Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

VALUENEX株式会社 (4422)

VALUENEXは、創業者開発の独自アルゴリズムを基盤に、ビッグデータ解析ツール(ASPサービス)とコンサルティングを提供する。自然言語処理・類似性評価・2次元可視化・指標化技術と文書検索特許を保有し、他社模倣困難な技術的優位性を持つ。知的財産権分野を主要領域とし、大手企業の研究開発・知財部門を顧客とする。AI・DX進展による市場拡大、新規事業・海外展開強化を図る。ASPサービス拡大で季節変動緩和を目指す。 [本社]東京都文京区 [創業]2006年 [上場]2018年

VALUENEXは、創業者代表取締役社長中村達生が独自開発したアルゴリズムを基盤に、ビッグデータ解析ツール(ASPサービス)、コンサルティングサービス、レポート販売を展開する。これらを総称してアルゴリズム事業と称し、単一セグメントで事業を運営する。

1. 事業概要と競争優位性

ASPサービス「VALUENEX Radar」は、Documents、Patents DB、Scope、Radar QFDアプリの四つのパッケージで提供する。最大10万件の文書情報を類似度に基づき整理し、俯瞰図として可視化することで、全体像の把握と定量的な評価を可能にする。特許情報解析に強みを発揮し、日本語、英語、中国語に対応する。顧客は化学、電気、自動車、機械、エネルギー等の業界を中心に、大手企業の研究企画、技術企画、知財、経営企画部門にわたる。コンサルティングサービスは、顧客の要望に応じた受託調査や、顧客内部の情報解析人材を育成するコーチングを提供し、ASPサービスと密接に連携する。

**競争優位性(Moat)**: 創業者開発の独自のアルゴリズムが事業基盤であり、自然言語処理・類似性評価・2次元可視化・指標化等の技術を強みとする。世界中に氾濫する大量の情報を「信頼性」「俯瞰性」「客観性」「正確性」「最適性」の五つの視点で融合し価値を創造する。

**参入障壁**: 「VALUENEX」「TechRadar」「DocRadar」等の商標登録に加え、文書検索装置及び文書検索方法の特許(日本:第5159772号、米国:US 8,818,979 B2)を取得する。独自の技術は他社による模倣が困難であると認識する。大手企業とのコンサルティングを通じた密接な関係構築は、顧客のスイッチングコストを高める。

**市場シェア**: 知的財産権分野が主要事業領域であり、「予測分析のリーディングカンパニー」としての地位構築を目標とする。

**ビジネスモデルの質**: ASPサービスはライセンス提供によるストック型収益の要素を持つ。コンサルティングサービスは高付加価値な受託調査や人材育成を通じて顧客単価の維持・向上を図る。季節変動性があり、顧客や官公庁の会計年度の関係で3月にコンサルティングの売上高が増加する傾向があるため、第3四半期連結会計期間の比重が高い。ASP販売拡大により季節変動性の緩和を図る方針である。

2. 沿革ハイライト

2006年8月、株式会社創知として設立し、2007年4月に特許可視化ツールサービスの提供を開始する。2014年2月には米国子会社VALUENEX, Inc.を設立し、グローバル展開の足がかりを築く。2018年10月に東京証券取引所マザーズ市場へ上場し、2022年4月にはグロース市場へ移行する。2025年4月には生成AIを利用した「Radar QFD」をクラウドサービスとして提供開始する。

3. 収益・成長

**成長ドライバー**: ビッグデータ関連市場はAIの拡大段階にあり、デジタルトランスフォーメーションの急速な進行により、ビッグデータ解析技術への大きな需要が見込まれる。当社グループのアルゴリズム技術は人工知能(AI)が脚光を浴びる昨今、潜在市場が大きいと予想する。独自のアルゴリズムを基盤に、ライセンス提供やコンサルティングなど多様な形でビジネスを立ち上げ、持続的な成長を目指す。ビッグデータを有する企業体とのコラボレーションにより、潜在的な成長性を引き上げる経営戦略を掲げる。知的財産権分野に加え、マーケティング、投資、医療、法曹分野など新規事業分野への開拓を重要課題とする。VALUENEXブランドの強化と認知度向上、優秀な人材の確保と育成、米国を中心とした海外展開の強化も成長戦略の柱である。研究開発活動は、ASPサービスのユーザビリティ向上のため調査、比較、分析を行い、機能を改良する研究開発を実施する。当連結会計年度の研究開発費は34,197千円を計上する。

4. 財務健全性

有利子負債はゼロであり、現金及び現金同等物を潤沢に保有する。税務上の繰越欠損金が2025年7月時点で176,018千円存在し、現在は通常の法人税等が課せられていないが、解消後は税負担が増加する可能性がある。

5. 株主還元

株主への利益還元を重要な経営課題と認識し、企業体質の強化と将来の事業展開のための内部留保を確保しつつ、安定的かつ継続的に業績の成長に見合った成果を配当することを基本方針とする。現時点において配当実施の可能性及びその実施時期は未定である。

6. 注目ポイント

巨大資本データベース事業会社による市場参入、システム障害、知的財産権侵害、季節変動、代表取締役社長中村達生への依存、人材確保・育成、技術革新への対応遅れ、情報漏洩、最大株主である早稲田1号投資事業有限責任組合の株式売却といったリスクが存在する。特に、AI領域を含む技術革新が激しい業界であり、新技術への対応や人材確保が事業成長の鍵を握る。海外展開の強化も重要課題であり、計画通りに進まない場合や当該地域の情勢悪化、法規制厳格化が業績に影響を与える可能性がある。

出典: 有価証券報告書 (2025-07) doc_id=S100WX4G | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
1.4B 1.9倍 475.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 691M 786M 704M
営業利益 -73M 5M 39M
純利益 -82M 3M 37M
EPS -28.9 1.2 13.2
BPS 247.9 277.1 273.7

大株主

株主名持株比率
早稲田1号投資事業有限責任組合0.39%
中村 達生0.23%
ウエルインベストメント株式会社0.04%
MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)0.03%
吉田 憲司0.02%
株式会社八創0.02%
株式会社SBI証券0.01%
長谷川 智彦0.01%
JPモルガン証券株式会社0.01%
CHOI JIYOUNG0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2022-10-07みずほ証券株式会社 0.00%N/A

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-12TDNet決算G-VALUENEX2026年7月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)328+24.39%
2026-03-12TDNetその他G-VALUENEX2026年7月期 第2四半期決算補足説明資料328+24.39%
2026-02-27TDNetその他G-VALUENEX上場維持基準への適合に関するお知らせ339-6.19%
2026-01-07TDNet資本政策G-VALUENEX株式分割および株式分割に伴う定款の一部変更に関するお知らせ558+17.92%
2025-12-11TDNet決算G-VALUENEX2026年7月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)490+16.33%
2025-12-11TDNetその他G-VALUENEX2026年7月期 第1四半期決算補足説明資料490+16.33%
2025-10-22TDNet事業計画G-VALUENEX事業計画及び成長可能性に関する事項について496+4.44%
2025-10-22TDNetその他G-VALUENEX上場維持基準への適合に向けた計画(改善期間入り)496+4.44%
2025-09-11TDNet決算G-VALUENEX2025年7月期 決算短信〔日本基準〕(連結)599-10.85%
2025-09-11TDNetその他G-VALUENEX2025年7月期 決算補足説明資料599-10.85%
2025-09-11TDNet業績修正G-VALUENEX2025年7月期通期業績予想(連結)と実績との差異、並びに役員報酬の一部返上に関するお知らせ599-10.85%
2025-09-11TDNet資本政策G-VALUENEX当社海外子会社の増資に関するお知らせ599-10.85%
2025-09-11TDNet人事G-VALUENEX取締役候補者及び監査役候補者の選任に関するお知らせ599-10.85%
2025-06-10TDNet決算G-VALUENEX2025年7月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)664-11.30%
2025-06-10TDNetその他G-VALUENEX2025年7月期 第3四半期決算補足説明資料664-11.30%
2025-06-10TDNet業績修正G-VALUENEX2025年7月期通期連結業績予想の修正及び個別業績予想の前期実績値との差異、並びに役員報酬の一部返上664-11.30%
2022-10-07EDINET大量保有みずほ証券株式会社変更