Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

高圧ガス工業株式会社 (4097)

高圧ガス工業は、各種高圧ガス(溶解アセチレンは国内シェアが高い)、ガス関連機器の製造・販売を主軸とする。合成樹脂系接着剤、塗料等の化成品製造・販売、LSIカード等の電子ペーパー応用製品販売も手掛ける。創業以来「安全・安心」を基本姿勢とし、製造・販売・物流一体の事業モデルを追求する。技術ノウハウ蓄積と研究開発を競争優位性とし、水素ガス・新冷媒ガス等の成長分野開拓、環境配慮型・高付加価値製品開発、アジア圏での海外展開を成長戦略とする。 [本社]大阪府大阪市北区 [創業]1958年 [上場]1962年

1. 事業概要と競争優位性

高圧ガス工業は、ガス事業、化成品事業、その他事業の3セグメントで事業を展開する。ガス事業では、溶解アセチレンを主体に酸素、窒素、アルゴン、炭酸ガス等の各種高圧ガス、LPガス等石油系ガス、高圧ガス関連材料・機器の製造・仕入販売を行う。溶解アセチレンは国内シェアが高く、主力分野である。化成品事業では、合成樹脂系接着剤、瞬間接着剤、塗料等、化成品関連の原材料・副資材の製造・仕入販売、塗装・防水工事業を手掛ける。その他事業はLSIカード等の電子ペーパー応用製品販売、食品添加物販売、製品・仕入商品の海外販売を含む。

当社グループは、製造・販売・物流一体の事業モデルを追求する。創業以来「安全・安心をすべての基本姿勢」を貫き、高圧ガス事業における厳格な安全管理体制と長年培った技術ノウハウの蓄積は、高い参入障壁と競争優位性を構築する。研究開発では、ガス事業でカーボンナノチューブや難燃剤など付加価値の高い製品、水素ステーション・水素発電向け大型蓄圧器の開発を進める。CO2排出量削減に貢献する新しい浸炭法やカーボンリサイクル材製造技術を他社と共同開発する。化成品事業では、環境配慮型製品や高付加価値製品(自動車向け難燃性接着剤、高耐候性塗料、ヘルスケア向け皮膚縫合用接着剤など)の開発に注力する。

2. 沿革ハイライト

当社は1958年6月に中部ガス産業株式会社として設立され、溶解アセチレンの販売を開始した。1962年3月に高圧ガス工業株式会社へ商号を変更し、同年7月大阪証券取引所市場第二部に上場する。1978年5月には大阪証券取引所、東京証券取引所の市場第一部銘柄に指定され、2022年4月プライム市場へ移行する。M&Aと工場新設を積極的に行い、全国的な製造・販売ネットワークを構築する。2013年12月にはベトナムに子会社を設立し海外展開を開始した。

3. 収益・成長

当社グループは、中期経営計画「チェンジ&チャレンジstageⅡ」(2021年4月~2026年3月)を推進し、持続的成長と企業価値向上を目指す。5つの成長戦略「事業拡大」・「人材育成」・「機能整備」・「戦略投資」・「社会調和」を掲げる。

収益力強化のため、製造工程合理化、原価低減、経費効率化、在庫管理に努め、生産体制再構築及び製造設備・供給設備増強・新設への積極投資を行う。当連結会計年度の設備投資は4,630百万円である。

成長ドライバーとして、ガス事業では新規用途開発、シリンダーガスビジネス拡充、環境負荷の低い液化アンモニア・水素ガス・新冷媒ガス、農業向け炭酸ガスの拡販と供給網整備に取り組む。化成品事業では、環境にやさしい製品や高付加価値製品(高機能塗料など)の拡販を進める。海外市場への展開も重要な成長課題と位置付け、ベトナム子会社を拠点にアジア圏でのさらなる展開を図る。研究開発費は当連結会計年度に572百万円を投じる。

目標経営指標は、株主価値最大化、資本効率向上、売上高経常利益率及び株主資本利益率(ROE)の向上である。

4. 財務健全性

当社グループは、経営効率化を推進し、企業体質の健全性維持と企業価値向上を経営方針とする。当連結会計年度末の総資産は122,994百万円、純資産は79,692百万円である。有利子負債は11,591百万円である。営業活動によるキャッシュ・フローは6,421百万円、投資活動によるキャッシュ・フローは5,086百万円を計上する。

5. 株主還元

当社グループは、株主価値最大化と資本効率向上を目標とする。PBR向上を目標とするROE・PER改善に着目し、事業戦略、投資・研究開発、株主還元の強化を通じた資本構成の適正化に取り組む。当連結会計年度の年間配当は20.0円である。

6. 注目ポイント

国内市場の需要鈍化や競争激化リスクに対し、新規用途開発、高付加価値製品拡販、海外展開強化で対応を図る。脱炭素社会実現に向けた水素ガス関連技術、カーボンリサイクル技術、環境配慮型化成品の研究開発は将来の成長ドライバーとして注目される。積極的なM&A戦略により事業基盤を強化し、全国ネットワークを活かした製造・販売・物流一体のビジネスモデルを構築する。一方で、原料価格変動、物流コスト上昇、原料供給元への依存、製造設備、火災・爆発事故、自然災害、情報セキュリティ、組織体制維持、コンプライアンスなど、多岐にわたる事業リスクへの対応が継続的な課題となる。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W1V6 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
61.2B 13.2倍 0.7倍 3.6% 1,101.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 101.0B 98.7B 102.0B
営業利益 5.9B 5.9B 6.3B
純利益 4.6B 4.7B 4.5B
EPS 83.3 84.4 81.0
BPS 1,524.7

大株主

株主名持株比率
こうあつ共栄会0.13%
デンカ㈱0.11%
共栄火災海上保険㈱0.07%
日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)0.06%
日本酸素ホールディングス㈱0.06%
みずほ信託銀行㈱退職給付信託みずほ銀行口再信託受託者㈱日本カストディ銀行0.05%
㈱三菱UFJ銀行0.04%
高圧ガス社員持株会0.03%
東洋電化工業㈱0.03%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-18ブランデス・インベストメント・パートナーズ・エル・ピー 4.93
2026-03-11デンカ株式会社 1.0
2025-06-05ブランデス・インベストメント・パートナーズ・エル・ピー 6.16
2025-03-05ブランデス・インベストメント・パートナーズ・エル・ピー 5.07
2024-07-29株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.43
2024-07-23髙山 眞司 13.9
2024-07-05難波 太郎
2024-07-05髙山 眞司 13.9
2023-12-13デンカ株式会社 11.38
2023-12-13デンカ株式会社 12.43
2022-05-20難波 太郎 13.08
2022-05-19難波 太郎 13.08
2022-01-26難波 太郎 12.07
2022-01-26藤井 助三郎
2021-12-28日本酸素ホールディングス株式会社 5.65
2021-12-21高圧ガス工業株式会社 12.87
2021-12-21高圧ガス工業株式会社 12.87

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-18TDNetHolding change by ブランデス・インベストメント・パートナーズ・エル・ピー
2026-03-13TDNet役員の異動に関するお知らせ
2026-03-11TDNetHolding change by デンカ株式会社
2026-03-10TDNet主要株主の異動に関するお知らせ
2025-06-24TDNet役員の異動に関するお知らせ
2025-06-05TDNetHolding change by ブランデス・インベストメント・パートナーズ・エル・ピー
2025-05-16TDNet(訂正)「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」の一部訂正について
2025-04-11TDNet役員の異動に関するお知らせ
2025-03-05TDNetHolding change by ブランデス・インベストメント・パートナーズ・エル・ピー
2024-07-29TDNetHolding change by 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
2024-07-23TDNetHolding change by 髙山 眞司
2024-07-05TDNetHolding change by 髙山 眞司
2024-07-05TDNetHolding change by 難波 太郎
2023-12-13TDNetHolding change by デンカ株式会社
2023-12-13TDNetHolding change by デンカ株式会社
2022-05-20TDNetHolding change by 難波 太郎
2022-05-19TDNetHolding change by 難波 太郎
2022-01-26TDNetHolding change by 難波 太郎
2022-01-26TDNetHolding change by 藤井 助三郎
2021-12-28TDNetHolding change by 日本酸素ホールディングス株式会社