Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

ビジョナル株式会社 (4194)

ビジョナルはHR TechとIncubationを展開するデジタル・トランスフォーメーション・カンパニー。主力『BizReach』はプロフェッショナル人材特化の国内最大級会員制転職プラットフォームで、307万人超のデータベースを擁する。日本市場に「ダイレクトリクルーティング」を導入し、審査制、専任コンサルタント支援で競争優位性を確立する。企業、ヘッドハンター、求職者の三者から課金するユニークな収益構造を持ち、リカーリング売上高比率は33%。雇用の流動化と人的資本経営ニーズを成長ドライバーとし、HRMOSシリーズ(サブスク型)やM&A、セキュリティ等のIncubation事業も展開する。 [本社]東京都渋谷区 [創業]2007年 [上場]2021年

1. 事業概要と競争優位性

ビジョナルは持株会社としてHR TechとIncubationの2セグメントを展開するデジタル・トランスフォーメーション・カンパニー。社会における様々な課題をテクノロジー活用サービス創造を通じて解決する事業を複数擁する。

HR TechセグメントのBizReach事業は、ビジネスプロフェッショナル、国内外の優良・成長企業、ヘッドハンターの三者を効率的にマッチングするプロフェッショナル人材特化の会員制転職プラットフォーム『BizReach』を運営する。

競争優位性として、日本市場に「ダイレクトリクルーティング」の概念を持ち込み、プラットフォームをいち早く市場へ投入した先駆者。2025年7月末時点で307万人以上のプロフェッショナル人材データベースを擁し、累計導入企業数38,100社以上、利用ヘッドハンター数9,000人以上と国内最大級の規模を確立する。登録希望求職者への審査、専任コンサルタントによる企業支援、自社プロダクトチームによるシステム開発、ヘッドハンターのブランディング支援により、質の高いマッチングと高いスイッチングコストを構築する。ビジネスモデルは、直接採用企業、ヘッドハンター、求職者の三者から課金するユニークな収益構造を持つ。リカーリング売上高(プラットフォーム利用料、追加スカウト料金)とパフォーマンス売上高(採用成功報酬)を組み合わせ、2025年7月期のリカーリング売上高比率は33%、パフォーマンス売上高比率は67%。契約金額を一括前払いで回収する。

HRMOS事業は、採用から入社後の活躍までを支援する人財活用プラットフォーム『HRMOS』シリーズを展開する。採用管理、タレントマネジメント、勤怠管理、経費精算、労務・給与等の人事主要業務を共通従業員データベース起点の一気通貫型サービス群で提供し、サブスクリプション型の収益構造を持つ。

Incubationセグメントは、物流DX『トラボックス』、法人限定M&A『M&Aサクシード』、セキュリティ信用評価『Assured』、脆弱性管理クラウド『yamory』等、幅広い領域で新規事業を創出する。『BizReach』で培ったプラットフォーム運営ノウハウを他領域でも活用し、プラットフォーマーとしての地位を確立する。

2. 沿革ハイライト

当社グループは、2007年8月に株式会社ビズリーチを設立し、2009年4月に『BizReach』を開始した。2016年6月には採用管理システム『HRMOS採用』、2017年11月には法人限定M&Aマッチングサイト『BizReach SUCCEED』(現:M&Aサクシード)を開始し、事業領域を拡大する。2020年2月、ビジョナル株式会社を設立しグループ経営体制へ移行した。2021年4月に東京証券取引所マザーズに上場し、2023年12月には東京証券取引所プライム市場へ市場区分変更する。新規事業を創出し、一定規模に育てた上で、パートナー企業への持分譲渡を通じて成長資金を獲得する実績を持つ(ルクサ、スタンバイ、BizHint)。

3. 収益・成長

日本の労働市場における雇用の流動化加速、生産年齢人口減少に伴う中途採用・労働生産性向上投資の強化が、当社グループの成長ドライバーとなる。日本の雇用者の勤続年数は米国と比較して長期であり、雇用の流動化による採用支援市場の拡大余地は大きい。『BizReach』事業は、2021年7月期から2025年7月期の年平均成長率(CAGR)30.6%で成長する。主なターゲットである従業員101名以上の企業51,444社のうち、年次利用中企業数は18,800社以上(2025年7月末時点)であり、未利用企業の新規開拓と深耕営業により、さらなる成長可能性を有する。HR Tech領域での事業成長に加え、社会的課題を捉えた新規事業の継続的な創出、国内外の有望企業への投資とノウハウ提供を通じて、事業領域拡大と企業価値向上を図る。収益構造の多様化として、『BizReach』に代表されるフロー型収益に加え、『HRMOS』シリーズに代表されるサブスクリプション型サービス提供を通して、安定的かつ継続的な収益構造を目指す。M&AによりIEYASU株式会社、イージーソフト株式会社、InterRace株式会社を子会社化する。

4. 財務健全性

2025年7月期末の現金及び現金同等物は72,779百万円と潤沢。有利子負債は119百万円と低水準であり、実質無借金経営に近い状態を維持する。純資産は67,759百万円、総資産95,405百万円に対する自己資本比率は高く、強固な財務基盤を持つ。新規事業への先行投資を継続しつつ、営業利益の創出を維持する方針。

5. 株主還元

提供テキストに株主還元に関する具体的な記載はない。

6. 注目ポイント

日本の労働市場における雇用の流動化加速と、企業における人的資本経営ニーズの高まりは、HR Tech事業の持続的な成長を後押しする。「ダイレクトリクルーティング」の更なる浸透は、中核事業の成長ドライバーとなる。『BizReach』が構築した国内最大級のプロフェッショナル人材データベースと、企業、ヘッドハンター、求職者の三者課金モデルによる強固な収益基盤は、高い参入障壁とネットワーク効果を生み出す。BizReach事業への依存度が高いものの、HRMOSシリーズのサブスクリプション型収益拡大や、Incubationセグメントにおける新規事業育成を通じて、収益の柱を多角化する戦略を推進する。新規事業を創出し、パートナー企業への持分譲渡を通じて成長資金を獲得する実績は、効率的な事業ポートフォリオ再編と成長資金の再投資を可能にする。事業上のリスクとして、景気変動・雇用情勢、競合激化、特定事業への依存、新規事業の不確実性、システム障害、情報セキュリティ、人材確保、内部管理体制、コンプライアンス、レピュテーション、法規制・動向が認識される。BizReach事業への依存度が高い現状において、収益源の多様化は重要な課題である。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100WW0V | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
314.8B 19.6倍 4.7倍 0.0% 7,850.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 99.2B 80.2B 66.1B
営業利益 23.1B 21.4B 17.8B
純利益 16.1B 15.9B 13.0B
EPS 401.1 400.8 330.7
BPS 1,676.2 1,315.7

大株主

株主名持株比率
南 壮一郎0.35%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.10%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.05%
YJ2号投資事業組合0.04%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.04%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE FIDELITY FUNDS(常任代理人 香港上海銀行東京支店)0.03%
UBS AG LONDON A/C IPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.02%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.02%
MORGAN STANLEY & CO.LLC(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)0.02%
BBH CO FOR GRANDEURPEAK INTERNATIONAL STALWARTS FUND(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-06キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 1.0
2026-03-06FMR LLC 1.0
2025-12-22FMR LLC 5.37
2025-09-22南 壮一郎 34.69
2025-08-22キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 5.36
2025-03-24キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 4.77
2025-03-07キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 6.42
2025-02-21キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 7.45
2024-12-26キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 9.9
2024-11-25キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 9.9
2024-09-03南 壮一郎 36.12
2024-08-21キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 11.07
2024-04-04南 壮一郎 36.13
2024-02-21キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 12.11
2024-02-13キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 12.51
2024-02-08キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 12.6
2024-02-07キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 12.75
2024-01-31キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 12.75
2024-01-19キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 13.54
2024-01-10南 壮一郎 37.19

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-04-08TDNet新株予約権(有償ストック・オプション)の発行に関するお知らせ
2026-03-17TDNet2026年7月期 第2四半期決算FAQ
2026-03-17TDNet2026年7月期 第2四半期決算説明資料
2026-03-17TDNet2026年7月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-03-17TDNetearnings: 2026年7月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-03-06TDNetHolding change by FMR LLC
2026-03-06TDNetHolding change by キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー
2025-12-22TDNetHolding change by FMR LLC
2025-12-11TDNetearnings: 2026年7月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-12-11TDNet2026年7月期 第1四半期決算FAQ
2025-12-11TDNet2026年7月期 第1四半期決算説明資料
2025-12-11TDNet2026年7月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-10-24TDNet投資単位の引き下げに関する考え方及び方針等について
2025-09-22TDNetHolding change by 南 壮一郎
2025-09-11TDNetearnings: 2025年7月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-09-11TDNet2025年7月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-09-11TDNet2025年7月期 通期決算説明資料
2025-09-11TDNet2025年7月期 通期決算FAQ
2025-08-22TDNetHolding change by キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー
2025-07-23TDNet当社子会社によるThinkings株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ