当社グループは、当社、子会社19社、関連会社6社で構成され、生活・健康、石油・輸送機、プラスチック・繊維、情報・電気電子、環境・住設の5分野で化学品の製造・販売、技術供与を展開する。主力製品は界面活性剤、ポリウレタンフォーム原料、トナーバインダーなど多岐にわたる。
競争優位性として、グループ全体で353名の研究開発人員を擁し、年間5,158百万円の研究開発費を投じる技術開発力を持つ。高吸水性樹脂「サンウェット」を世界で初めて工業化する実績を有する。新規創傷治癒材「シルクエラスチン®創傷用シート」は科研製薬に独占販売権を供与し、2025年度販売開始を予定する。電気自動車(EV)用潤滑油向け摩耗防止添加剤は採用内定し、2025年度販売を開始する。匂いセンサー「FlavoTone®」は株式会社アロマビットからQCM型匂いセンサー技術を承継し、匂いセンシング分野での実績拡大とトップランナーの地位確立を図る。高機能性アップサイクルコメ素材「コメファイン」や新規抗菌剤「カチオンDME」など、多様な高機能製品の開発を推進する。
ビジネスモデルの質として、製品の品質差別化が難しい汎用品から当社独自の価値が提供できる高付加価値製品への事業ポートフォリオ転換を加速する。「ものづくり大改革」としてサプライチェーン全体のコスト削減及び運転資本の圧縮を推進し、コスト競争力を強化する。三井化学と設立したジャパンポリオール有限責任事業組合(LLP)を通じた原料調達コスト低減と製品差別化も図る。
1949年11月「三洋油脂工業㈱」として創業する。1960年9月にはポリエチレングリコール、ウレタンフォーム原料を国産化する。1963年5月に「三洋化成工業㈱」へ社名変更する。1968年5月に大阪証券取引所第二部、京都証券取引所に株式上場する。1978年4月には高吸水性樹脂「サンウェット」を世界で初めて工業化する。2000年8月にはウレタンビーズ「メルテックス」を開発し、自動車内装表皮材に実用化する。2014年2月には初の医療機器「ハイドロフィット」を発売する。近年では、2024年3月に高吸水性樹脂事業からの撤退を発表し、事業ポートフォリオの転換を進める。2025年4月には連結子会社であるSDPグローバル㈱を吸収合併する。
経営方針「WakuWaku Explosion 2030」および「新中期経営計画2025」に基づき、カーボンニュートラルへの貢献とQOLの向上をミッションとする。中国経済の低迷や基礎化学品の増産による競争激化を受け、汎用品から高付加価値製品への事業ポートフォリオ転換を加速する。高吸水性樹脂事業からの撤退により売上高は約20%減少するが、営業利益は約10億円改善、運転資本は約100億円圧縮する見込みである。
「基盤事業の見直し」「基盤事業からの展開」「新たな成長軌道」の3つの取り組みを推進する。カーボンニュートラル及びQOL向上に貢献する注力5製品群を「高付加価値製品群」として位置付け、研究開発及び設備拡充投資を進める。新規事業として、人工タンパク質「シルクエラスチン」の米国事業化、匂いセンサー、農業資材用ペプチド、陸上養殖、電池部材などの事業化を加速する。半導体分野の製品開発と拡販、アメリカ・インド市場を中心としたグローバルマーケティングを推進する。研究開発力の強化に向けた新研究棟建設プランを具体化する。2024年度の売上高営業利益率は前年度3.1%から5.9%に、ROICは前年度2.4%から4.8%にそれぞれ改善する。
2025年3月期末の総資産は176,366百万円、純資産は138,302百万円である。有利子負債は3,418百万円であり、現金及び現金同等物は24,010百万円を保有する。自己資本比率は約78.4%と高く、財務基盤は健全である。高吸水性樹脂事業からの撤退による運転資本の圧縮効果約100億円は、財務体質のさらなる強化に寄与する。
2025年3月期の年間配当金は170.0円である。
中国市場での競争激化に対応するため、高付加価値製品への事業ポートフォリオ転換が重要な課題である。新規事業として、医療分野の「シルクエラスチン」、匂いセンシング分野の「FlavoTone®」、アグリ事業の「ペプチド肥料」など、将来の収益の柱となる可能性を秘めたテーマに研究リソースを集中投入する。カーボンニュートラルに向けたCO2排出削減ロードマップ策定や再生可能エネルギー導入など、持続可能な事業基盤構築への取り組みを強化する。「ものづくり大改革」や生産設備の統廃合・集約化によるサプライチェーン全体の効率化とコスト競争力強化の進捗が、今後の収益性向上に寄与する。グローバル展開としてアメリカ・インド市場へのマーケティング強化、新規事業の米国事業化を推進する。経済状況、為替レート、原料価格変動、自然災害、カントリーリスクなどの外部環境要因が業績に影響を及ぼす可能性がある。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 122.4B | 27.7倍 | 0.8倍 | 0.0% | 5,200.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 142.3B | 159.5B | 175.0B |
| 営業利益 | 8.4B | 4.9B | 8.1B |
| 純利益 | 4.2B | -8.5B | 5.7B |
| EPS | 187.8 | -385.0 | 257.6 |
| BPS | 6,119.9 | 6,295.3 | 6,617.1 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 豊田通商株式会社 | 0.19% |
| 東レ株式会社 | 0.17% |
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.09% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.06% |
| ENEOSホールディングス株式会社 | 0.05% |
| 株式会社日本触媒 | 0.03% |
| 三洋化成従業員持株会 | 0.03% |
| STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.01% |
| MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社) | 0.01% |
| THE BANK OF NEW YORK MELLON 140042 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.01% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-09 | TDNet | 決算 | 三洋化成 | 2026年3月期 第3四半期決算短信[日本基準](連結) | 5,690 | +4.04% |
| 2026-02-09 | TDNet | 業績修正 | 三洋化成 | 2026年3月期 連結業績予想の修正に関するお知らせ | 5,690 | +4.04% |
| 2026-02-09 | TDNet | 人事 | 三洋化成 | 代表取締役の異動(社長交代)に関するお知らせ | 5,690 | +4.04% |
| 2025-11-05 | TDNet | 決算 | 三洋化成 | 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信[日本基準](連結) | 4,160 | +2.40% |
| 2025-11-05 | TDNet | その他 | 三洋化成 | 2025年度第2四半期(中間期)決算の概要 | 4,160 | +2.40% |