Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

AI CROSS株式会社 (4476)

AI CROSSは、企業向けSmart AI Engagement事業を展開する。主力はSMS/RCS配信プラットフォーム「絶対リーチ!SMS/RCS」とノーコードAI分析ツール「Deep Predictor」。全携帯電話事業者との直接契約で正規配信ルートを確保し、SMS配信市場の寡占の一角を占める。双方向SMS配信に関する特許も取得する。月額利用料と配信通数に応じたストック型収益モデルを構築。ビジネスコミュニケーション市場の拡大とRCS普及、M&Aやベンチャー投資を成長ドライバーとする。 [本社]東京都港区 [創業]2015年 [上場]2019年

1. 事業概要と競争優位性

AI CROSS株式会社は、「Smart Work, Smart Life~人生のいい時間をつくりつづける。」をミッションに、AIなど先進テクノロジーを活用し、企業の業務効率向上と多様な働き方革新を支援するテクノロジーカンパニーである。Smart AI Engagement事業を単一セグメントとして展開し、メッセージングサービス、AI関連サービス、投資事業を提供する。

主力メッセージングサービスは、B2C事業者向けにSMS(ショートメッセージサービス)およびRCS(Rich Communication Services)の配信プラットフォーム「絶対リーチ!SMS」「絶対リーチ!RCS」を提供する。本人認証、業務連絡、プロモーション、督促などに利用され、双方向配信、決済、自動応答機能などを備える。収益モデルは、初期カスタマイズ料と配信通数に応じた月額利用料を基本とするストック型である。

AI関連サービスでは、ノーコードAI分析ツール「Deep Predictor」を主要サービスとし、AIによる分析で企業の意思決定やDXを推進する。

競争優位性として、**参入障壁**の高さが挙げられる。正規配信ルートでSMS配信サービスを提供するには、全ての携帯電話事業者と直接契約を締結する必要があり、当社はこれを実現する。この直接契約は、安定したサービス提供とコスト競争力の源泉となる。SMS配信サービス市場は当社グループを含め4社で大半を占める**寡占市場**の一角を占める。また、「双方向SMS配信装置及び双方向SMS配信方法」の**特許**を取得しており、技術的な優位性を持つ。AI技術活用では、研究開発部門「AI X Lab」を新設し、東京大学の杉山将教授を顧問に迎えるなど専門性を強化する。情報セキュリティ面では、プライバシーマークおよびISO/IEC 27001:2013を取得し、顧客情報管理体制の信頼性を高める。

2. 沿革ハイライト

2015年3月、AOSモバイル株式会社として設立され、同年6月にSMS双方向配信プラットフォーム「AOSSMS」(現「絶対リーチ!SMS」)などを承継する。2017年3月には「双方向SMS配信装置及び双方向SMS配信方法」の特許を取得する。2018年7月にAI CROSS株式会社へ社名変更し独立。同年10月には研究担当部門「AI X Lab」を新設する。2019年10月、東京証券取引所マザーズに上場。2021年8月にはCVC子会社AIX Tech Ventures株式会社を設立し、投資事業を開始する。2024年1月にはHR関連サービスをAI関連サービスに統合する。

3. 収益・成長

当社グループは、収益性と効率性の拡大に伴う企業価値向上を経営目標とし、「売上高営業利益率」を重視する。メッセージングサービスは月額利用料と配信通数に応じたストック型収益モデルである。

**成長ドライバー**として、ビジネスコミュニケーションプラットフォーム関連市場の拡大が挙げられる。デロイト トーマツ ミック経済研究所の調査によれば、SMS配信数は2029年度に11,375百万通に達すると予測され、RCSの普及も市場成長を牽引する。当社グループは、この市場成長を取り込むため、「CXツールへのSMSの進化」「レベニューモデルの進化」「パートナービジネスの更なる拡大」を推進し、メッセージングとAIの融合によるCX変革を目指す「Smart AI Engagement事業」に取り組む。M&Aやベンチャー投資を積極的に活用し、自社事業周辺領域への進出を図り、市場でのポジショニング確立と占有率拡大を目指す。新規事業創出も重要な課題と認識する。

当連結会計年度における研究開発費は57,077千円、設備投資は21,259千円(主にソフトウェア開発)を実施する。

4. 財務健全性

当社グループは、強固な財務基盤を維持する。2024年12月31日時点の総資産は2,390,255千円、純資産は1,709,142千円であり、自己資本比率は約71.5%と高い水準を保つ。現金及び現金同等物は1,563,532千円と潤沢であり、有利子負債は2,685千円と極めて低い水準である。これにより、事業拡大やM&A、研究開発投資に対する柔軟な資金調達能力を持つ。

5. 株主還元

提供情報からは、具体的な株主還元策は確認できない。ただし、取締役及び従業員に対し、長期的な企業価値向上へのインセンティブとして新株予約権を付与する。当連結会計年度末の潜在株式数は336,100株であり、発行済株式総数4,037,350株の8.32%に相当し、将来的な株主価値の希薄化リスクとなる可能性がある。

6. 注目ポイント

当社グループは、ビジネスコミュニケーションプラットフォーム市場の成長を背景に事業を拡大するが、市場の成長鈍化や新規参入による競争激化のリスクを抱える。SMS配信サービス市場は寡占状態であり、市場シェアの急激な変化は業績に影響を及ぼす可能性がある。主要な携帯電話事業者との直接契約に依存するため、経営方針変更やSMS送信単価の引き上げは重要なリスク要因となる。AI関連分野の技術革新への対応遅れは競争力低下に直結する。優秀な人材の確保・育成、システム及びセキュリティの強化、内部管理体制の充実も持続的成長のための優先課題である。M&AやCVC投資は成長ドライバーとなる一方で、投資先の業績悪化やのれんの減損リスクも伴う。当社グループはこれらのリスクに対し、システム・セキュリティ強化、人材採用・育成、内部管理体制強化、知的財産権確保、新技術対応、携帯電話事業者との関係強化、新規事業創出といった施策を講じる方針である。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100VGOT | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
4.1B 10.6倍 2.0倍 0.0% 1,000.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 1.3B 5.3B 4.2B
営業利益 196M 600M 371M
純利益 121M 360M 165M
EPS 32.3 94.7 44.0
BPS 488.2

大株主

株主名持株比率
株式会社IBIサーチ0.15%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.07%
岡部 典子0.04%
株式会社アウトソーシングテクノロジー0.02%
株式会社CARTA VENTURES0.02%
鈴木 さなえ0.02%
三菱UFJキャピタル6号投資事業有限責任組合0.02%
PAYMENT VENTURES LLC (常任代理人 創・佐藤法律事務所  弁護士 佐藤 有紀)0.01%
植村 友彦0.01%
田中 正則0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-23アセットマネジメントOne株式会社 0.0497
2025-10-21株式会社IBIサーチ 14.36
2023-10-20アセットマネジメントOne株式会社 0.06
2023-07-03岡部 典子 5.09
2023-06-07アセットマネジメントOne株式会社 0.05
2023-04-21みずほ証券株式会社
2021-03-29AI CROSS株式会社

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-23TDNetHolding change by アセットマネジメントOne株式会社
2025-10-21TDNetHolding change by 株式会社IBIサーチ
2025-09-19TDNet株式会社ロウプの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ
2025-06-20TDNet組織変更及び人事異動に関するお知らせ
2023-10-20TDNetHolding change by アセットマネジメントOne株式会社
2023-07-03TDNetHolding change by 岡部 典子
2023-06-07TDNetHolding change by アセットマネジメントOne株式会社
2023-04-21TDNetHolding change by みずほ証券株式会社
2021-03-29EDINETHolding change by AI CROSS株式会社