Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

Institution for a Global Society株式会社 (4265)

Institution for a Global Societyは、AIとブロックチェーン技術で企業の人材評価・育成(HR事業)と学校の教育ソリューション(教育事業)を展開する。特許取得の潜在意識推定技術と評価バイアス除去AIアルゴリズムが競争優位性。ハーバード・ビジネス・スクールでケース採用、産官学連携で技術開発を進める。約1.7億レコードのビッグデータとネットワーク効果が参入障壁。非認知能力測定市場を開拓し、Ai GROWはサブスクリプションモデルで提供、既存顧客リピート率66%。人的資本開示義務化やGIGAスクール構想を追い風に、グローバル展開を図る。 [本社]東京都渋谷区 [創業]2010年 [上場]2021年

1. 事業概要と競争優位性

Institution for a Global Society株式会社は、AIとブロックチェーン技術を活用し、企業の人材評価・育成支援(HR事業)と学校の教育ソリューション(教育事業)を展開する。企業パーパスは「分断なき持続可能な社会を実現するための手段を提供する」。

HR事業では、AI技術を駆使した人材評価システム「GROW360」を提供し、特許取得済みのバイアス自動是正AIアルゴリズムと潜在的性格分析技術(IAT)により、公平で一貫した評価を実現する。2024年度末時点のユーザー数は89.3万人、累計他者評価件数は7,993万件に達し、既存顧客リピート率は2025年3月期で66%である。

教育事業では、「GROW360」を基盤とした学校・教育機関向けAI評価システム「Ai GROW」を提供し、生徒の能力可視化、個別最適な学び、教員の働き方改革を支援する。累計ユーザー数は30.9万人、累計他者評価件数は8,797万件、総顧客数は463校に増加する。Ai GROWはサブスクリプションモデルで提供する。

Web3関連事業では、ブロックチェーン技術を応用した個人データ利活用プラットフォームの実証や「ONGAESHIプロジェクト」を展開する。

競争優位性(Moat)は、特許取得済みの潜在意識推定技術と評価バイアス除去AIアルゴリズムに裏打ちされた技術的優位性にある。これらの技術はハーバード・ビジネス・スクールのPeople Analyticsに関する代表ケースとして取り上げられ、ケンブリッジ大学や慶應義塾大学などとの共同研究をベースに産官学連携で開発を進める。日本国内5件、海外1件の特許は中核サービスの技術的差別化と戦略的資産となる。2025年3月末時点で120万人を超える累計ユーザーから得られる約1.7億レコードのビッグデータ資産と、ネットワーク効果が強力な参入障壁を形成する。非認知能力測定市場において「当社が市場自体を開拓している状況」と認識する。

2. 沿革ハイライト

2010年5月、教育事業を主目的として設立する。2016年2月に「GROW」、2017年10月にAI適正検査システム「GROW360」の提供を開始する。2019年4月には学校・教育機関向けAI評価システム「Ai GROW」を提供し、教育分野へ事業を拡大する。2021年12月に東証マザーズに上場し、2022年4月にはグロース市場へ移行する。2023年2月には「ONGAESHIプロジェクト」に参画し、2024年1月には三井住友信託銀行との業務提携を締結する。

3. 収益・成長

HR事業は人材評価システム、コンサルティング、DX研修を、教育事業の「Ai GROW」はサブスクリプションモデルで提供する。

成長ドライバーは、人的資本と人材のミスマッチという社会課題、日本での人的資本情報開示義務化、政府の「人への投資」推進、教育DX、GIGAスクール構想である。文部科学省事業採択や経済産業省補助金交付も受ける。

戦略的提携として、三井住友信託銀行、JTB、内田洋行との連携で広域導入を進める。グローバル展開も加速し、ADB(アジア開発銀行)やERIA(東アジアASEAN経済研究センター)との国際共同研究、ヤマハとのコロンビア市場展開、経済産業省事業を通じたインドでのネットワーク整備を行う。中長期目標として、2028年3月期までに売上高成長率30%台、営業利益率25%以上、GROW360大手上場企業数100社、AiGROW利用学校数1,000校、グループ海外売上比率20%を目指す。

4. 財務健全性

2025年3月期末時点の総資産は768,846千円、純資産は704,817千円である。現金及び現金同等物は321,597千円を保有し、有利子負債は0千円であり、財務基盤は健全である。研究開発費は26,543千円(2025年3月期)、設備投資は15,258千円(同、全額無形固定資産)を計上し、技術革新への投資を継続する。財務基盤の強化を課題として認識し、内部留保に加え、金融機関や戦略的パートナーとの連携を通じて強化を図る方針である。

5. 株主還元

配当政策については、将来の事業展開と経営体質の強化に必要な内部留保を確保する方針を掲げる。現時点での年間配当は実施していない。新株予約権による潜在株式数は688,000株であり、発行済株式総数4,509,300株の15.3%に相当する。新株予約権の行使は、将来的に1株当たりの株式価値を希薄化させる可能性がある。

6. 注目ポイント

当社は、AIとブロックチェーン技術を融合した独自の人的資本システムを構築し、企業と学校における評価・教育の社会課題解決を目指す。特許に裏打ちされた技術的優位性と、ハーバード・ビジネス・スクールでのケース採用実績が競争力を高める。人的資本開示義務化や教育DXといった政策的追い風を背景に、国内市場での基盤強化とグローバル展開を加速する戦略を持つ。約1.7億レコードのビッグデータ資産とネットワーク効果を参入障壁として活用し、中長期的な成長を目指す。ONGAESHIプロジェクトやWeb3関連事業など、新たな領域への展開も進める。一方で、小規模組織であり、優秀な人材の確保・育成、組織体制強化、AI・Web3領域の技術革新への迅速な対応、業績の季節偏重が継続的な課題となる。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W3W3 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
2.0B 2.9倍 435.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 603M 921M 668M
営業利益 -303M -22M -81M
純利益 -336M -3M -125M
EPS -74.6 -0.7 -28.4
BPS 150.4 229.0 230.0

大株主

株主名持株比率
福原 正大0.13%
岩永 泰典0.07%
株式会社ウィザス0.06%
尾田 信夫0.06%
株式会社SBI証券0.06%
水元 公仁0.03%
楽天証券株式会社0.03%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.02%
谷家 衛0.02%
上田八木短資株式会社0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-23株式会社SBI証券 5.45%+1.45%
2025-12-05株式会社プルータス・コンサルティング 9.14%+9.14%
2024-07-11福原 正大 18.35%+5.19%
2024-07-11福原 正大 18.35%+5.19%
2023-01-31尾田 信夫 5.37%+0.37%
2022-07-06船野 智輝 2.55%(2.58%)
2022-06-20株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ 4.84%(1.07%)
2022-01-11船野 智輝 5.13%+5.13%
2022-01-11株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ 5.91%+0.91%
2022-01-07福原 正大 13.16%+13.16%
2022-01-04株式会社ウィザス 6.75%+6.75%
2022-01-04岩永 泰典 7.57%+2.57%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-01-29TDNetその他G-IGS営業外収益(補助金収入)の計上に関するお知らせ312-0.96%
2025-12-05EDINET大量保有株式会社プルータス・コンサルティング大量保有 9.14%328-0.91%
2025-06-27TDNet事業計画G-IGS事業計画及び成長可能性に関する事項について318-0.31%
2024-07-11EDINET大量保有福原 正大大量保有 18.35%
2024-07-11EDINET大量保有福原 正大大量保有 18.35%
2023-01-31EDINET大量保有尾田 信夫大量保有 5.37%
2022-07-06EDINET大量保有船野 智輝大量保有 2.55%
2022-06-20EDINET大量保有株式会社東京大学エッジキャピタルパートナ大量保有 4.84%
2022-01-11EDINET大量保有船野 智輝大量保有 5.13%
2022-01-11EDINET大量保有株式会社東京大学エッジキャピタルパートナ大量保有 5.91%
2022-01-07EDINET大量保有福原 正大大量保有 13.16%
2022-01-04EDINET大量保有株式会社ウィザス大量保有 6.75%
2022-01-04EDINET大量保有岩永 泰典大量保有 7.57%