Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

フリー株式会社 (4478)

フリー株式会社は「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションに、個人事業主・中小法人へ統合型クラウドERPサービスをSaaS形式で提供する。AI活用による自動化、パブリックAPIによる拡張性、バックオフィス全体の効率化で競争優位性を確立する。クラウド会計・人事労務業界のマーケットリーダーとして、新設法人・IPO準備企業群で利用される。売上高の90%超がサブスクリプション収益、月次平均解約率約1.1%と安定したビジネスモデルを持つ。M&Aで事業領域を拡大する。 [本社]東京都港区 [創業]2012年 [上場]2019年

フリー株式会社は「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションを掲げ、個人事業主及び従業員1,000名以下の法人を対象に、統合型クラウドERPサービスをSaaS形式で開発・提供する。

1. 事業概要と競争優位性

当社グループは、スモールビジネスのバックオフィス業務生産性向上を支援するSaaSサービスを展開する。主力は「freee会計」と「freee人事労務」であり、M&Aも活用し「freee申告」「freee販売」「freeeサイン」等サービスラインナップを拡充する。

競争優位性(Moat)は、独自性の高い統合型クラウド会計・人事労務ソフト設計にある。「freee会計」は、銀行口座やクレジットカードとの同期によるトランザクションデータ自動取り込みとAIによる自動仕訳を実現し、簿記知識不要のUIを提供する。モバイルアプリも高評価を獲得する。請求書発行から売掛金登録、債権消込、仕入取引から買掛金登録、振込指示、債務消込までを同一ソフトウェア上で自動化するバックオフィスオートメーション機能は、経理業務を超えた効率化に寄与する。同様に「freee人事労務」も従業員基礎情報から給与計算、行政手続までを一元管理し、人事労務業務負荷を軽減する。

これらの統合型設計により、リアルタイムな経営状況可視化と経営者の意思決定をナビゲートする。ワークフロー機能を通じ全従業員が活用可能であり、組織全体の効率化と内部統制整備に貢献する。

技術的優位性として、2013年に日本国内の会計ソフト業界で初めてパブリックAPIを公開し、オープン・エコシステムを構築する。これにより外部サービス連携を容易にし、スモールビジネス特有の業務プロセス自動化を支援する。AI導入にも注力し、AIエージェントやAI年末調整、AIシフト管理等の新機能を開発する。

当社グループは、クラウド会計・クラウド人事労務業界のマーケットリーダーとして、新設法人やIPO準備企業群で多く利用される。電子決済等代行業者、金融サービス仲介業者、貸金業者としての登録も有する。

2. 沿革ハイライト

2012年7月CFO株式会社として設立、2013年3月「freee会計」をリリースする。同年7月フリー株式会社へ商号変更する。2014年10月「freee人事労務」をリリースする。2016年10月メガバンクとのAPI連携を国内で初めて実現し、同年6月スモールビジネスAIラボを創設する。2019年12月東京証券取引所マザーズ(現・グロース市場)に上場する。2021年以降、M&Aにより株式会社サイトビジット、Mikatus株式会社、sweeep株式会社、Why株式会社、アポロ株式会社、株式会社YUIなどを子会社化・吸収合併し、電子契約、税理士事務所向けソフト、請求書自動化、作業自動化ツール、フリーランス管理、予約、連結会計機能強化等、サービスラインナップと事業領域を積極的に拡大する。

3. 収益・成長

当社グループのビジネスモデルは、サービスの多くをサブスクリプション方式で提供するリカーリングモデルであり、2025年6月期における売上高合計に占めるサブスクリプション売上高の比率は90%超と、安定的かつ継続的な収益構造を持つ。月次平均解約率は約1.1%(2025年6月期)と、スモールビジネス対象サービスとしては低い水準を実現する。

成長ドライバーとして、国内企業の99.7%を占める中小企業の生産性向上ポテンシャルが挙げられる。財務関連ソフトと人事労務ソフトのTAMは合計約1.6兆円と推計され、従来の会計・人事労務を超えたバックオフィス全体のERPとしては約3.6兆円までTAMが拡大すると見込む。日本におけるクラウドソリューションへの支出額比率は諸外国と比較して低い水準に留まり、クラウドERP市場の拡大ポテンシャルは高い。人材不足の深刻化、経営者の世代交代、新設法人数の増加といったマクロ環境変化が、スモールビジネスにおけるクラウド浸透の継続的な追い風となる。当社グループは、サービスモジュールの拡大、M&A戦略、AI導入によるプロダクト価値向上、既存顧客のARPU増加やアップセル・クロスセルを通じ持続的な成長を目指す。

4. 財務健全性

当社グループは、創業以来先行投資を継続し赤字であったが、2025年6月期に黒字化を達成した。中長期的な財務目標として、2028年6月期までに調整後フリー・キャッシュ・フロー(FCF)マージンを15%以上に向上させ、対前期比売上高成長率と調整後FCFマージンの合計で40%に到達することを掲げる。当連結会計年度の研究開発費は4,742百万円、設備投資総額は3,916,130千円(無形固定資産を含む)であり、高水準な売上高成長を維持しつつ収益性向上に努めながら先行的な投資を継続する方針である。

2025年6月期(current)の財務データは以下の通りである。売上高33,270,601千円、営業利益610,972千円、経常利益412,709千円、純利益1,370,024千円。総資産52,595,683千円、純資産19,663,283千円。現金及び現金同等物35,789,632千円、有利子負債9,600,000千円。

5. 株主還元

提供テキストに株主還元に関する具体的な記載はない。

6. 注目ポイント

当社グループは、スモールビジネス向けクラウドERP市場におけるマーケットリーダーとしての地位を確立し、統合型サービスによる高い顧客ロックインとデータ蓄積を強みとする。AI技術の積極的な導入とM&A戦略により、TAMの拡大とサービス領域の深化を図る。サブスクリプションモデルによる安定的な収益基盤と、黒字化達成後の収益性向上目標は注目に値する。一方で、クラウド関連市場の成長停滞、技術革新への対応遅れ、競合激化、法的規制変更、情報管理リスク、M&Aに伴うリスク、先行投資効果の不確実性などが事業リスクとして挙げられる。

出典: 有価証券報告書 (2025-06) doc_id=S100WQR3 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
120.1B 87.1倍 6.1倍 2,028.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 33.3B 25.4B 19.2B
営業利益 611M -8.4B -7.9B
純利益 1.4B -10.2B -12.3B
EPS 23.3 -174.4 -215.6
BPS 329.8 286.5 444.7

大株主

株主名持株比率
佐々木 大輔0.19%
MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)0.10%
MSCO CUSTOMER SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)0.08%
GOLDMAN SACHS & CO.REG(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)0.08%
BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.04%
INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)0.04%
株式会社リクルート0.04%
横路 隆0.03%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE−AC) (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.02%
NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS−MARGIN (CASHPB) (常任代理人 野村證券株式会社)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-02-26佐々木 大輔 18.37%(0.03%)
2025-08-22佐々木 大輔 19.51%(1.03%)
2025-08-22佐々木 大輔 18.40%(1.11%)
2025-04-21モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 4.42%(0.84%)
2025-04-04モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 5.26%(1.68%)
2025-03-06モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 6.94%(0.23%)
2025-02-20モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 7.17%(0.25%)
2025-02-19コラ・マネジメント・エルピー 7.44%+1.19%
2025-02-17コラ・マネジメント・エルピー 6.25%+1.24%
2025-02-06モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 7.42%+0.98%
2025-01-21モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 6.44%(0.07%)
2025-01-09モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 6.51%+0.39%
2024-12-19モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 6.12%+0.72%
2024-12-05モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 5.40%(0.13%)
2024-11-21モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 5.53%(0.54%)
2024-11-07モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 6.07%+0.22%
2024-10-21モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 5.85%(0.23%)
2024-10-04モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 6.08%(0.60%)
2024-10-03ベイリー・ギフォード・アンド・カンパニー 4.25%(1.32%)
2024-09-20モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 6.68%+0.19%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-18TDNetM&AG-フリー株式会社ロジクラの株式取得(子会社化)に関するお知らせ2,098
2026-02-26EDINET大量保有佐々木 大輔大量保有 18.37%2,191-1.87%
2025-10-24TDNet資本政策G-フリー譲渡制限付株式としての新株式発行の払込完了に関するお知らせ3,475+0.29%
2025-09-26TDNet資本政策G-フリー譲渡制限付株式としての新株式発行に関するお知らせ3,765-3.32%
2025-09-25TDNet事業計画G-フリー事業計画及び成長可能性に関する説明資料3,765+0.00%
2025-09-25TDNet決算G-フリー(訂正・数値データ訂正)「2025年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について3,765+0.00%
2025-08-25TDNetその他G-フリー譲渡制限付株式報酬制度及び業績連動型株式報酬制度に係る報酬改定に関するお知らせ3,315-1.66%
2025-08-22EDINET大量保有佐々木 大輔大量保有 19.51%3,300+0.45%
2025-08-22EDINET大量保有佐々木 大輔大量保有 18.4%3,300+0.45%
2025-07-25TDNet資本政策G-フリー譲渡制限付株式としての新株式発行の払込完了に関するお知らせ4,085+2.94%
2025-07-22TDNetM&AG-フリーGMOクリエイターズネットワーク株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ3,935+1.65%
2025-07-18TDNet資本政策G-フリー株式給付信託(J-ESOP)の導入に伴う株式給付規程の制定及び第三者割当による新株式発行に関するお知3,880+1.42%
2025-06-18TDNet資本政策G-フリー当社の従業員に対する譲渡制限付株式としての新株式発行に関するお知らせ3,820+0.52%
2025-04-21EDINET大量保有モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社大量保有 4.42%4,015-1.87%
2025-04-04EDINET大量保有モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社大量保有 5.26%3,395-11.63%
2025-03-06EDINET大量保有モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社大量保有 6.94%3,695-4.19%
2025-02-20EDINET大量保有モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社大量保有 7.17%
2025-02-19EDINET大量保有コラ・マネジメント・エルピー大量保有 7.44%
2025-02-17EDINET大量保有コラ・マネジメント・エルピー大量保有 6.25%
2025-02-06EDINET大量保有モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社大量保有 7.42%