Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社レイ (4317)

株式会社レイは、広告・映像関連の企画制作を主事業とする。セールスプロモーションやTVCM等の企画制作を行う広告ソリューション事業と、デジタル映像編集スタジオや映像機材レンタルを保有するテクニカルソリューション事業を展開する。両事業の垂直統合型ビジネスモデルにより、企画から技術提案、本番ケアまで一貫したサービスを提供し、競争優位性を有する。最先端技術投資と人材育成を重視し、広告市場成長、リアルイベント需要、AI活用、エンターテインメント分野注力で成長を追求する。請負業務主体、機材稼働率が収益課題。 [本社]東京都港区 [創業]1981年 [上場]2001年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社レイは、当社、子会社2社、関連会社1社で構成され、広告・映像関連の企画制作を主事業とする。事業セグメントは「広告ソリューション事業」と「テクニカルソリューション事業」の二つに分かれる。

広告ソリューション事業は、セールスプロモーション(SP)、イベント、展示会、TVCM等の企画制作を総合的に手掛ける。主にクライアントや広告代理店から総合企画を受注する請負業務であり、外注等コストコントロールが重視される。

テクニカルソリューション事業は、広告ソリューション事業の企画制作を実現する。デジタル映像編集スタジオを保有し、撮影から加工までの一貫した制作基盤を持つ。また、イベント、展示会、コンサート等で使用する映像システム、特殊演出システム、ビジネスプレゼンテーション機器等のレンタル・オペレーションサービスも提供する。主に制作会社から受注する請負業務であり、設備の償却負担が大きく、各種機材の稼働率が利益面での課題となる。

当社グループの競争優位性(Moat)は、広告ソリューション事業とテクニカルソリューション事業をグループ内で一体的に保有・運営する垂直統合型のビジネスモデルにある。これにより、企画段階から技術的な側面を提案し、本番実施日には細心なケアを提供できることがセールスポイントとなる。実際に映像編集を行うクリエイターがお客様の要望に細心のケアをもって対応できる体制を構築する。この一貫したサービス提供体制は、顧客への付加価値を高め、他社との差別化を図る。

参入障壁としては、最先端のデジタル映像演出技術およびデジタル映像制作技術への継続的な投資と、それらを活用できる高度な技術力、プロデュース力、目利きの能力、そして熟達した人材の育成が挙げられる。映像編集設備等の技術革新が著しい業界において、最新鋭の機材への投資は不可欠であり、その設備投資規模とノウハウ蓄積は新規参入者にとって障壁となる。人材確保の難しさも業界特有の課題であり、当社グループは技術チーフによる指導・育成、チーム体制でのノウハウ習得、横連携による組織的ノウハウ蓄積、個人の業績貢献に報いる人事制度、継続的雇用の体系、ストック・オプション、報奨金、海外研修、確定拠出年金制度などを通じて、高度な人材の定着率改善に努める。保有設備の陳腐化リスクに対しては、比較的短いリース期間設定と機材稼働状況・リース料を考慮した設備投資決定で対応する。

2. 沿革ハイライト

株式会社レイは、1981年6月に株式会社スタジオ・レイとして設立され、1991年10月に株式会社レイへ商号変更し、本格的にデジタル映像事業に進出した。映像機材レンタル、デジタル映像編集、コマーシャル、コンピュータグラフィックスへと事業領域を拡大し、多数のM&Aを通じて事業基盤を強化した。2008年3月には事業セグメントを広告ソリューション事業とテクニカルソリューション事業の2本に集約した。2017年12月には株式会社テレビ朝日と資本業務提携契約を締結し、広範囲なネットワーク連携を図る。2001年10月に日本証券業協会に店頭登録銘柄として登録し、2022年4月には東京証券取引所スタンダード市場へ移行した。

3. 収益・成長

当社グループは、2事業4部門に経営資源を集中し、収益の伴う安定的な成長を図るべく、売上高と売上高営業利益率を重視する。中長期的な経営戦略として、優れたデジタル映像演出・制作技術をもとに市場機会を発見し、得られたリターンを最新技術に再投資する「不断のイノベーション」を掲げる。

成長ドライバーとしては、広告市場全体の拡大が挙げられる。株式会社電通発表によると、2024年の国内総広告費は7兆6,730億円、前年比104.9%と成長し、世界的なイベントやインバウンド需要の高まりに支えられ、インターネット広告費を中心に市場全体が拡大した。日本の広告費は2022年から3年連続で過去最高を更新した。リアルイベントに対するニーズも増加しており、プロモーションメディア広告費はコロナ禍前の76%程度まで回復しつつある。また、AIや縦型動画広告、コネクテッドTVの利用拡大によりインターネット広告費が市場全体の伸びを牽引する。

当社グループは、需要が大きくなっているエンターテインメント分野に注力するとともに、AIを始めとする先進的なデジタルの技術を活用し、リアルとデジタルの両面から顧客要望に応えることを目指す。テクニカルソリューション事業では、映像機器レンタル部門において各種学会、総会、コンサート、ホテル等に進出し、ポストプロダクション部門でも番組系、アニメ関連、通販系に積極進出することで、広告宣伝費の支出状況の影響を受けにくいビジネス分野への取り組みを強化する。

4. 財務健全性

当社グループの財務状況は安定した水準を維持する。直近の連結会計年度(current)において、総資産9,120,957千円に対し、純資産は6,795,352千円であり、自己資本比率は約74.5%である。現金及び現金同等物は2,867,336千円を保有し、有利子負債600,000千円を大きく上回る。強固な財務基盤と高い流動性を示す。設備投資は、急速な技術革新や販売競争の激化に対応するため、当連結会計年度において989,770千円(リース新規契約高65,513千円を含む)を実施した。特にテクニカルソリューション事業の映像演出装置に981,112千円を投資し、競争優位性の維持・強化を図る。

5. 株主還元

当社グループは、株主への利益還元を重視する。直近3連結会計年度において、年間配当金は一株当たり15.0円を継続して実施する。

6. 注目ポイント

当社グループは、広告ソリューションとテクニカルソリューションの垂直統合型ビジネスモデルにより、企画から制作、機材提供まで一貫したサービスを提供し、競争優位性を確立する。広告市場の成長、特にインターネット広告やリアルイベント需要の回復、エンターテインメント分野への注力、AI等の先進技術活用は、今後の成長ドライバーとなる。最先端技術への継続的な投資と高度な人材育成は、持続的なイノベーションを支える基盤である。高い自己資本比率と豊富な現金同等物により、財務健全性も確保されている。景気変動による広告宣伝費削減リスク、大型案件の反動減リスク、技術陳腐化リスク、人材確保のボトルネックといった課題への対応が引き続き重要となる。

出典: 有価証券報告書 (2025-02) doc_id=S100VURA | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
9.2B 11.9倍 1.3倍 0.0% 642.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 10.5B 11.2B 12.5B
営業利益 927M 1.2B 1.4B
純利益 746M 818M 716M
EPS 54.1 57.3 49.9
BPS 506.0 465.0 421.9

大株主

株主名持株比率
㈱テレビ朝日0.21%
㈲エス・ダブリュ・プロジェクト0.16%
分部 日出男0.08%
レイ従業員持株会0.03%
小沼 滋紀0.03%
分部 至郎0.03%
天野 純0.02%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券㈱0.02%
㈱エイチ・ダブリュ・プロジェクト0.01%
石井 良平0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-04-22分部 日出男 8.78%(1.02%)
2025-04-18分部 日出男 8.78%(1.02%)
2024-01-25分部 日出男 9.80%(1.00%)
2022-10-27分部 日出男 10.80%(1.07%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-02TDNet配当・還元レイ自己株式の取得状況及び取得終了に関するお知らせ693-2.16%
2026-02-19TDNet業績修正レイ業績予想の修正及び期末配当予想の修正に関するお知らせ734-3.27%
2026-02-19TDNet人事レイ代表取締役の異動に関するお知らせ734-3.27%
2026-01-13TDNet決算レイ令和8年2月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)659+6.22%
2026-01-05TDNet配当・還元レイ自己株式の取得状況に関するお知らせ638+1.41%
2025-10-14TDNet決算レイ令和8年2月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)648+0.77%
2025-10-09TDNet業績修正レイ業績予想の修正に関するお知らせ654+0.46%
2025-07-14TDNet決算レイ令和8年2月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)468+11.54%
2025-07-14TDNet業績修正レイ第2四半期(中間期)連結業績予想の修正に関するお知らせ468+11.54%
2025-04-22EDINET大量保有分部 日出男大量保有 8.78%414+0.48%
2025-04-18EDINET大量保有分部 日出男大量保有 8.78%415+0.24%
2024-01-25EDINET大量保有分部 日出男大量保有 9.8%
2022-10-27EDINET大量保有分部 日出男大量保有 10.8%