Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

HEROZ株式会社 (4382)

HEROZは「驚きを心に」をコンセプトに、AIを活用したBtoCおよびBtoBサービスを展開する。将棋AI開発で培った高度なAI技術を競争優位性とし、BtoCでは会員数600万人以上の「世界最大のスマートフォン将棋ゲームアプリ」である「将棋ウォーズ」を提供し、有料課金収入を得る。BtoBではAI/DX事業とAI Security事業を展開。グループ戦略「AI BPaaS」を掲げ、AIエージェントによる業務自律遂行「Agentic Work」を目指す。AIX投資加速やAIエージェント需要拡大を成長ドライバーとし、M&Aで事業基盤を強化する。 [本社]東京都港区 [創業]2009年 [上場]2018年

1. 事業概要と競争優位性

HEROZは「驚きを心に」をコンセプトに、AIを活用したBtoCおよびBtoBサービスを展開する。事業セグメントは「AI/DX事業」と「AI Security事業」で構成する。

AI/DX事業のBtoCサービスでは、会員数600万人以上を誇る「世界最大のスマートフォン将棋ゲームアプリ(日本将棋連盟公認)」である「将棋ウォーズ」を提供し、AIによる指し手支援「棋神」機能等で有料課金収入を得る。さらに、「棋神アナリティクス」「棋神ラーニング」も提供する。

BtoBサービスでは、生成AI活用SaaS「HEROZ ASK」、SaaS連携プラットフォーム「JOINT iPaaS for SaaS」、AIエージェント「QuickSummary2.0」「AIさくらさん」シリーズ等を提供。M&Aでインサイドセールス支援事業も展開する。

AI Security事業では、グループ会社のバリオセキュアがマネージドセキュリティサービス等を提供し、AI技術で高度なインターネットセキュリティ実現を目指す。

同社の競争優位性は、将棋AI開発で培った高度なAI技術・ノウハウ・データに集約される。機械学習、深層学習、強化学習を駆使し、2013年には将棋AIが現役プロ棋士に勝利、情報処理学会から「コンピューター将棋プロジェクトの終了宣言」が出されるなど、将棋AI分野で技術的優位性を示す。この技術は「将棋ウォーズ」が「世界最大のスマートフォン将棋ゲームアプリ」という市場シェアを獲得する基盤となる。AIエージェントの技術革新の方向性を示す「AI Agent2.0」を独自定義し、「Meta Agent」実現を目指すなど、ノウハウ蓄積と技術開発に積極的である。知的財産権の取得にも注力する。BtoCの有料課金モデルやBtoBのSaaSモデルは、安定的な収益基盤を形成する。

2. 沿革ハイライト

2009年4月に設立され、2012年5月に「将棋ウォーズ」をリリースした。2018年4月に東京証券取引所マザーズ上場、2022年4月にプライム市場へ移行したが、2023年10月にスタンダード市場へ市場区分を変更した。近年はM&Aを積極的に推進し、ストラテジット、バリオセキュア、エーアイスクエア、ティファナ・ドットコム、VOIQ等を連結子会社化することで、AI・SaaS関連領域での事業基盤を強化した。2024年5月には生成AIを活用した「HEROZ ASK」を正式リリースした。

3. 収益・成長

同社グループは、AIX投資加速、LLM含むAI技術競争・需要拡大、AIエージェントへの期待、SaaS市場のニーズ多様化、サイバーセキュリティ脅威増加を成長ドライバーとする。

グループ戦略「HEROZ3.0」として「AI BPaaS」を掲げ、生成AIやAIエージェントをフル活用し、AIが業務全体を自律的に遂行・最適化する「Agentic Work」で価値提供を行い、社会全体のAIX推進を図る。

M&A戦略でAI・SaaS関連領域の事業基盤を強化し、グループシナジー創出・拡大を図る。

オーガニック成長としては、「将棋ウォーズ」の通算対局数10億局突破、MAUや対局数の増加が継続しており、新対局モード「スプリント」のリリース等でユーザー満足度向上と将棋人口最大化を追求する。

研究開発活動には41,909千円を投じ、AI Security事業でインターネットセキュリティ技術の基礎研究や新サービス開発を進める。設備投資は419,272千円で、自社プロダクト開発に係るソフトウェア・ソフトウェア仮勘定が主な内訳である。連結従業員数は294人である。

4. 財務健全性

同社グループは、情報管理体制の強化を課題と認識し、顧客の機密情報や個人情報の漏洩防止に努める。ISO20000、ISO/IEC 27001、JIS Q 27001、プライバシーマーク認証を取得し、セキュリティシステムやデータ管理を厳重に行う。

5. 株主還元

提供された一次情報には、株主還元に関する具体的な記載はない。

6. 注目ポイント

同社は、将棋AIで培った高度な技術力を基盤に、AIX市場の急速な拡大を捉え、「AI BPaaS」戦略と「AI Agent2.0」の「Meta Agent」実現を通じて社会変革を図る。積極的なM&Aで事業領域を拡大し、グループシナジーを追求する姿勢は、今後の成長を加速させる可能性を秘める。しかし、AI・SaaS関連市場の技術革新スピード、競合激化、優秀な人材確保、知的財産権の戦略的確保、情報管理体制強化といった課題への対応が、持続的な成長に不可欠である。

出典: 有価証券報告書 (2025-04) doc_id=S100WEIR | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
12.5B 2.7倍 822.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 5.9B 4.8B 1.6B
営業利益 306M 451M 258M
純利益 -178M -1.1B 80M
EPS -11.8 -75.5 5.3
BPS 301.1 314.4 434.8

大株主

株主名持株比率
林 隆弘0.29%
高橋知裕0.29%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.05%
ビッグローブ株式会社0.03%
株式会社竹中工務店0.01%
株式会社コーエーテクモゲームス0.01%
山下雅之0.01%
池田立野0.01%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.00%
株式会社UYEKI0.00%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2023-11-22髙橋 知裕 29.00%(0.96%)
2023-09-27林 隆弘 29.00%+0.09%
2023-09-25林 隆弘 28.99%+0.08%
2023-01-12林 隆弘 28.91%(1.05%)
2022-07-05林 隆弘 28.84%(1.12%)
2022-07-04林 隆弘 28.84%(1.12%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-13TDNet決算HEROZ2026年4月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)888-2.59%
2026-03-13TDNetIRHEROZ2026年4月期 第3四半期決算説明資料888-2.59%
2026-02-26TDNet新規事業HEROZJPYC株式会社との業務提携及びB種優先株式の引受けに関するお知らせ832+2.16%
2025-12-12TDNet業績修正HEROZ2026年4月期 通期連結業績予想の修正に関するお知らせ917-6.98%
2025-12-12TDNet決算HEROZ2026年4月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)917-6.98%
2025-12-12TDNetIRHEROZ2026年4月期 第2四半期決算説明資料917-6.98%
2025-10-10TDNet業績修正HEROZ当社子会社の通期業績予想の修正に関するお知らせ1,120-6.07%
2025-09-19TDNetその他HEROZ譲渡制限付株式報酬としての新株式の払込完了に関するお知らせ1,116-0.09%
2025-09-11TDNet決算HEROZ2026年4月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,247-8.18%
2025-09-11TDNetIRHEROZ2026年4月期 第1四半期決算説明資料1,247-8.18%
2025-08-22TDNet資本政策HEROZ譲渡制限付株式報酬としての新株式発行に関するお知らせ1,153+0.09%
2025-06-13TDNet決算HEROZ2025年4月期決算短信〔日本基準〕(連結)1,195+6.44%
2025-06-13TDNetIRHEROZ2025年4月期 通期決算説明資料1,195+6.44%
2023-11-22EDINET大量保有髙橋 知裕大量保有 29.0%
2023-09-27EDINET大量保有林 隆弘大量保有 29.0%
2023-09-25EDINET大量保有林 隆弘大量保有 28.99%
2023-01-12EDINET大量保有林 隆弘大量保有 28.91%
2022-07-05EDINET大量保有林 隆弘大量保有 28.84%
2022-07-04EDINET大量保有林 隆弘大量保有 28.84%