Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

伊勢化学工業株式会社 (4107)

伊勢化学工業は、地下かん水からヨウ素と天然ガスを生産・販売する主力事業と、高品位金属化合物を製造販売する事業を展開しています。ヨウ素は世界的に偏在する希少資源であり、日本は主要産出国の一つ。同社は1970年にヨウ素生産で世界第1位を達成した実績を持ちます。金属化合物は抽出剤を用いた高品位生産技術が特徴で、MLCC向け車載・通信用途で成長が期待されます。新規坑井開発や設備投資を継続し、新商品・新事業創出を図り、強固な財務基盤も魅力です。 [本社]東京都中央区 [創業]1948年 [上場]1990年

### 1. 事業概要と競争優位性

伊勢化学工業は、ヨウ素・天然ガス事業と金属化合物事業を主軸としています。主力製品のヨウ素は、地下かん水からブローイングアウト法で生産され、国内外に販売されています。ヨウ素は世界的に偏在する希少資源であり、日本は主要産出国の一つです。ヨウ素化合物も製造販売しています。天然ガスは採取地近隣へ供給され、価格はエネルギー市場の影響を受けます。金属化合物事業では、抽出剤を用いた独自の高品位生産技術により、塩化ニッケル等の化合物を製造販売しています。

ヨウ素の希少性、1970年にヨウ素生産で世界第1位を達成した実績、高品位金属化合物生産技術が当社の競争優位性です。親会社AGC株式会社及び主要株主三菱商事株式会社との強固な取引関係も安定的な事業運営を支えています。

### 2. 沿革ハイライト

伊勢化学工業は1927年に創業し、1948年に法人化。1950年、千葉県に八積工場を建設し、天然ガスかん水からのヨウ素生産を開始しました。1960年には旭硝子株式会社(現AGC株式会社)の資本参加を受け系列会社に。1961年にブローイングアウト法を確立し、1970年にはヨウ素生産量で世界第1位を達成しました。1975年、一宮工場でニッケル・コバルト化合物の生産を開始し、事業領域を拡大。1984年には米国子会社設立、ヨウ素生産販売会社買収によりグローバル展開を推進しました。1990年東京証券取引所市場第二部上場、2022年スタンダード市場へ移行しています。

### 3. 成長ドライバーと戦略

ヨウ素事業(医療用途)と天然ガス事業(地産地消エネルギー)は安定成長が見込まれます。特に金属化合物事業の塩化ニッケルは、MLCC向け車載・通信用途の拡大により、大きな成長ドライバーです。

持続的成長のため、新規坑井開発や送水・送ガス配管の新設・更新など設備投資を継続。直近の連結会計年度では、設備投資額は2,855百万円で、大半をヨウ素・天然ガス事業に充当しました。

新商品・新事業創出を経営の急務とし、大学や外部研究機関との産学連携を推進し開発スピード向上を図っています。「エネルギー・環境」「情報・エレクトロニクス」分野の材料・生産技術開発に注力し、有機半導体や次世代ディスプレイ材料等の開発を進めています。研究開発費は306百万円です。

経営目標として、EBITDA額70億円以上、ROE(自己資本利益率)10%以上を安定的に維持することを目指しており、直近ではEBITDA額96.3億円、ROE15.0%を達成しています。

### 4. 財務健全性

当社の財務基盤は極めて強固です。直近の連結会計年度末の自己資本比率は約78.6%と非常に高く、有利子負債も500百万円と低水準に抑えられています。総資産45,251百万円、純資産35,569百万円、現金及び現金同等物5,688百万円を有し、安定した経営を支える健全な財務状況を維持しています。

### 5. 株主還元

直近の連結会計年度では年間配当金360.0円と増配を実施しました。当社はROE10%以上を中期目標とし、資本コストや株価を意識した経営で、持続的な企業価値向上と株主への利益還元を図っています。

### 6. 投資判断における注目点

投資判断における注目点は、世界的に希少なヨウ素の主要生産者であり、過去に世界第1位の実績を持つ点です。金属化合物事業の高品位生産技術、特にMLCC向け塩化ニッケルの電動化・自動運転化に伴う車載・通信用途での成長期待も大きい。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100VGKB | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
21.5B 39.6倍 5.3倍 1.0% 4,195.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 8.8B 38.0B 39.3B
営業利益 2.0B 8.0B 9.5B
純利益 1.3B 5.4B 6.5B
EPS 26.0 106.0 127.5
BPS 786.3

大株主

株主名持株比率
AGC株式会社0.53%
三菱商事株式会社0.11%
株式会社萬富0.03%
BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNY GCM CLIENT ACCOUNTS M LSCB RD0.02%
株式会社合同資源0.01%
BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE0.01%
楽天証券株式会社0.01%
UBS AG LONDON ASIA EQUITIES0.00%
株式会社SBI証券0.00%
瀬川祥子0.00%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-08-27三菱商事株式会社 7.26
2025-07-30三菱商事株式会社 10.14
2023-07-07Cornwall Capital Management LP
2023-02-17Cornwall Capital Management LP 6.15
2021-11-04Cornwall Capital Management LP 5.07
2021-03-29伊勢化学工業株式会社

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-27TDNet支配株主等に関する事項について
2026-02-05TDNet組織改正に関するお知らせ
2026-02-05TDNet取締役及び執行役員の異動並びにその他の人事異動に関するお知らせ
2026-02-05TDNet代表取締役の異動(追加選定)に関するお知らせ
2026-02-05TDNet2025年12月期 決算補足説明資料
2026-02-05TDNet2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-02-05TDNetearnings: 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-08-27TDNetHolding change by 三菱商事株式会社
2025-07-30TDNetHolding change by 三菱商事株式会社
2025-07-30TDNet主要株主の異動に関するお知らせ
2025-07-25TDNet2025年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-07-25TDNetearnings: 2025年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-04-30TDNet2025年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-04-30TDNetearnings: 2025年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-03-28TDNet支配株主等に関する事項について
2023-07-07TDNetHolding change by Cornwall Capital Management LP
2023-02-17TDNetHolding change by Cornwall Capital Management LP
2021-11-04TDNetHolding change by Cornwall Capital Management LP
2021-03-29EDINETHolding change by 伊勢化学工業株式会社