Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社Photosynth (4379)

Photosynthは空間DX事業を展開し、クラウド型認証プラットフォーム「Akerun Access Intelligence」を基盤にHESaaS「Akerun」と施設運営BPaaS「Migakun」を提供する。特許取得の堅牢な認証基盤と、事業収益の90%超を占めるリカーリング収益、1%台前半の低い解約率が競争優位性である。クラウド型入退室管理システム、スマートロック、法人向けスマートロックの3分野で国内No.1シェアを獲得する。少子高齢化による人手不足を背景に、あらゆる空間の無人化・省人化を促進し、2兆1,000億円と推計される市場で成長を図る。 [本社]東京都港区 [創業]2014年 [上場]2021年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社Photosynthは、「つながるモノづくりで感動体験を未来に組み込む」をミッションに、空間DX事業を展開する。主力サービスは、クラウド型認証プラットフォーム「Akerun Access Intelligence」を基盤としたHESaaS「Akerun」ブランドサービス、及びギグワーカーを通じた施設運営BPaaS「Migakun」である。これらのサービス提供を通じて、少子高齢化に伴う人手不足等の社会課題解決に向け、あらゆる空間の無人化・省人化を促進する新たな社会モデルの創出に取り組む。事業は法人、住宅、商業施設、教育機関、自治体などの幅広い業界で展開し、リカーリング収益の最大化を通じた事業拡大を推進する。

競争優位性(Moat)は、特許取得の独自の通信方式(特開2016-79644)やSSL、AES256等のセキュアな通信技術で暗号化された堅牢なアクセス認証基盤「Akerun Access Intelligence」の高度な技術性にある。認証や処理ロジックをエッジ端末とクラウド上のサーバーに集約することで、機密情報のエクスポージャーを減少させ、堅牢性を高める。クラウドやネットワーク障害時もエッジ端末上でICカード認証し、履歴記録が可能なシステムである。

広範なユーザー基盤に裏付けられた認証プラットフォームとしての価値も競争優位性を確立する。2024年12月末時点で5,600社以上の現契約社数を達成し、継続的に増加する。法人向け「Akerun入退室管理システム」は、「クラウド型入退室管理システムの導入社数/シェア」、「スマートロックの利用者数/シェア」、「法人向けスマートロックの導入社数/シェア」の3分野で国内No.1(日本マーケティングリサーチ機構調べ、2021年6-7月期)を獲得し、市場を牽引する実績を有する。AkerunはAPI連携を通じて勤怠管理、受付管理、会員管理、決済等の自動化を可能にし、オフィスや施設における「基幹システム化」を実現する。美和ロックとの合弁会社MIWA Akerun Technologiesを通じて住宅領域での事業成長も推進し、Migakunのサービス提供においてもAkerunを活用することで、柔軟な入退室権限付与やギグワーカーのモニタリング等で大きなシナジーを発揮する。広範な顧客基盤を通じたビッグデータの取得・活用により、社会インフラとしての地位を確立し、周辺領域へのサービス展開を可能にする。

ビジネスモデルの質も高い。Akerunサービスは、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたサブスクリプションモデルであるHESaaSとして提供され、ユーザーの導入障壁を低減する。事業収益全体におけるリカーリング収益の比率は90%を超える高水準を継続的に維持する。MRRベースのChurn Rate(解約率)は平常時で1%台前半の低い水準に抑えられており、2024年12月期には1.16%まで改善する。この高いリカーリング収益比率と低い解約率により、持続可能な成長を実現する。

2. 沿革ハイライト

2014年9月に東京都品川区で設立する。2015年3月に家庭向けスマートロック「Akerun Smart Lock Robot」を発表し、2016年7月には法人向けスマートロック「Akerun Pro」を発表し法人市場へ本格参入する。2021年1月には美和ロック株式会社との合弁会社「株式会社MIWA Akerun Technologies」を設立し住宅領域への展開を強化する。同年7月にはクラウド型入退室管理システム、スマートロック、法人向けスマートロックの3分野で国内No.1シェアを獲得したことを発表する。2021年11月に東京証券取引所マザーズに株式を上場し、2022年4月にはグロース市場へ移行する。2024年9月には施設運営BPaaS事業を担う完全子会社「株式会社Migakun」を設立し、同年9月には「Akerunデジタル身分証」、11月には「Akerun QR受付システム」といった新サービスを発表し、事業領域を拡大する。

3. 収益・成長

成長ドライバーは、日本国内の少子高齢化に伴う深刻な人手不足という社会課題と、それに伴うあらゆる空間の無人化・省人化ニーズの拡大である。この空間DX市場は、TAM(Total Addressable Market)が2兆1,000億円と推計される巨大な市場規模を有する。

成長戦略として、ソリューション提案の起点となるAkerunの顧客数最大化(マーケット開拓)と、Akerun周辺領域におけるサービス・製品開発を通じた顧客単価の最大化(ソリューション開発)に注力する。マーケット開拓では、従来の法人オフィスに加え、商業施設、住宅、教育機関、医療機関、自治体等の新たな市場への価値提供を加速する。ソリューション開発では、住宅向けAkerun、Akerun QR受付システム、Akerunデジタル身分証、Migakun等のサービスに加え、勤怠管理、会員管理、決済等のAPI連携サービス、AIカメラ、施設環境向上サービス、無人化・省人化システム等の商材拡充を進める。自社開発だけでなく、業務提携やM&Aも視野に、資本効率に優れた商材の拡充と早期収益化を目指す。

これらの取り組みの結果、2023年12月には連結営業利益の単月黒字化を達成し、2024年12月期には連結営業利益76,336千円と連結フリーキャッシュフローの通期黒字化を達成した。

4. 財務健全性

当社グループは、先行投資を継続しながらも、収益性の強化と生産性の向上により財務健全性を高めている。2024年12月期末時点の現金及び現金同等物は1,556,437千円、有利子負債は90,350千円である。総資産3,440,340千円に対し純資産2,162,096千円であり、自己資本比率は約62.85%と高い水準を維持する。営業利益は2024年12月期に76,336千円、営業活動によるキャッシュフローは388,731千円、投資活動によるキャッシュフローは213,351千円であり、フリーキャッシュフローも通期で黒字化を達成し、持続可能な成長と高い収益性を両立する経営体制を拡充する。

5. 株主還元

提供された情報には、株主還元に関する具体的な記載はない。

6. 注目ポイント

当社グループは、少子高齢化に伴う人手不足という社会課題を解決する空間DX事業を展開し、2兆1,000億円と推計される巨大な市場をターゲットとする。特許技術に裏打ちされた堅牢な認証プラットフォームと国内No.1シェアの実績、90%を超えるリカーリング収益比率、低い解約率という質の高いビジネスモデルは、持続的な成長を支える強力な競争優位性である。Akerunを基軸としたマーケット開拓とソリューション開発、M&A戦略により、顧客基盤と顧客単価の最大化を図る成長戦略は明確である。2024年12月期に営業利益とフリーキャッシュフローの通期黒字化を達成したことは、事業の収益性が向上していることを示す。今後は、プラットフォームに蓄積されたビッグデータを活用したユーザー体験の向上や新規事業を含む周辺領域へのサービス展開、そして社会インフラとしての地位確立に向けた取り組みが、さらなる成長の鍵となる。競合激化、技術革新への対応遅れ、先行投資不発、システムトラブル、製造委託先・原材料調達依存、特定事業依存、製品欠陥、人材確保、内部管理体制、特定人物依存、個人情報保護、知的財産権、法的規制等の事業リスクも認識する。

出典: 有価証券報告書 (2024-12) doc_id=S100VHWW | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
6.9B 44.5倍 3.2倍 444.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 3.0B 2.5B 2.0B
営業利益 76M -221M -609M
純利益 155M -175M -578M
EPS 10.0 -11.3 -37.5
BPS 136.9 125.4 135.6

大株主

株主名持株比率
河瀬 航大0.16%
農林中金キャピタル2019投資事業有限責任組合0.08%
BBH(LUX)FOR FIDELITY FUNDS PACIFIC POOL(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.06%
JP MORGAN CHASE BANK 380621(常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.03%
MF-GB2号投資事業有限責任組合0.03%
株式会社ガイアックス0.03%
渡邉 宏明0.02%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.02%
BSP第3号投資事業有限責任組合0.02%
熊谷 悠哉0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-10河瀬 航大 1.00%(16.41%)
2026-03-10河瀬 航大 1.00%(16.41%)
2026-01-22フィデリティ投信株式会社 8.53%+1.30%
2026-01-09光通信株式会社 14.90%+1.07%
2025-12-24光通信株式会社 13.83%+1.12%
2025-12-12農林中金キャピタル株式会社 0.00%(7.76%)
2025-12-12光通信株式会社 12.71%+12.71%
2025-10-07フィデリティ投信株式会社 7.23%(1.41%)
2025-09-05フィデリティ投信株式会社 8.64%(1.35%)
2022-12-20農林中央金庫 0.00%(7.83%)
2022-12-09農林中金キャピタル株式会社 7.76%+2.76%
2022-02-07モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 4.40%(1.13%)
2022-01-21農林中央金庫 7.83%(0.06%)
2022-01-13農林中央金庫 7.83%(0.06%)
2021-12-21大和証券株式会社 0.80%(5.18%)
2021-12-06大和証券株式会社 5.98%+2.98%
2021-11-22フィデリティ投信株式会社 9.99%+9.99%
2021-11-19モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 5.53%+5.53%
2021-11-18農林中央金庫 7.89%+3.89%
2021-11-12河瀬 航大 17.41%+17.41%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-10EDINET大量保有河瀬 航大大量保有 1.0%498+3.61%
2026-03-10EDINET大量保有河瀬 航大大量保有 1.0%498+3.61%
2026-03-05TDNetその他G-フォトシンス資本準備金の額の減少に関するお知らせ479+3.13%
2026-03-02TDNet資本政策G-フォトシンス第15回新株予約権(業績条件付有償ストックオプション)の発行内容確定に関するお知らせ418+0.24%
2026-02-26TDNetその他G-フォトシンス従業員持株会設立に関するお知らせ403+8.19%
2026-02-09TDNet業績修正G-フォトシンス通期業績予想の上方修正に関するお知らせ397+6.30%
2026-01-22EDINET大量保有フィデリティ投信株式会社大量保有 8.53%430+2.79%
2026-01-09EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 14.9%433+1.62%
2025-12-24EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 13.83%453-6.18%
2025-12-12EDINET大量保有農林中金キャピタル株式会社変更359-0.84%
2025-12-12EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 12.71%359-0.84%
2025-10-07EDINET大量保有フィデリティ投信株式会社大量保有 7.23%346+0.58%
2025-09-16TDNetM&AG-フォトシンス(訂正)適時開示書類「株式会社fixUの株式取得(完全子会社化)及び特定子会社の異動に関するお知らせ332-1.20%
2025-09-12TDNetM&AG-フォトシンス株式会社fixUの株式取得(完全子会社化)及び特定子会社の異動に関するお知らせ325+2.15%
2025-09-05EDINET大量保有フィデリティ投信株式会社大量保有 8.64%338-0.89%
2025-08-13TDNet決算G-フォトシンス2025年12月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)404-8.66%
2022-12-20EDINET大量保有農林中央金庫変更
2022-12-09EDINET大量保有農林中金キャピタル株式会社大量保有 7.76%
2022-02-07EDINET大量保有モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社大量保有 4.4%
2022-01-21EDINET大量保有農林中央金庫大量保有 7.83%