Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社野村総合研究所 (4307)

野村総合研究所は、リサーチ、経営・システムコンサルティング、システム開発、運用サービスを総合的に提供する。国内・民間初の総合シンクタンクをルーツとし、経営とテクノロジーの融合による総合力、特に金融ITソリューションにおける共同利用型システムやビジネスプラットフォームが競争優位性となる。データセンターの厳重な管理体制やISO準拠の品質管理体制は高い参入障壁を形成する。DX推進とグローバル展開を成長ドライバーとし、AI活用やマイナンバー関連サービスを強化する。 [本社]東京都千代田区 [創業]1965年 [上場]2001年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社野村総合研究所は、リサーチ、経営コンサルティング、システムコンサルティングからなる「コンサルティングサービス」、システム開発及びパッケージソフト製品販売からなる「開発・製品販売」、アウトソーシングサービス、共同利用型サービス及び情報提供サービスからなる「運用サービス」、並びに「商品販売」の4つのサービスを展開する。セグメントはコンサルティング、金融ITソリューション、産業ITソリューション、IT基盤サービスに区分する。

同社の競争優位性は、1965年設立の国内・民間初の総合シンクタンクとしてのルーツと、経営とテクノロジーの融合による「総合力」にある。コンサルティングからシステム開発・運用まで一貫して提供する。特に金融ITソリューションでは、証券業、保険業、銀行業等の金融業顧客向けにシステムコンサルティング、システム開発、運用サービス、共同利用型システム、BPOサービスを提供し、金融ビジネスプラットフォームの拡充を通じて高付加価値な事業モデルへのシフトを図る。共同利用型システムやビジネスプラットフォームの提供は、顧客のスイッチングコストを高め、強固な顧客ロックイン構造を構築し、安定的なストック型収益に寄与する。データセンターの厳重な入退館管理システムやISO27001、ISO20000、ISO9001に準拠した品質管理体制は、高品質で安定したサービス提供を可能にし、高い参入障壁を形成する。高い専門性を持つ人的資本と、卓越したビジネスモデル・ブランド・ケイパビリティという知的資本も競争力の源泉である。

2. 沿革ハイライト

同社は1965年4月に旧野村総合研究所が設立され、1966年1月には野村コンピュータシステムが設立されたことに始まる。野村コンピュータシステムは1966年6月に「証券共同システム」、1974年5月には「STAR(証券業向け共同利用型システム)」を稼働させ、共同利用型サービスの基盤を築く。1988年1月、両社が合併し現在の株式会社野村総合研究所が誕生した。2001年12月には東京証券取引所市場第一部に上場する。2012年以降、豪州や北米を中心に海外子会社化を進め、グローバル展開を加速する。

3. 収益・成長

同社のビジネスモデルは、プラットフォーム型事業や共同利用型サービス、アウトソーシングサービスにより安定的な収益基盤を形成する。コンサルティングとソリューションが並走し、顧客に継続的に価値を創出する「コンソリューション」モデルを推進する。

成長ドライバーとして、2030年に向けた「NRI Group Vision 2030(V2030)」では、「経営とテクノロジーの融合で時代を先駆け、DXの先にある豊かさを洞察し、デジタル社会資本で世界をダイナミックに変革する存在へ」を目指し、DX領域とグローバルでのさらなる成長を志向する。中期経営計画(中計2025)では、「コア領域の深化・拡大」「DX進化」「グローバル」「マネジメント」を成長戦略の柱に据える。DX事業では、企業や産業を超えて社会にインパクトをもたらすDX3.0に挑戦し、AI活用やマイナンバー関連サービスを推進する。グローバル事業では、北米を含む世界3極での事業運営体制を整備し、M&Aや提携も活用する。

研究開発活動は、新規事業・新商品開発、先端技術(AI、生成AI、デジタルツイン、クラウド基盤、セキュリティ技術)、社会システムに関する調査・研究に注力する。グリーントランスフォーメーションやカーボンクレジットの実証実験、金融包摂、経済安全保障推進法対応などに取り組む。当年度の設備投資は総額48,929百万円であり、金融ITソリューションにおける共同利用型システム開発やIT基盤サービスにおけるデータセンター関連投資が中心である。

4. 財務健全性

2025年3月31日時点の連結総資産は928,501百万円、純資産は434,040百万円である。有利子負債は244,522百万円、現金及び現金同等物は168,597百万円を保有する。営業キャッシュフローは130,196百万円、投資キャッシュフローは47,590百万円を計上する。

事業等のリスクとして、競合他社との競争激化、急速な技術革新、情報セキュリティ、品質、プロジェクト、人材確保・育成、グループガバナンスなど12の重要リスクを認識し、リスク管理体制を整備する。野村ホールディングス㈱が議決権の23.0%を保有する。

5. 株主還元

同社は事業の継続的な拡大を通じた企業価値向上を経営の目標とする。経営指標としては、営業利益及び営業キャッシュフローの拡大を重視する。資本効率の観点からROEを重視し、持続的な株主価値の向上に努める。中期経営計画(中計2025)では、2026年3月期にROE20%以上を目標とする。2025年3月31日時点の年間配当は63.0円である。

6. 注目ポイント

同社は「NRI Group Vision 2030」において、「経営とテクノロジーの融合で時代を先駆け、DXの先にある豊かさを洞察し、デジタル社会資本で世界をダイナミックに変革する存在へ」というビジョンを掲げる。中期経営計画(中計2025)では、2026年3月期に売上収益8,100億円、海外売上収益1,500億円、営業利益1,450億円、営業利益率17.9%、ROE20%以上を目標とする。特に、企業や産業を超えて社会にインパクトをもたらすDX3.0への挑戦、北米を重点地域とした世界3極でのグローバル事業運営体制整備、DX領域やグローバル事業を推進する人材の確保と育成が今後の成長を左右する重要な要素となる。サステナビリティ経営を推進する。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100VZKL | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
2493.5B 26.2倍 6.1倍 0.0% 4,290.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 764.8B 736.6B 692.2B
営業利益 134.9B 120.4B 111.8B
純利益 93.8B 79.6B 76.3B
EPS 163.6 136.9 128.9
BPS 699.1 603.1 613.4

大株主

株主名持株比率
野村ホールディングス㈱0.20%
日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)0.14%
㈱日本カストディ銀行(信託口)0.05%
日本生命保険相互会社 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行㈱)0.04%
NRIグループ社員持株会0.04%
野村プロパティーズ㈱0.03%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)0.03%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)0.02%
全国共済農業協同組合連合会 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行㈱)0.02%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-18ブラックロック・ジャパン株式会社 6.28%+1.25%
2025-01-06野村證券株式会社 26.78%(0.02%)
2024-10-09野村證券株式会社 26.80%(0.09%)
2024-10-07野村證券株式会社 26.89%+1.41%
2024-04-05野村證券株式会社 25.48%+1.04%
2023-12-07マサチューセッツ・ファイナンシャル・サービセズ・カンパニー 4.15%(1.12%)
2023-11-20ブラックロック・ジャパン株式会社 5.03%+5.03%
2023-07-05野村證券株式会社 24.44%+0.65%
2023-05-10マサチューセッツ・ファイナンシャル・サービセズ・カンパニー 5.27%+2.27%
2023-01-06野村證券株式会社 23.79%+0.67%
2022-12-12野村證券株式会社 23.12%(2.91%)
2022-09-26キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 3.79%(1.23%)
2022-03-30野村證券株式会社 26.03%(2.14%)
2022-01-11キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 5.02%+2.02%
2021-07-20野村證券株式会社 28.17%+0.02%
2021-06-29野村證券株式会社 28.15%(2.46%)
2021-04-08野村證券株式会社 30.61%+0.01%
2021-04-01野村證券株式会社 30.60%+1.86%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-18EDINET大量保有ブラックロック・ジャパン株式会社大量保有 6.28%4,301
2026-03-12TDNet人事NRI代表取締役の異動に関するお知らせ4,237+1.60%
2026-03-12TDNetM&ANRI完全子会社の吸収合併に関するお知らせ4,237+1.60%
2026-01-29TDNet決算NRI2026年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)5,685-17.31%
2025-10-30TDNet決算NRI2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)5,704+5.72%
2025-07-28TDNet決算NRI2026年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)5,429+8.33%
2025-06-23TDNetその他NRI支配株主等に関する事項について5,685+0.26%
2025-01-06EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 26.78%
2024-10-09EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 26.8%
2024-10-07EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 26.89%
2024-04-05EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 25.48%
2023-12-07EDINET大量保有マサチューセッツ・ファイナンシャル・サー大量保有 4.15%
2023-11-20EDINET大量保有ブラックロック・ジャパン株式会社大量保有 5.03%
2023-07-05EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 24.44%
2023-05-10EDINET大量保有マサチューセッツ・ファイナンシャル・サー大量保有 5.27%
2023-01-06EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 23.79%
2022-12-12EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 23.12%
2022-09-26EDINET大量保有キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメ大量保有 3.79%
2022-03-30EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 26.03%
2022-01-11EDINET大量保有キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメ大量保有 5.02%