事業は原料相場反転下落による価格値下がり影響を見込むが、SDGs貢献を成長ドライバーとする。「2030年にはプラスチック被覆肥料に頼らない農業に。」を掲げ、環境負荷軽減に資する肥料製品ラインナップを充実させる。ペースト二段施肥機実証展示圃の全国展開、国内未利用資源活用肥料の開発・拡販、化学農薬使用回数低減に資するバイオスティミュラント資材普及、施肥労力軽減機能性肥料の開発・拡販を進める。

化学品事業はグローバル展開を加速し、化粧品原料分野ではCOSMOS認証取得、高機能素材開発、HALAL・VEGAN認証を活かした海外展開を推進する。無機素材分野では欧州リサイクル環境規制対応機能性素材の開発・提案、化成品分野では工業用リン酸のHALAL・KOSHER認証を活用した拡販を図る。これらは新市場・新製品創出と規制追い風を捉えた成長戦略である。不動産事業は渋谷駅前土地に新たな店舗・事務所用途の建物を建設し、賃貸事業を拡大する計画を持つ。その他事業では、中国上海の「片倉(上海)農業科技有限公司」を通じた微生物資材製造・販売、土壌診断及び指導事業の早期収益化に取り組む。

4. 財務健全性

当社グループは持続的成長と企業価値向上を図るため、資本効率向上と財務健全性のバランス確保を資本政策の基本方針とする。ROEを資本効率向上の重要指標と捉え、新規事業投資、高付加価値製品開発、効率的生産・販売体制構築でROE向上を目指す。

5. 株主還元

株主還元を経営の重要政策と位置付け、安定的かつ継続的に業績に見合った配当を行うことを基本方針とする。配当性向50%を目標とする。

6. 注目ポイント

主力肥料事業は国内農業環境変化(人口減、耕地面積減少、減肥政策)や肥料流通変化(系統組織依存)による需要減少リスクを抱える。主要原料の海外依存により、原料市況、運賃、為替、エネルギー市況、社会不安等による価格高騰、調達難航、供給不足のリスクが存在する。原料市況下落時には在庫評価損のリスクもある。

全国21カ所の工場と系統組織への強固な販売網は高い参入障壁を形成する。筑波総合研究所を核とした環境配慮型肥料、バイオスティミュラント資材、スマート農業支援技術の開発は、持続可能な農業への貢献と新たな成長機会を追求する。化学品事業のグローバル認証取得と高機能素材開発は、海外市場での成長を牽引する可能性を持つ。不動産事業の安定収益と渋谷駅前再開発計画は、事業ポートフォリオの多様化と収益基盤の強化に寄与する。中国での微生物資材事業の早期収益化も成長ドライバーとなる。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100R4YN | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
11.4B 28.8倍 0.4倍 0.0% 1,125.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 41.4B 41.2B 51.0B
営業利益 650M -852M 3.6B
純利益 350M -630M 2.2B
EPS 39.1 -70.4 242.5
BPS 2,658.4 2,621.8 2,765.9

大株主

株主名持株比率
全国農業協同組合連合会0.24%
丸紅株式会社0.23%
農林中央金庫0.04%
ラサ工業株式会社0.03%
大久保敬一0.02%
片倉コープアグリ従業員持株会0.02%
株式会社みずほ銀行0.02%
共栄火災海上保険株式会社0.01%
中澤康貴0.01%
篠川宏明0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2021-05-26丸紅株式会社 20.01%--

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-08-29TDNet人事片倉コープアグリ(訂正)「機構改革並びに人事異動に関するお知らせ」の一部訂正について936+3.10%
2025-08-29TDNet人事片倉コープアグリ機構改革並びに人事異動に関するお知らせ936+3.10%
2025-08-29TDNet事業計画片倉コープアグリ中長期成長戦略の策定について(2025~2034年度)936+3.10%
2025-08-29TDNet配当・還元片倉コープアグリ業績予想および配当予想に関するお知らせ936+3.10%
2021-05-26EDINET大量保有丸紅株式会社大量保有 20.01%