丸尾カルシウムは、合成樹脂、塗料、ゴムの補強充填剤、薬品、食品添加用など多岐にわたる用途向けの各種炭酸カルシウムを製造販売する。製品は化合炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、その他無機化学品で構成する(2025年3月期)。当社及び子会社九州カルシウム㈱が製造し、当社、九州カルシウム㈱、丸尾(上海)貿易有限公司が販売する。
競争優位性は、1926年創業以来の炭酸カルシウム製造ノウハウ蓄積と、中央研究所を中心とした研究開発体制に存在する。研究開発スタッフ30名(全従業員の12.2%)、研究開発費344百万円を投じ、無機粉体の高機能化・高品質化、新技術確立に向けた基礎から応用研究を強化する。粒子表面制御、他無機素材合成、粒子形状コントロール等の基礎研究、サステナビリティ向上、機能性強化を通じた新規分野用途開発を進める。食品、医療、住宅資材分野での新規グレード開発、合成樹脂分野での海外展開拡大を成果とする。独自の技術開発と知的財産権保護への取り組みも競争力を支える。
参入障壁は、「装置産業としての化学業界」特性による大規模な設備投資規模である。当連結会計年度に製造設備を中心に706百万円の設備投資を実施する。国際的な品質管理システムに則った製品設計・製造体制も障壁となる。
当社は1926年10月、丸尾製粉合資会社として設立され、白亜の製造販売を開始する。1963年8月に商号を丸尾カルシウム株式会社と改称し、1964年1月には大阪証券取引所市場第二部に上場を果たす。1979年3月には九州カルシウム株式会社を設立、1983年10月には中央研究所を新設し研究開発体制を強化する。2003年9月には中国に丸尾(上海)貿易有限公司を設立し、海外展開を推進する。2022年4月には東京証券取引所スタンダード市場へ移行する。
当社は、ROE8%を中長期の経営目標とする。成長ドライバーとして、M&Aや提携を通じた国内外企業との連携による新たな市場・用途の開拓を掲げる。AIを駆使した生産方法の抜本的見直し、収益向上に繋がる生産システムの確立を目指す。2050年のカーボンニュートラル達成に向け、焼成技術の進化による炭酸ガス排出量低減と生産コスト低減に取り組む。研究開発活動を通じて、食品、医療、住宅資材分野での新規グレード・高機能製品開発、合成樹脂分野での海外展開拡大を図る。当連結会計年度(2025年3月期)の収益は、売上高12,843百万円、営業利益5百万円、経常利益197百万円、純利益148百万円を計上する。
2025年3月期末時点の財務状況は、総資産16,869百万円に対し、純資産10,208百万円を確保する。現金及び現金同等物は1,670百万円、有利子負債は2,301百万円である。営業活動によるキャッシュ・フローは246百万円、投資活動によるキャッシュ・フローは1,173百万円となる。減価償却費は520百万円、EBITDAは526百万円を計上する。当社は、政策保有株の売却、収益性向上投資等を通じて「資本コストや株価を意識した経営」を進める方針を掲げる。
株主還元については、2025年3月期の年間配当金は1株あたり30.0円を実施する。また、経営戦略の一環として「資本コストや株価を意識した経営」を推進し、自社株買いも株主還元策として位置付ける。
丸尾カルシウムは、炭酸カルシウムの専門メーカーとして、長年の歴史で培われた技術とノウハウ、継続的な研究開発を競争力の源泉とする。高機能化・新規用途開発への取り組みは、多様な産業ニーズに応える基盤となる。今後の成長戦略として、M&Aや提携による市場・用途開拓、AI活用による生産効率化、カーボンニュートラル対応に向けた技術革新を推進する。一方で、原料調達の特定少数仕入先依存、知的財産権の保護、製品品質責任、大規模災害、貸倒れ、繰延税金資産の取崩し、固定資産の減損といった事業リスクを認識し、対応策を講じる必要がある。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 3.4B | 21.6倍 | 0.3倍 | 0.0% | 1,459.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 12.8B | 12.9B | 12.6B |
| 営業利益 | 6M | 137M | 34M |
| 純利益 | 148M | 249M | 117M |
| EPS | 67.5 | 111.4 | 52.3 |
| BPS | 4,495.3 | 4,322.6 | 4,123.6 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 中国砿業株式会社 | 0.11% |
| 丸尾 治男 | 0.07% |
| 山陽化学産業株式会社 | 0.05% |
| 丸尾 政雄 | 0.04% |
| 丸尾 直子 | 0.03% |
| 中西電機工業株式会社 | 0.03% |
| 損害保険ジャパン株式会社 | 0.02% |
| 株式会社三井住友銀行 | 0.02% |
| 丸尾カルシウム従業員持株会 | 0.02% |
| 今井 一史 | 0.02% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2022-01-28 | 丸尾 治男 | 1.80% | -- |
| 2021-12-28 | 丸尾 治男 | 5.35% | +5.35% |
| 2021-12-28 | 丸尾 治男 | 7.69% | +2.34% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-11 | TDNet | 人事 | 丸尾カルシウム | 執行役員の人事異動に関するお知らせ | 1,429 | -0.49% |
| 2026-02-06 | TDNet | 決算 | 丸尾カルシウム | 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 1,486 | -0.34% |
| 2026-01-28 | TDNet | その他 | 丸尾カルシウム | 設備投資に関するお知らせ | 1,428 | +0.42% |
| 2025-07-08 | TDNet | その他 | 丸尾カルシウム | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ | 1,331 | +3.01% |
| 2022-01-28 | EDINET | 大量保有 | 丸尾 治男 | 大量保有 1.8% | — | — |
| 2021-12-28 | EDINET | 大量保有 | 丸尾 治男 | 大量保有 5.35% | — | — |
| 2021-12-28 | EDINET | 大量保有 | 丸尾 治男 | 大量保有 7.69% | — | — |