Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

四国化成ホールディングス株式会社 (4099)

四国化成ホールディングスは、化学品(無機・有機化成品、ファインケミカル)と建材(壁材、エクステリア)を主軸とする。独創的な研究開発と製造技術を強みとし、有機合成・低金属管理技術、塩素化イソシアヌル酸技術、建材設計ノウハウを蓄積する。電子化学材料「GliCAP」は5G業界標準を目指し、高機能プリント配線板材料「タフエース」も開発する。衛生管理需要、電子部品高機能化、高強度建材、環境配慮商品の提供が成長ドライバー。2023年持株会社体制へ移行、BtoC市場参入や海外展開を推進する。 [本社]香川県丸亀市 [創業]1947年 [上場]1962年

1. 事業概要と競争優位性

四国化成ホールディングスは、当社、子会社18社及び関連会社1社で構成される企業集団である。化学品事業、建材事業、その他事業を展開する。化学品事業は、無機化成品(二硫化炭素、不溶性硫黄)、有機化成品(塩素化イソシアヌル酸、排水処理剤)、ファインケミカル(プリント配線板向け水溶性防錆剤、イミダゾール類)を扱い、水処理関連の環境ビジネスも営む。建材事業は、内装・外装壁材、舗装材、エクステリア製品(門扉、フェンス、車庫、シャッター)を提供する。その他事業は、情報システム、フード、損害保険代理業などを展開する。

同社の競争優位性は、企業理念「独創力」に根差した研究開発と製造技術にある。化学品事業では、有機合成技術や低金属管理技術を活かし、高密度プリント配線板用耐熱型水溶性プレフラックス「タフエース」や、樹脂と銅の密着性付与剤「GliCAP」を開発する。「GliCAP」は5G(第5世代移動通信システム)の業界標準を目指す。半導体プロセス材料、樹脂改質剤、高耐熱樹脂ベンゾオキサジンの開発・量産化も進める。有機化成品では、塩素化イソシアヌル酸の技術をサニタリー薬剤の高機能化に応用する。建材事業では、30年以上にわたる設計折込み活動で培ったノウハウを強みとし、建築基準法に準拠した高強度エクステリア製品や、機能性・意匠性に特化した付加価値商品、ソーラーカーポートなどの環境配慮商品を開発する。超速硬型の無収縮セメントミルク「アクセルブースト」は、施工の省人化・省施工化に貢献する。これらの事業は、不溶性硫黄新プラントや機能材料生産設備TAP-3/4への大規模設備投資、長年のノウハウ蓄積、特定顧客の品質承認プロセスを要するため、高い参入障壁を構築する。

2. 沿革ハイライト

1947年10月、二硫化炭素の製造を目的として創業する。1962年10月に東京証券取引所市場第二部に上場し、1975年3月には市場第一部に指定された。1962年6月には有機化成品部門へ、1968年7月にはファインケミカル部門へ、1970年9月には建材部門へ進出する。1972年6月にはエクステリア事業の嚆矢となる「アコーディオン門扉」の販売を開始した。海外展開も積極的で、1985年12月に米国現地法人、2006年7月に中国現地法人、2024年4月にはインド現地法人を設立する。2023年1月には持株会社体制へ移行し、社名を四国化成ホールディングス株式会社に変更した。

3. 収益・成長

当社グループは、2030年を見据えた長期ビジョン「Challenge 1000」を策定し、売上高1,000億円、営業利益150億円、ROE10%以上を財務目標に掲げる。成長ドライバーは多岐にわたる。化学品事業では、グローバルでのラジアルタイヤ生産本数増加、衛生管理需要の高まり、自動運転技術の進化や5G本格化による半導体・電子部品の高機能化需要が挙げられる。建材事業では、新しい住まい方や空間提案によるエクステリア市場の創造、自然災害の増加・激甚化を背景とした建築基準法対応の高強度製品や安全性重視製品の需要増加が成長を牽引する。

経営戦略として「お客様のご要望起点」から「四国化成からの提案起点」への変革を掲げ、積極的な成長投資を実行する。化学品事業では、一般消費者向け(BtoC)市場への本格参入として家庭用洗剤ブランド『WASHMANIA』を立ち上げ、電子化学材料「GliCAP」のグローバルスタンダード獲得に注力する。建材事業では、高強度製品のラインアップ拡充、機能性・意匠性に特化した付加価値商品、ソーラーカーポートなどの環境配慮商品の提供、他企業との協業、海外展開を通じて事業規模の拡大を図る。当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は1,810百万円であり、不溶性硫黄製造設備の増強に1,435百万円を投じるなど、成長分野への重点投資を継続する。

4. 財務健全性

当社グループは、直近の連結会計年度末(2024年12月31日)において、総資産135,827百万円に対し、純資産は84,168百万円である。現金及び現金同等物は33,739百万円を保有する。有利子負債は30,555百万円である。

5. 株主還元

「四方よし」を活動方針とし、株主への「より一層の利益還元」を掲げる。直近の年間配当金は50.0円である。

6. 注目ポイント

2023年1月からの持株会社体制への移行は、意思決定の迅速化とグループガバナンスの強化、将来の経営人材育成を推進し、変化の速い事業環境への対応力を高める。化学品事業における「GliCAP」のグローバルスタンダード化や半導体プロセス材料の開発強化は、先端技術分野での競争優位性を確立する上で重要である。建材事業では、自然災害の激甚化に対応した高強度製品や環境配慮型製品の開発が、市場ニーズを捉え、持続的な成長に貢献する。一方で、グローバルな価格競争の激化、原材料及びエネルギー価格高騰、新製品開発の不確実性、市場環境の変化、為替レートの変動は、事業リスクとして継続的に注視する必要がある。

出典: 有価証券報告書 (2024-12) doc_id=S100VGL9 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
220.1B 25.6倍 2.6倍 0.0% 4,905.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 69.5B 63.1B 46.6B
営業利益 9.7B 8.0B 6.5B
純利益 8.8B 7.9B 5.0B
EPS 191.4 152.1 93.8
BPS 1,865.6 1,703.2 1,541.2

大株主

株主名持株比率
日清紡ホールディングス株式会社0.12%
シコク共栄会0.10%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.08%
日本生命保険相互会社0.07%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.05%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(退職給付信託口・株式会社百十四銀行口)0.03%
株式会社香川銀行0.03%
四国化成従業員持株会0.02%
GOVERNMENT OF NORWAY0.02%
西川謙太郎0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-09-19シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社 5.10%+1.10%
2024-03-22シコク共栄会 理事長 藪原健三 10.50%+1.40%
2024-03-22シコク共栄会 理事長 藪原健三 10.50%+1.40%
2023-06-21シコク共栄会 理事長 藪原健三 9.10%+1.18%
2023-06-20シコク共栄会 理事長 藪原健三 9.10%+1.18%
2021-08-06シコク共栄会 理事長 藪原健三 7.92%+1.34%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-26TDNetM&A四国化成HD(開示事項の経過)PT Timuraya Tunggal 株式取得完了(完全子会社化)に関するお知ら5,160+1.55%
2026-01-15TDNet業績修正四国化成HD業績予想の修正および配当予想の修正に関するお知らせ2,843+6.93%
2025-11-26TDNetMBO・上場廃止四国化成HD株式譲渡契約締結(完全子会社化)に関するお知らせ2,716+4.16%
2025-11-26TDNet人事四国化成HD当社および子会社の役員の異動に関するお知らせ2,716+4.16%
2025-10-29TDNetその他四国化成HD連結子会社による固定資産取得(新R&Dセンター建設)に関するお知らせ2,773-0.29%
2025-10-29TDNet決算四国化成HD2025年12月期 第3四半期決算短信[日本基準](連結)2,773-0.29%
2025-10-29TDNetその他四国化成HD2025年12月期 第3四半期決算補足説明資料2,773-0.29%
2025-09-19EDINET大量保有シュローダー・インベストメント・マネジメ大量保有 5.1%2,228+3.01%
2024-03-22EDINET大量保有シコク共栄会 理事長 藪原健三大量保有 10.5%
2024-03-22EDINET大量保有シコク共栄会 理事長 藪原健三大量保有 10.5%
2023-06-21EDINET大量保有シコク共栄会 理事長 藪原健三大量保有 9.1%
2023-06-20EDINET大量保有シコク共栄会 理事長 藪原健三大量保有 9.1%
2021-08-06EDINET大量保有シコク共栄会 理事長 藪原健三大量保有 7.92%