Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ZUU (4387)

株式会社ZUUは、金融資産3,000万円以上または年収700万円以上のアッパーマス~富裕層を主要ターゲットとするフィンテック企業である。金融領域特化型メディア「ZUU online」を核とするフィンテック・プラットフォーム事業と、IFA、クラウドファンディング等のフィンテック・トランザクション事業を展開する。独自データベースと専門性の高いストック型コンテンツ制作力、高水準の広告単価、金融業界への深い理解を競争優位性とする。本邦金融業界における数少ないB to Cプラットフォームを目指し、M&Aやアライアンスを通じた事業拡大を図る。 [本社]東京都渋谷区 [創業]2013年 [上場]2018年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社ZUUは、金融商品に関する情報の非対称性を解消し、個人の金融リテラシー向上を図るフィンテック企業である。フィンテック・プラットフォーム事業とフィンテック・トランザクション事業を展開する。

フィンテック・プラットフォーム事業は、金融資産3,000万円以上または年収700万円以上のアッパーマス~富裕層を主なターゲットとする金融領域特化型メディア「ZUU online」等を運営する。同メディアを金融領域のポータルサイト、本邦金融業界における数少ないインターネット上のB to Cプラットフォームと位置付け、広告掲載や金融機関等への送客で収益を得る。自社メディア運営ノウハウを活用し、金融や不動産企業向けにメディア・プラットフォーム構築・運営支援やデジタル・マーケティングコンサルティングも提供する。

フィンテック・トランザクション事業は、IFA事業、株式型・融資型クラウドファンディング、ファンドを活用した資金調達・運用支援、PDCAコンサルティングを展開する。自社グループで金融ライセンスを保有し、顧客の資産運用を直接支援する。

競争優位性として、アッパーマス~富裕層に特化したターゲット戦略と、ユーザー行動履歴データに基づく独自のデータベース構築、One-to-Oneマーケティングの推進を挙げる。専門性の高いストック型コンテンツ制作力も強みである。外部専門家との協力関係と独自ライター管理システムにより、質の高いコンテンツを効率的に制作する。金融関連業界は取引額が高額なため、広告単価が高水準となる。自社メディア構築・運用の実績とデジタル・マーケティングノウハウ、金融業界出身者による深い業界理解に基づくインターネット・ソリューション提供も強みである。

2. 沿革ハイライト

2013年4月、代表取締役の冨田和成が、個人の金融リテラシー向上と挑戦支援のため、株式会社ZUUを設立し、アッパーマス~富裕層向け金融経済メディア「ZUU online」をリリースする。2016年4月にはシンガポールに子会社を設立し、東南アジア向け「ZUU online」を展開する。2018年6月に東京証券取引所マザーズに株式を上場した。その後、融資型クラウドファンディング比較サイト「クラウドポート」の事業譲受や、子会社設立、M&Aを通じてフィンテック・トランザクション事業を強化し、事業領域を拡大する。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しにより、グロース市場へ移行した。

3. 収益・成長

当社グループは、インターネット利用環境の普及と金融業界のフィンテック化需要を背景に成長を追求する。フィンテック・プラットフォーム事業では、メディア規模及びコンテンツ拡充、システム開発力向上、ブランド力強化、UI/UX改善、アプリ機能追加、外部連携、効率的制作体制、広告宣伝によるユーザー層拡大を推進する。自社メディアへの月間訪問ユーザー数は、2015年3月期1,130千人から2025年3月期23,514千人へと大幅に増加した。

フィンテック・トランザクション事業では、富裕層・経営者ネットワーク形成、金融商品ラインナップ拡大、金融プロフェッショナル・アドバイザー増強に取り組む。M&Aやアライアンスも活用し、事業基盤の確立と強化を図る。ユーザー属性・行動履歴データの蓄積に伴う会員化、金融免許が必要なクラウドファンディング領域等の新たなサービス展開を随時開始し、マネタイズの多様化と新規事業創出を目指す。全国の金融事業者及び金融事業に参入を目指す非金融事業者を事業パートナーと位置付け、アライアンスを強化し、強固なエコシステムの構築を図る。

4. 財務健全性

当社グループは、成長過程にありながらも財務健全性を維持する。2025年3月31日時点の現金及び現金同等物は2,653,113千円、有利子負債は297,180千円であり、現金が有利子負債を大きく上回る。経営方針として、内部留保の充実を図り、それを中長期的な事業原資として事業強化・拡大のための投資に充当する。

5. 株主還元

株主に対する利益還元の重要性は認識するが、当社グループは成長過程にあり、競争力の確保と更なる成長継続を経営上の最重要課題と位置付ける。内部留保の充実を図り、それを中長期的な事業原資として事業強化・拡大のための投資に充当することが、間接的に株主への利益還元に繋がると考える。将来的には、収益力強化や事業基盤整備、内部留保充実、事業環境を勘案した上で、株主への利益還元を検討する基本方針である。配当等の実施の可能性及び実施時期は未定である。

6. 注目ポイント

当社グループの事業は、フィンテック・プラットフォーム事業における広告・マーケティング収入が主要な収益源であり、景気動向や顧客企業の広告マーケティング費支出の縮小が業績に影響を与える可能性がある。競合の激化や検索エンジンのアルゴリズム変更により、自社メディアへの訪問者数が想定どおりに増加しないリスクも存在する。インターネット業界の急速な技術革新やユーザーニーズの変化への迅速な対応、新規事業・サービスの円滑な立ち上げも継続的な課題である。

金融商品取引法や個人情報の保護に関する法律等の法的規制の変更、新たな規制の導入が事業運営に影響を及ぼす可能性もある。代表取締役である冨田和成は創業者であり、経営方針や事業戦略の決定及び遂行において重要な役割を果たすため、同人に過度に依存しない経営体制の整備が課題である。事業拡大に伴う優秀な人材の確保・育成、組織体制の整備・拡充も重要な課題である。社歴が浅く、小規模組織であるため、過年度業績のみでの判断は不十分である。海外市場への進出計画に伴う各国の法令・制度、政治・社会情勢、為替変動等の潜在的リスクも考慮する必要がある。新株予約権の行使による潜在株式は141,060株であり、普通株式の発行済株式総数の2.97%に相当するため、将来的に株式価値の希薄化や株式売買需給への影響をもたらす可能性がある。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W8BO | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
3.2B 26.5倍 2.4倍 670.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 3.0B 2.9B 3.4B
営業利益 14M 115M 211M
純利益 120M -45M 90M
EPS 25.3 -9.5 19.0
BPS 278.2 255.4 264.9

大株主

株主名持株比率
冨田 和成0.51%
吉岡 裕之0.07%
株式会社ACNホールディングス0.06%
赤羽 雄二0.03%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.03%
トミーアセットマネジメント株式会社0.02%
合同会社高木企画0.02%
柏木 拳志0.02%
森 大地0.01%
西村 裕二0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-05株式会社ACNグループ 8.19%--
2025-07-15株式会社ACNホールディングス 8.19%+1.08%
2025-07-14冨田 和成 53.00%--
2025-04-18株式会社ACNホールディングス 7.11%+1.02%
2025-04-01株式会社ACNホールディングス 6.09%+1.00%
2025-02-27冨田 和成 53.00%--
2025-02-19冨田 和成 53.00%--
2025-01-29株式会社ACNホールディングス 5.00%--
2025-01-29株式会社ACNホールディングス 5.09%+0.09%
2025-01-10株式会社ACNホールディングス 5.09%+0.09%
2024-12-16冨田 和成 58.24%--
2024-12-16冨田 和成 53.00%(5.24%)
2024-12-06株式会社ACNホールディングス 5.00%--
2024-12-06冨田 和成 53.00%(5.24%)
2024-04-17冨田 和成 58.24%--
2024-03-07アセットマネジメントOne株式会社 0.04%N/A
2024-03-06冨田 和成 58.24%--
2024-02-07冨田 和成 58.24%--
2024-01-10冨田 和成 58.24%--
2023-12-26冨田 和成 58.24%--

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-05EDINET大量保有株式会社ACNグループ大量保有 8.19%683-1.02%
2026-03-05TDNetその他G-ZUU投資有価証券売却に伴う特別利益の計上に関するお知らせ683-1.02%
2025-08-15TDNetIRG-ZUU2026年3月期第1四半期決算説明資料717-0.98%
2025-08-14TDNet決算G-ZUU2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)717+0.00%
2025-07-15EDINET大量保有株式会社ACNホールディングス大量保有 8.19%723+0.55%
2025-07-14EDINET大量保有冨田 和成大量保有 53.0%715+1.12%
2025-06-30TDNet事業計画G-ZUU事業計画及び成長可能性に関する事項701+1.14%
2025-04-18EDINET大量保有株式会社ACNホールディングス大量保有 7.11%709+0.28%
2025-04-01EDINET大量保有株式会社ACNホールディングス大量保有 6.09%796+0.50%
2025-02-27EDINET大量保有冨田 和成大量保有 53.0%808+1.11%
2025-02-19EDINET大量保有冨田 和成大量保有 53.0%
2025-01-29EDINET大量保有株式会社ACNホールディングス大量保有 5.0%
2025-01-29EDINET大量保有株式会社ACNホールディングス大量保有 5.09%
2025-01-10EDINET大量保有株式会社ACNホールディングス大量保有 5.09%
2024-12-16EDINET大量保有冨田 和成大量保有 58.24%
2024-12-16EDINET大量保有冨田 和成大量保有 53.0%
2024-12-06EDINET大量保有株式会社ACNホールディングス大量保有 5.0%
2024-12-06EDINET大量保有冨田 和成大量保有 53.0%
2024-04-17EDINET大量保有冨田 和成大量保有 58.24%
2024-03-07EDINET大量保有アセットマネジメントOne株式会社大量保有 0.04%