Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

Link-Uグループ株式会社 (4446)

Link-Uグループは、自社設計オリジナルサーバーとAIソリューションをワンストップで提供するサーバープラットフォームビジネスを展開する。電子書籍配信サービスに注力し、大手出版社とレベニューシェア契約を結ぶリカーリングサービスが収益基盤。専用線利用の高速配信、サーバー・ネットワークの冗長化による安定運用、自社設計サーバーとAI活用で高コストパフォーマンスを実現する。電子書籍市場の拡大、海外展開、自社IP創出を成長ドライバーとする。 [本社]東京都千代田区 [創業]2013年 [上場]2019年

1. 事業概要と競争優位性

Link-Uグループは、「あらゆる価値を解放し、ココロ震える体験を世界に。」をグループパーパスとし、自社設計オリジナルサーバーを基軸としたデータ配信とAIソリューションをワンストップで提供するサーバープラットフォームビジネスを展開する。事業セグメントはインターネットサービス事業の単一である。

主力は、レベニューシェア及び月額固定収益で構成されるリカーリングサービスである。電子書籍配信サービスに注力し、株式会社小学館「マンガワン」、株式会社集英社「ゼブラック」、株式会社スクウェア・エニックス「マンガUP!」、株式会社白泉社「マンガPark」等に対し、サーバー、アプリ開発、サービス運用をワンストップで提供する。フリーミアムモデルを採用し、ユーザー課金及び広告収入を主な収益源とする。リカーリングサービス案件獲得のための受託開発として初期開発・保守開発サービスも提供する。サーバー保守運用サービスもストック型ビジネスとして案件を拡大する。

競争優位性(Moat)は、以下の技術的優位性及びビジネスモデルの質に裏打ちされる。

専用線利用による安定した高速配信、自社保有高性能サーバーによるオーバーヘッドのない稼働を実現する。マンガに適した画像処理技術や、ユーザー行動予測に基づく事前配信、回線状態に合わせた品質自動調整による通信量削減技術を有する。

運用面では、サーバー3重化・ネットワーク2重化の冗長化構成とマルチマスタ方式により、単一障害点のない高耐障害性を確保し、サービス中断を防止する。

高コストパフォーマンスは、自社設計オリジナルサーバーの低コスト調達、少数サーバー運用、高圧縮フォーマット採用で実現する。AIを活用したリコメンド作品選定やサムネイル切り出しにより運用コストを抑制し、属人化を解消する。高速データベース集計処理技術でリアルタイムのユーザー動向を迅速にサービスへ反映する。

これらの技術力と、大手出版社とのレベニューシェア契約を通じた長期的な関係構築、ワンストップでのサービス提供は、顧客のスイッチングコストを高め、実質的な参入障壁となる。リカーリングサービスが収益基盤であり、ストック型ビジネスとして案件を拡大することで、ビジネスモデルの質を高める。

2. 沿革ハイライト

2013年8月、株式会社Link-Uを設立する。2014年12月、小学館との協業で「マンガワン」をリリース。2017年にはスクウェア・エニックス「マンガUP!」、白泉社「マンガPark」をリリースする。2019年7月、東京証券取引所マザーズ市場に上場し、同年12月には集英社「ゼブラック」をリリースする。2020年7月、東京証券取引所市場第一部に上場市場を変更する。2024年3月、持株会社体制へ移行し、商号をLink-Uグループ株式会社に変更。サーバープラットフォーム事業を株式会社Link-U Technologiesに事業承継する。

3. 収益・成長

当社グループは、売上収益及び営業利益を重要な経営指標と位置付け、事業規模の拡大及び収益力の向上に邁進する。経営環境として、5G商用サービス開始以降、移動通信システムのトラフィック量は飛躍的に増加しており、大容量データ配信の優位性が高まる。電子書籍市場は拡大基調にあり、2024年度の市場規模は6,703億円と推計され、2029年度には8,000億円弱になると予測される。

成長戦略として、マンガサービスへの継続的な積極投資に加え、国内のみならず海外の新規サービス獲得に取り組む。グローバルビジネスにおいては、日本のコンテンツをローカライズし流通させ、ユーザー基盤の拡大を進める。自社IP創出及び制作事業の強化を通じて、オリジナルヒット作品の供給を増やし、他社との差別化確立を目指す。マンガに限らず多様なコンテンツ配信や、新たなマーケティング手法を活用することで、収益基盤の多様化を図る。M&Aの機会を捉え、グループシナジー創出による利益最大化と収益基盤確立を目指す。2026年7月期連結業績として、売上収益60億円、営業利益6億円を見込む。

財務データでは、売上収益は3,129,985千円(prior2)から4,835,406千円(current)へ増加傾向にある。営業利益は312,231千円(prior1)から326,968千円(current)へ増加傾向を示す。純利益は204,263千円(prior2)から147,986千円(current)へ減少傾向にある。

4. 財務健全性

総資産は4,439,663千円(prior2)から5,720,877千円(current)へ増加傾向にある。純資産も2,320,859千円(prior2)から2,589,279千円(current)へ増加傾向を示す。現金及び現金同等物は1,757,169千円(prior2)から1,654,662千円(current)へ減少傾向にある。有利子負債は44,040千円(prior2)から1,882,958千円(current)へ大幅に増加傾向にある。

5. 株主還元

株主への配当や自社株買い等の利益還元を重要な経営課題と認識する。しかし、内部留保の充実による経営基盤強化、収益力強化及び収益基盤多様化のための投資も重要であると認識しており、当面は配当実施の見込みはない。

6. 注目ポイント

特定顧客への依存(主要顧客上位3社向け売上収益が全体の24.6%)や、Apple Inc.及びGoogle Inc.が運営するアプリマーケットへのプラットフォーム依存は、業績に影響を及ぼすリスクがある。コンテンツ配信市場は参入障壁が低いと認識されており、競合他社との差別化が重要課題である。高度な技術を有する人材やグローバル人材の確保と育成も事業成長の鍵となる。新技術活用を推進するが、技術革新の速さに対応が遅れるリスクも存在する。知的財産権の管理体制強化、M&Aに関する減損損失リスクも留意点である。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100WXDJ | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
8.9B 56.3倍 3.6倍 0.0% 625.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 4.8B 3.7B
営業利益 327M 312M
純利益 148M 157M
EPS 10.4 11.1
BPS 172.2 175.4

大株主

株主名持株比率
松原 裕樹0.31%
山田 剛史0.29%
株式会社メディアシーク0.08%
小宮 健司0.03%
三菱UFJeスマート証券株式会社0.02%
前田 有幾0.01%
株式会社SBI証券0.01%
株式会社セレス0.01%
BNP PARIBAS FINANCIAL MARKETS (常任代理人BNPパリバ証券株式会社)0.01%
GMOクリック証券株式会社0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-02-18ブラックロック・ジャパン株式会社 5.1
2025-07-17山田 剛史 29.3
2025-01-07山田 剛史 29.3
2024-09-26山田 剛史 31.3
2024-07-12山田 剛史 31.3
2024-06-27山田 剛史 31.3
2024-05-23松原 裕樹 31.3
2023-09-19山田 剛史 31.3
2023-07-26山田 剛史 31.3
2022-06-16株式会社メディアシーク 8.19
2022-06-13株式会社メディアシーク 8.19
2022-06-08山田 剛史 31.39
2022-06-08山田 剛史 31.39
2022-02-28松原 裕樹 31.39
2021-07-30松原 裕樹 31.39
2021-07-28松原 裕樹 31.39

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-04-03TDNet上場維持基準(1日平均売買代金)への適合に関するお知らせ
2026-03-16TDNet2026年7月期通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
2026-03-16TDNet2026年7月期 第2四半期決算説明資料
2026-03-16TDNet2026年7月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)
2026-03-16TDNetearnings: 2026年7月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)
2026-03-16TDNetforecast_revision: 2026年7月期通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
2026-02-18TDNetHolding change by ブラックロック・ジャパン株式会社
2025-12-12TDNet2026年7月期 第1四半期決算説明資料
2025-12-12TDNet2026年7月期 第1四半期決算短信 〔IFRS〕(連結)
2025-12-12TDNetearnings: 2026年7月期 第1四半期決算短信 〔IFRS〕(連結)
2025-10-29TDNet上場維持基準への適合に向けた計画(改善期間入り)について
2025-09-26TDNet監査等委員会設置会社への移行、取締役候補の選任及び定款の一部変更に関するお知らせ
2025-09-26TDNet(訂正・数値データ訂正)「2025年7月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」および「2025年7月期
2025-09-26TDNetearnings: (訂正・数値データ訂正)「2025年7月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」および
2025-09-12TDNet通期連結業績予想と実績の差異に関するお知らせ
2025-09-12TDNet2025年7月期 決算説明資料
2025-09-12TDNet2025年7月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
2025-09-12TDNetearnings: 2025年7月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
2025-09-12TDNetforecast_revision: 通期連結業績予想と実績の差異に関するお知らせ
2025-07-17TDNetHolding change by 山田 剛史