Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社エーアイ (4388)

株式会社エーアイは、音声合成「AITalk®」と音声認識「vGate®」を核とする音声事業、及び純国産CRM「Visionary®」を展開する。音声事業は深層学習技術による高品質な音声合成と、騒音下高精度認識、音のAI検査技術で技術的優位性を持つ。研究開発からサポートまで自社一貫体制を構築する。CRM事業は15年以上の実績とオーダーメイド対応、API連携で顧客ロックインを図る。法人向けライセンス提供が主たるビジネスモデル。AI音声利用拡大とDX推進を成長ドライバーとする。 [本社]東京都文京区 [創業]2003年 [上場]2018年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社エーアイは、2024年10月1日の株式会社フュートレックとの合併に伴い、「音声事業」、「CRM事業」、「その他事業」の3区分に事業を再編する。

音声事業は、高品質な音声合成エンジン「AITalk®」と、最先端AI技術を用いた音声認識システム「vGate®」を中核とする。音声合成では、最新の深層学習技術を活用した「AITalk® 6」を提供し、多言語対応も行う。Web API、SDK、クラウドサービスなど多様な形態で提供し、研究開発から製品開発、販売、サポートまで自社内で一貫対応する。法人向けにはライセンス提供を主たるビジネスモデルとし、月額使用料やロイヤリティを収受する。顧客は通信、防災、金融、鉄道・交通、車載、ゲーム、観光、自治体、図書館、放送局など多岐にわたる。音声認識では、「vGate®」シリーズとして、騒音下高精度認識、声認証、音や振動による予兆検知・不良品検知を行う「音のAI検査」を提供する。

CRM事業は、統合マーケティングプラットフォーム「Visionary®」を提供する。ターゲット抽出、メール送信、アンケート、ポイント管理、クーポン管理、購買分析など豊富な機能を有し、マーケティングのPDCAを単一製品で実現する。導入企業独自の多様な要望に柔軟に対応し、オーダーメイドシステム構築を得意とする。純国産CRMソリューションとして15年以上の実績を持ち、アパレル、ホテルチェーン、コンビニ、鉄道会社、通信キャリアなど多岐にわたる企業に導入される。現在、高性能で柔軟性の高い「Visionary Cloud®」を開発中であり、特定顧客向けには既に3社に導入済みである。

当社グループの競争優位性(Moat)は、設立以来音声技術に特化し蓄積された高度な技術力とノウハウにある。特に最新の深層学習技術を活用した高品質な音声合成・認識技術、騒音下高精度音声認識、熟練者の経験・勘をAIが代替する「音のAI検査」は技術的優位性を示す。研究開発から製品開発、販売、サポートまで自社内で一貫対応する体制は、柔軟かつ迅速なサービス提供を可能にする。CRM事業における「純国産CRMソリューションとして15年以上の実績」と、顧客の多様な要望に応じたオーダーメイドシステム構築能力は、顧客のスイッチングコストを高め、ロックイン構造を形成する。法人向け音声合成エンジンのライセンス提供モデルは、継続的な収益基盤を構築するビジネスモデルの質を持つ。これらの技術的優位性、ノウハウ蓄積、顧客ロックイン構造が参入障壁として機能する。

2. 沿革ハイライト

当社は、音声合成技術の普及を目指し2003年4月に株式会社エーアイを設立する。2007年4月には自由文音声合成エンジン「AITalk®」シリーズのライセンス提供を開始する。2018年6月には東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場する。2023年9月にはコエステ株式会社を吸収合併し、2024年10月1日には株式会社フュートレックを吸収合併する。この合併により、事業を音声事業、CRM事業、その他事業の3区分に再編し、事業領域を拡大する。2023年10月には進化したDNN音声合成方式を活用した「AITalk®6」を発表し、2023年12月にはこれを搭載した個人向け製品「A.I.VOICE®2」の販売を開始する。2025年4月には株式会社Lapis Liveの株式を取得し子会社化する。

3. 収益・成長

当社グループのビジネスモデルは、法人向け音声合成エンジンのライセンス提供を主軸とし、月額使用料やロイヤリティを収受するストック型収益構造を持つ。CRM事業においても、開発中の「Visionary Cloud®」は継続的な利用を想定したモデルである。

成長ドライバーとしては、AI音声の利用拡大とデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の時流が市場拡大を牽引する。音声事業では、オーディオブックや「音のAI検査」を新規注力分野とし、AI音声合成・音声認識技術を併せ持つ企業としての付加価値創出を目指す。CRM事業では、新サービス「Visionary Cloud®」の正式リリースにより、売上と収益性の向上を図る。フュートレックとの合併や子会社化を通じたM&A戦略により、事業規模拡大と新たな技術・市場獲得を進める。

2025年3月期の連結売上高は1,486,037千円、営業利益は109,035千円、純利益は15,689千円を計上する。2024年10月のフュートレック合併により、売上高は前連結会計年度(734,975千円)から大幅に増加する。経営上の目標として、売上高、営業利益、純利益、営業利益率を重視する。2026年3月期の目標値は、売上高1,800百万円(前期比21.1%増)、営業利益48百万円(前期比56.0%減)、純利益15百万円である。

4. 財務健全性

2025年3月31日現在の連結総資産は2,960,214千円、純資産は2,518,048千円である。現金及び現金同等物は1,588,951千円、有利子負債は126,000千円である。健全な財務基盤の維持を経営上の目標とする。

5. 株主還元

提供された一次情報には、株主還元に関する具体的な方針や配当実績の記載がないため、本項目は記載しない。

6. 注目ポイント

当社グループは、AI技術の急速な進展と大手グローバル企業を含む競合激化に直面する。最新技術のキャッチアップと顧客ニーズ変化を捉えた新製品・サービス投入、トータルソリューション提案が課題である。CRM事業においても、「Visionary Cloud®」の競争力強化と提供体制構築が重要である。

2024年3月には外部からの不正アクセスによるシステム障害を経験しており、情報セキュリティ対策のさらなる強化は継続的な課題である。ブランディング強化も今後の成長に不可欠である。IT技術者不足下での人材確保・育成、M&Aに伴うのれん減損リスク、外部技術提携契約の継続性もリスク要因である。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100VYKL | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
2.4B 25.1倍 1.0倍 0.8% 375.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 1.9B 1.8B 1.4B
営業利益 100M 90M 109M
純利益 110M 95M 120M
EPS 17.8 14.9 20.6
BPS 363.5 375.4

大株主

株主名持株比率
廣飯 伸一0.13%
合同会社吉田事務所0.07%
吉田 大介0.07%
株式会社ソルクシーズ0.04%
吉田 大志0.02%
亀井 佳代0.02%
楽天証券株式会社0.01%
株式会社SBI証券0.01%
BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNY GCM CLIENT ACCOUNTS M LSCB RD(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.01%
和田 章0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-07-18吉田 大介 4.77
2025-07-04吉田 大介 4.77
2025-06-19吉田 大介 4.77
2025-05-15吉田 大志 4.69
2025-05-08吉田 大介 5.82
2025-05-08吉田 大介 7.09
2025-05-07吉田 大志 5.78
2025-04-22吉田 大志 6.88
2025-04-17吉田 大介 7.09
2025-04-17吉田 大介 5.83
2025-04-16吉田 大志 7.98
2025-04-10吉田 大志 7.98
2025-04-03吉田 大介 6.19
2025-04-03吉田 大介 7.09
2025-04-01吉田 大志 9.07
2025-03-24吉田 大志 10.17
2025-03-19吉田 大志 9.44
2025-03-14吉田 大介 8.13
2025-03-06吉田 大介 11.42
2025-03-06吉田 大介 12.42

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-05TDNetearnings: 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-02-05TDNetdividend: 配当予想の修正(復配)に関するお知らせ
2026-02-05TDNet2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-02-05TDNet配当予想の修正(復配)に関するお知らせ
2025-12-19TDNetbuyback: 自己株式の消却及び配当方針に関するのお知らせ
2025-12-19TDNet特別損失(固定資産除却損)の計上に関するお知らせ
2025-12-19TDNet自己株式の消却及び配当方針に関するのお知らせ
2025-12-09TDNetbuyback: 自己株式の取得状況および取得終了に関するお知らせ
2025-12-09TDNet自己株式の取得状況および取得終了に関するお知らせ
2025-12-05TDNet東京証券取引所スタンダード市場への上場市場区分変更のお知らせ
2025-12-01TDNetbuyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-12-01TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-11-28TDNet東京証券取引所スタンダード市場への市場区分変更承認に関するお知らせ
2025-11-06TDNet2026年3月期第2四半期決算補足説明資料
2025-11-06TDNet2026年3月期中間連結会計期間の業績予想値と実績値との差異及び2026年3月期通期連結業績予想の修
2025-11-06TDNet2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-11-06TDNetforecast_revision: 2026年3月期中間連結会計期間の業績予想値と実績値との差異及
2025-11-06TDNetearnings: 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-11-04TDNetbuyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-11-04TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ