広栄化学は、ファイン製品事業を単一セグメントとして展開する。医農薬関連化学品、機能性化学品、各種合成樹脂原料等の製造販売及び輸出入を行う。医農薬関連化学品は医薬品、動物薬、農薬等の中間体や原料、機能性化学品は触媒、溶剤、高分子添加剤、樹脂、IT関連、写真薬等用製品を含む。非連結子会社KGS株式会社は従業員研修の企画及び運営を行う。
競争優位性は、長年培ってきた含窒素有機化合物群におけるコアテクノロジーに立脚する。独創的技術を磨き、自社開発品や高付加価値製品の創出に挑戦する。生産体制では、マルチプラント群(CMⅠ~Ⅳ,パイロットプラント)が複雑な工程でも有機的に組み合わせることで、効率的かつ柔軟な供給体制を提供する。有機金属触媒関連製品では高い技術力とサプライヤーとしての信頼を確立する。アミン化合物の製造・開発力にも強みを持つ。これらの技術的優位性と柔軟な生産体制が参入障壁を形成する。アミンプラント再構築は2017年に検討を開始し、2027年に概ね完了する見込みである。
広栄化学は1917年6月に広栄製薬株式会社として設立され、酢酸の製造を開始する。1926年5月に広栄株式会社へ、1950年7月に広栄化学工業株式会社へ改称する。1962年10月にアミン類、1964年11月にピリジン塩基類の製造を開始し、事業領域を拡大する。1967年10月には千葉工場を新設し、製造拠点を強化する。1971年12月には医薬品の製造を開始する。1997年10月に大阪証券取引所市場第二部へ上場し、2013年7月には東京証券取引所第二部(現スタンダード市場)へ上場市場を移す。2020年10月に現在の広栄化学株式会社へ社名を変更する。
同社は中期経営計画『変革への挑戦』KX2027を推進し、「収益力強化」「事業成長加速」「経営基盤強化」に取り組む。ROIC8%達成を再チャレンジ目標とする。
成長ドライバーとして、有機金属触媒関連製品の事業拡大とカーボンニュートラル関連製品(CO2吸収アミン)の受託ビジネス拡大及び自社製品開発を位置付ける。有機金属触媒の世界市場規模は今後増加すると予想され、同社の高い技術力と信頼が新規開発品目の要望増加に寄与する。カーボンニュートラル関連では、アミン化合物の製造・開発力を活かし、CO2吸収アミンを供給することで2050年のカーボンニュートラル実現に貢献する。特にDAC(Direct Air Capture)向けに高い酸化耐性を有するアミン化合物の開発に成功し、2028年度以降のビジネス急拡大を見込む。住友化学グループとのシナジーによる新製品開発も加速し、光学材料製品や医薬中間体の伸長も期待する。新製品売上高比率30%維持を目指す。研究開発活動では、カスタム合成製品の工業化研究、自前機能性製品開発、基盤製品開発と工業化研究に取り組む。PFASフリーイオン液体、ハロゲンフリーイオン液体の製品開発も推進する。当事業年度の研究開発費は1,204百万円である。
2027年度の業績目標は売上高247億円、営業利益33億円を計画する。
直近の業績は、2025年3月期(current)の売上高20,018百万円、営業利益566百万円、純利益288百万円を計上する。前年度(prior1)の売上高は19,427百万円、営業利益415百万円、純利益299百万円を計上する。
2025年3月期(current)の総資産は35,218百万円、純資産は21,616百万円を計上する。現金及び現金同等物は324百万円、有利子負債は6,484百万円を計上する。営業活動によるキャッシュ・フローは4,756百万円、投資活動によるキャッシュ・フローは1,663百万円を計上する。減価償却費は3,026百万円、EBITDAは3,592百万円を計上する。
同社は2025年3月期(current)において、年間配当金100円を実施する。発行済株式総数は4,900,000株である。
同社は含窒素有機化合物群のコアテクノロジーとマルチプラント群による柔軟な生産体制を競争優位性とする。中長期的な成長ドライバーとして、有機金属触媒関連製品の事業拡大に加え、CO2吸収アミンやDAC向けアミン化合物の開発に注力する。これらの新領域での技術開発と市場投入が、2028年度以降のビジネス急拡大に繋がる可能性を秘める。住友化学グループとのシナジーも成長を後押しする。一方で、厳しい価格競争や原材料・燃料価格の変動、為替レートの変動、カントリーリスク、気候変動規制などのリスク要因も存在し、これらへの対応が経営の課題となる。中期経営計画ではROIC8%達成を再チャレンジ目標に掲げ、収益力強化と事業成長加速を図る。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 11.0B | 38.2倍 | 0.5倍 | 0.0% | 2,252.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 20.0B | 19.4B | 18.6B |
| 営業利益 | 566M | 415M | 832M |
| 純利益 | 288M | 300M | 691M |
| EPS | 59.0 | 61.3 | 141.2 |
| BPS | 4,419.6 | 4,461.1 | 4,509.1 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 住友化学株式会社 | 0.56% |
| 近畿産業信用組合 | 0.05% |
| 種田 修 | 0.02% |
| 大塩 学而 | 0.02% |
| 阪本 重治 | 0.01% |
| 広栄化学社員持株会 | 0.01% |
| 丸石化学品株式会社 | 0.01% |
| 山崎 孝二 | 0.01% |
| MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社) | 0.01% |
| 高石 文夫 | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2023-05-30 | 住友化学株式会社 | 56.07% | -- |
| 2023-05-30 | 住友化学株式会社 | 56.07% | +0.25% |
| 2022-04-08 | 住友化学株式会社 | 56.07% | +0.25% |
| 2022-04-05 | 住友化学株式会社 | 56.06% | -- |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-01-28 | TDNet | 決算 | 広栄化学 | 2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結) | 2,253 | -1.38% |
| 2025-10-29 | TDNet | 業績修正 | 広栄化学 | 第2四半期(中間期)業績予想と実績の差異および通期業績予想ならびに配当予想の修正に関するお知らせ | 2,114 | +1.18% |
| 2025-10-29 | TDNet | 決算 | 広栄化学 | 2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結) | 2,114 | +1.18% |
| 2023-05-30 | EDINET | 大量保有 | 住友化学株式会社 | 大量保有 56.07% | — | — |
| 2023-05-30 | EDINET | 大量保有 | 住友化学株式会社 | 大量保有 56.07% | — | — |
| 2022-04-08 | EDINET | 大量保有 | 住友化学株式会社 | 大量保有 56.07% | — | — |
| 2022-04-05 | EDINET | 大量保有 | 住友化学株式会社 | 大量保有 56.06% | — | — |