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株式会社オーバーラップホールディングス (414A)

株式会社オーバーラップホールディングスは、ライトノベルやマンガを中心としたコンテンツIPの創出とメディアミックス展開を行うエンターテインメント事業を運営する。小説投稿サイト等で原石を発掘し、ライトノベル、マンガ、アニメへと多角的に展開しIP価値を最大化するビジネスモデルを構築する。優秀な編集担当者の目利き力とクリエイターとの関係構築が競争優位性となる。シリーズ化されたIPは長期的収益貢献と相乗効果を生み出す。国内電子出版市場の拡大や海外での日本発コンテンツIP需要増を成長ドライバーとする。 [本社] [創業]2011年 [上場]2025年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社オーバーラップホールディングスは、ライトノベルやマンガを中心としたコンテンツIPを取り扱うエンターテインメント事業を運営する。持株会社である当社と、事業を担う株式会社オーバーラップ、株式会社オーバーラップ・プラスで構成する。

ビジネスモデルは、小説投稿サイトやSNSを通じてユーザーの注目があるアマチュア作品を発掘し、プロの編集を経てライトノベル作品として刊行する。ヒットしたライトノベルを原作に最適な漫画家を組み合わせることでマンガ作品として刊行し、さらにヒットしたマンガ作品をアニメ化することでコンテンツIPの認知度を高め、ライトノベル・マンガ作品への波及効果による売上増加を目指す。ヒットIPは海外でもライセンス収入を生み出し、ライフサイクルを長寿化する。このように、メディアミックスの段階を経てコンテンツIPの価値を最大化する。

当社グループの競争優位性(Moat)は、優秀な編集担当者の目利き力と幅広い知識・スキル、クリエイターとの強固な関係構築力に存在する。シリーズ化されたIPは長年にわたり収益貢献し、継続的な新刊発売と過年度関連商材の相乗効果を生み出すことで、実質的な顧客ロックイン構造を形成する。IP発掘からメディアミックス展開に至る一連のノウハウ蓄積も強みとなる。主要な取扱商品はライトノベル(「オーバーラップ文庫」「オーバーラップノベルス」等)とマンガ(主力レーベル「コミックガルド」等)であり、売上の大部分を構成する。アニメ化では原作許諾や製作委員会への出資を通じて原作使用料や出資金分配を収受する。

2. 沿革ハイライト

事業の中核を担う株式会社オーバーラップは2011年11月に設立された。2013年4月に「オーバーラップ文庫」を創刊し、ライトノベル事業を開始する。2016年12月にはWeb漫画誌「コミックガルド」を創刊し、マンガ事業を本格化する。2021年3月にはユーザー向けのマンガ配信事業等を行う目的で、100%出資子会社株式会社オーバーラップ・プラスを設立する。

持株会社である株式会社オーバーラップホールディングスは2022年5月に設立され、同年7月に株式会社オーバーラップを完全子会社化する。2024年12月に当社が旧株式会社オーバーラップホールディングスを吸収合併し、商号を株式会社オーバーラップホールディングスに変更する。2025年10月には東京証券取引所グロース市場に株式を上場する。

3. 収益・成長

当社グループは、「マンガ・ノベル・アニメ・ゲーム・WEB─―あらゆるメディアと多彩な才能をオーバーラップさせ世界に広がるIPを創り出し続ける。」という経営理念のもと、新規IP創出力の拡大とメディアミックスの拡大によるコンテンツIP当たりの売上高増加、ヒットIPの長寿化を目指す。

成長ドライバーとして、国内出版市場における電子商材(特に電子マンガ)の拡大と、海外における日本発コンテンツIPへの需要拡大を取り込む方針である。編集体制の強化やIPジャンル拡大による新規IP創出力の拡大、アニメ化を中心としたメディアミックスの拡大、海外ライセンス先地域・パートナー企業の開拓を推進する。

経営上の目標達成を判断する客観的な指標として、主力IP(年間売上25百万円超)の増加を重視する。主力IP数は2021年8月期の40点から2025年8月期には57点へ増加する。主力IP売上も同期間に4,327百万円から6,646百万円へ伸長する。

売上収益はprior2期7,781百万円からcurrent期8,535百万円へ増加傾向を示す。営業利益はprior1期2,151百万円からcurrent期3,026百万円へ伸長する。純利益もprior2期806百万円からcurrent期2,067百万円へ増加する。調整後EBITDAは2023年8月期3,152百万円、2024年8月期3,564百万円、2025年8月期3,311百万円と推移する。

4. 財務健全性

当社グループは、継続的で安定した事業基盤の構築に向けて、高い収益性とキャッシュ・フロー創出力を重視した経営を徹底し、強固な財務体質の維持を重要な課題と認識する。

現金及び現金同等物はprior2期3,463百万円、prior1期2,772百万円、current期2,796百万円を保有する。有利子負債はprior2期0百万円からcurrent期7,029百万円へ増加する。営業活動によるキャッシュ・フローはprior2期2,004百万円、prior1期1,925百万円、current期1,398百万円を創出する。

5. 株主還元

当社グループは、株主還元や成長投資とのバランスに留意しつつ、強固な財務体質を維持することが重要であると考える。年間配当はprior1期に19,318円、current期に36.2円を計上する。

6. 注目ポイント

当社グループは、優秀な人材の確保・育成、魅力的なコンテンツIPの創出、海外展開の推進を優先的に対処すべき課題と位置付ける。特に、編集担当者の目利き力とクリエイターとの関係構築は、コンテンツIPの源泉であり、今後の成長を支える上で極めて重要である。国内の電子出版市場拡大と海外での日本発コンテンツIP需要増という追い風を捉え、新規IP創出とメディアミックス戦略を強化することで、持続的な成長を目指す。

事業リスクとして、IP市場ニーズの変化、法的規制(再販制度廃止、委託販売制度、著作権等)、競合他社の動向、システムの安定稼働、海外ライセンス許諾に関する要因が挙げられる。また、新株予約権の行使による株式の希薄化リスクが存在し、本書提出日の前月末日現在で発行済株式総数及び潜在株式数の合計の8.62%に相当する潜在株式数が存在する。

[本社] [創業]2011年 [上場]2025年

出典: 有価証券報告書 (2025-08) doc_id=S100X6HK | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
19.6B 9.5倍 4.0倍 0.0% 978.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 8.5B 8.4B
営業利益 3.0B 2.2B
純利益 2.1B 1.1B 806M
EPS 103.4 57.4 40.3
BPS 241.7 280.1 342.6

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-10-10株式会社ポケモン 12.79%+7.79%
2025-10-07永田 勝治 11.76%+11.76%
2025-10-06株式会社小学館 12.79%+7.79%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-10-10EDINET大量保有株式会社ポケモン大量保有 12.79%1,399-3.50%
2025-10-07EDINET大量保有永田 勝治大量保有 11.76%1,436+7.66%
2025-10-06EDINET大量保有株式会社小学館大量保有 12.79%1,402+2.43%