Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ダイキアクシス (4245)

株式会社ダイキアクシスは、環境機器、住宅機器、再生可能エネルギーの3事業を展開する。環境機器事業は、浄化槽や排水処理システムの開発から維持管理まで一気通貫で行う体制を強みとする。日本で培った知見を活かし、グローバルでの水質基準ルール作りを現地政府と連携し、現地生産で事業を拡大する。維持管理や地下水飲料化システムのエスコ契約でストック型収益を強化する。M&Aやグリーンデータセンター、バイオディーゼル燃料事業への投資を通じ、グローバル水ビジネスプレイヤーへの転換を図る。 [本社]愛媛県松山市 [創業]1958年 [上場]2013年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社ダイキアクシスは、環境機器関連、住宅機器関連、再生可能エネルギー関連の3事業を主軸に展開する。連結子会社18社を擁し、グローバルに事業を推進する。

環境機器関連事業は、生活排水浄化槽や産業排水処理システムを主力製品とする。開発・製造・施工・販売・維持管理の一気通貫体制を強みとし、多岐にわたるニーズに対応する最適な排水処理設備を提供する。日本で培った政府とのルール作りの知見を元に、アジア地域を中心としたグローバル展開において現地政府と連携し、水質基準等のルール作りに関与する。これは後発企業に対する高い参入障壁を構築する要素となる。需要の高い地域では現地生産に切り替え、機動的な受注拡大を図る。維持管理サービスは自社・他社製を問わず提供し、長期的な顧客接点を通じて大規模修繕・施設更新を提案する。地下水飲料化システムでは、エスコ契約方式を採用し、ストック型収益を確保する。

住宅機器関連事業は、住宅関連商材や教育関連施設商材の販売、内外装工事を主力とする。M&Aにより冷凍・冷蔵設備工事、空調工事、住宅サッシ事業に参入し、「モノを売る」卸売モデルから「課題解決」を行うソリューション型事業への転換を図る。

再生可能エネルギー関連事業は、太陽光発電・風力発電に係る売電事業、バイオディーゼル燃料事業、水熱処理事業を展開する。太陽光発電ではDCMグループ店舗屋根を活用したFIT事業に加え、Non-FIT事業やPPA事業を強化する。グリーンデータセンター事業にも参入し、527百万円の設備投資を実施した。風力発電は2025年中に70サイトの連系を目指す。バイオディーゼル燃料事業では関東地方に事業所及び製造プラントを建設し、336百万円の設備投資を実施した。

2. 沿革ハイライト

当社は1958年に大亀商事として創業したタイルと衛生陶器の専門店を源流とする。1964年にはFRP製浄化槽の製造・販売を行うダイキ株式会社を設立した。2005年7月にダイキ株式会社の全額出資子会社として設立され、同年10月に環境機器関連、住宅機器関連、BDF関連事業を分割承継した。同年11月には創業者一族によるMBOによりダイキ株式会社から独立した。2013年12月に東証二部上場、2014年12月には東証一部銘柄に指定された。2023年10月にプライム市場からスタンダード市場へ移行した。

設立以降、地下水飲料化システム(2006年)、家庭用飲料水事業(2009年)を開始した。海外ではインドネシア(2013年)、シンガポール(2016年)、インド(2018年)、スリランカ(2021年)、バングラデシュ(2024年)に子会社を設立し、グローバル展開を加速する。M&Aも積極的に活用し、東武産業(2007年)、フジムラインベント(2018年)、冨士原冷機(2019年)、サンエイエコホーム(2021年)、アドアシステム(2023年)などを子会社化し、事業領域を拡大してきた。2024年1月には大亀裕貴が代表取締役社長に就任し、新経営体制がスタートした。

3. 収益・成長

当社グループは、2027年度を最終年度とする中期経営計画を策定した。2024年度実績に対し、2027年度計画では売上高530億円(+13.2%)、営業利益14億50百万円(+38.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益11億円(+212.4%)を目指す。自己資本当期純利益率(ROE)は3.7%から9.6%へ、投下資本利益率(ROIC)は2.8%から6.0%へ改善を図る。

成長戦略の重点施策として、「国内の浄化槽メーカー」から「グローバルな水ビジネスプレイヤー」への転換を掲げ、日本で培った公衆衛生技術を世界に技術移転し、インドを足がかりに市場ポテンシャルの高い途上国へ進出する。これはTAM拡大要因となる。国内事業では、環境機器関連事業で長期大規模修繕工事の積極提案によりストックビジネスを拡大し、安定した利益成長を図る。住宅機器関連事業ではソリューション型事業への転換により利益基盤を増強する。再生可能エネルギー事業では、200か所を超える発電所運営ノウハウを活かし、市場成長率の高いグリーンデータセンター事業に投資するほか、バイオディーゼル燃料事業を強化する。M&Aも継続的な成長のための選択肢の一つとする。

4. 財務健全性

2024年12月31日時点の総資産は368億49百万円、純資産は94億57百万円。有利子負債は167億24百万円。中期経営計画では、資本効率の向上を重視し、ROEやROICを経営の重要指標として設定する。コミットメントライン契約には、純資産を直前決算期末の75%以上に維持すること、経常損益を2期連続で損失計上しないことという財務制限条項が付されている。

5. 株主還元

2024年12月期の年間配当は24.0円である。新中期経営計画において資本効率の向上を重視しており、ROEやROICを重要指標とすることで、株主価値向上を目指す方針を示す。

6. 注目ポイント

環境機器関連事業における「グローバルな水ビジネスプレイヤー」への転換戦略と、その中での「政府とのルール作りへの関与」は、市場の基盤形成に関わる活動であり、長期的な競争優位性(Moat)と高い参入障壁を構築する可能性を秘める。特にインドを足がかりとした途上国展開は、TAM(Total Addressable Market)の拡大要因となる。

維持管理サービスや地下水飲料化システムのエスコ契約、住宅機器のソリューション型転換など、ストック型収益の拡大に注力するビジネスモデルの質も評価できる。再生可能エネルギー分野では、グリーンデータセンター事業やバイオディーゼル燃料事業への積極的な投資が成長ドライバーとなる。M&Aを成長戦略の一つとして多角化を進める一方で、特定の仕入先への依存(TOTO株式会社への仕入比率26.8%)やDCMグループへの売上依存(12.1%)、海外事業展開に伴う社会情勢・為替変動リスク、M&Aの不確実性、競争激化といったリスク要因も存在する。新経営体制のもと、資本効率を重視した新中計の進捗が今後の企業価値を左右する。

出典: 有価証券報告書 (2024-12) doc_id=S100VI6U | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
9.7B 26.8倍 1.0倍 0.0% 709.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 46.8B 42.7B 39.5B
営業利益 1.0B 660M 826M
純利益 352M 205M 574M
EPS 26.5 15.4 43.2
BPS 714.0 715.0 716.0

大株主

株主名持株比率
株式会社YOUプラニング0.31%
株式会社伊予銀行0.04%
株式会社愛媛銀行0.04%
株式会社日本カストディ銀行(信託E口)0.03%
大善 彰総0.03%
大善 磨世子0.03%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.03%
ダイキアクシス従業員持株会0.02%
三甲株式会社0.01%
大亀 裕0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2023-06-07モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 0.00%(8.46%)
2022-04-06モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 8.46%(1.02%)
2021-10-07モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 9.48%(0.94%)
2021-05-19モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 10.42%(1.04%)
2021-05-12みずほ証券株式会社 0.00%N/A
2021-04-08モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 11.46%(0.84%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-27TDNetIRダイキアクシス2025年12月期 決算説明会資料774-2.71%
2026-02-25TDNet人事ダイキアクシス取締役候補者の選任に関するお知らせ724+1.38%
2025-11-28TDNetその他ダイキアクシス新設子会社の株式譲渡に関するお知らせ717-0.56%
2025-11-21TDNetM&Aダイキアクシス会社分割(簡易新設分割)による子会社設立に関するお知らせ700+1.00%
2025-09-18TDNetIRダイキアクシス2025年12月期 第2四半期決算説明会資料679-0.29%
2023-06-07EDINET大量保有モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社変更
2022-04-06EDINET大量保有モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社大量保有 8.46%
2021-10-07EDINET大量保有モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社大量保有 9.48%
2021-05-19EDINET大量保有モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社大量保有 10.42%
2021-05-12EDINET大量保有みずほ証券株式会社変更
2021-04-08EDINET大量保有モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社大量保有 11.46%