Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

AI inside株式会社 (4488)

AI insideは、ディープラーニングによる手書き文字認識AI「DX Suite」を主力に、AIエージェント「Heylix」、AI統合基盤「AnyData」を提供する。人がルール設計しない独自技術と98億回超の読取り実績、自社開発エッジAIハードウェア「AI inside Cube」によるオンプレミス対応が競争優位性である。リカーリング型収益を最重要指標とし、パートナー連携で顧客基盤を強化する。生産年齢人口減少に伴う業務効率化ニーズに対応し、生成AI・LLMの研究開発も推進し、市場での優位性確保と地位確立を図る。 [本社]東京都渋谷区 [創業]2015年 [上場]2019年

1. 事業概要と競争優位性

AI inside株式会社は、「AIで、人類の進化と人々の幸福に貢献する」パーパスのもと、人工知能事業を展開する。

主力サービスは、ディープラーニングによる手書き文字認識AI「DX Suite」である。これは人がルールを設計する技術を排除し、コンピュータが自動的に文字画像データを学習しルールを設計する。98億回を超える読取り実績を有し、幅広い業態に導入される。「Intelligent OCR」は定型・非定型帳票のデータ化を、「Elastic Sorter」は帳票仕分けを行う。

競争優位性(Moat)として、独自のディープラーニング手書き文字認識技術を保有する。自社開発エッジAIハードウェア「AI inside Cube」は、クラウドにアクセスせずユーザの元でAI処理を行い、地方公共団体などプライバシー保護が重視される業界への導入を可能にする。これにより、大規模化による低コスト構造と低価格提供を実現する。AIを動作させるソフトウェアインフラ基盤「AI inside Computing Engine」は、サーバ構築・運用を自動化し、コストと時間を削減する。同社は画像認識や匿名化処理に関する独自技術、特許、豊富なノウハウを保有し、専門性を培ったメンバーが研究開発を担う。ユーザがAIを使うほど精度が向上する「好循環サイクル」をビジネスの根幹とする。

市場においては、同様のビジネスモデルを有する企業は数社あるものの、製品特性、導入実績、保有特許、ノウハウにより優位性を確保し、市場内での地位確立を目指す。

近年は、画像・物体認識AIと予測AI技術を統合したAI統合基盤「AnyData」、生成AI・予測AI・画像認識AIを掛け合わせ業務を自律的に遂行する汎用AIエージェント「Heylix」も提供する。ビジネスモデルは、継続的に収益が計上されるリカーリング型モデルと、取引毎に収益が発生するセリング型モデルにより構成される。

2. 沿革ハイライト

2015年8月、AI inside 株式会社を設立し、AI手書き文字認識サービスを開始する。2017年11月、AI-OCR「DX Suite」の「Intelligent OCR」を提供開始する。2019年6月、エッジコンピューティング用ハードウェア「AI inside Cube」の提供を開始する。同年12月、東京証券取引所マザーズ(現東証グロース)に株式を上場する。2023年6月、AI統合基盤「AnyData」を提供開始する。同年10月、AIエージェント「Heylix」を正式版として提供開始する。2024年8月、日本語のドキュメント処理に特化した大規模言語モデル「PolySphere-2」の開発提供を開始する。

3. 収益・成長

ビジネスモデルはリカーリング型とセリング型で構成される。リカーリング型売上の成長を最重要経営指標とし、契約件数、解約率、AIファンクションのリクエスト数を指標とする。セリング型初期費用低価格化により、リカーリング型売上の拡大を目指す。

成長ドライバーは、国内生産年齢人口減少に伴う業務効率化ニーズ、AIの急速な社会普及、AI-OCR市場の持続的成長である。政府のAI人材育成目標も追い風となる。

製品戦略では、「AnyData」「Heylix」といった複合AIソリューション、生成AI・LLMの開発が新たな成長機会を創出する。顧客戦略では、パートナー連携推進を重視し、パートナー販売比率を高め、幅広い顧客基盤構築を図る。

研究開発活動も成長の要である。当事業年度の研究開発費は168,185千円を計上し、生成AI・予測AI・画像認識AIなどの技術を応用したAIエージェント、データ自律学習基盤、エッジAIハードウェアの研究開発に取り組む。経済産業省「GENIAC」の支援を受け、軽量SLMとLLMを組み合わせた二段階構成や分散計算アーキテクチャを検証し、データ構造化精度向上、運用負荷低減、計算資源効率化を図る。M&A戦略も事業拡大の有効手段として検討する。

4. 財務健全性

2025年3月期末時点の現金及び現金同等物は5,093,629千円、有利子負債は1,600,000千円である。総資産は6,943,089千円、純資産は4,523,463千円で、自己資本比率は約65.15%である。前々期(2023年3月期)の有利子負債は0千円であったが、前期(2024年3月期)に1,614,220千円、当期に1,600,000千円を計上する。ソフトウェア開発に係る費用の一部を資産計上しており、2025年3月末時点で189,399千円のソフトウェアを保有する。資産計上されるソフトウェア増加に伴い、減価償却費も増加する可能性がある。

5. 株主還元

株主への利益還元を経営課題と認識する。収益力強化や事業基盤整備を実施しつつ、内部留保の充実状況と事業環境を勘案し、安定的かつ継続的な利益還元を基本方針とする。内部留保資金は、事業の効率化と事業拡大のための投資等に充当し、事業基盤の確立・強化を図る予定である。現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定である。

6. 注目ポイント

同社は、国内生産年齢人口減少による業務効率化ニーズを捉え、AI-OCR市場の持続的成長を享受する。独自のディープラーニング技術、98億回超の読取り実績、自社開発エッジAIハードウェア「AI inside Cube」によるオンプレミス対応は、明確な競争優位性(Moat)を構築する。リカーリング型売上を最重要指標とするビジネスモデルは収益の安定性を示唆する。パートナー連携による顧客基盤拡大戦略は今後の成長ドライバーとなる。生成AI・LLMを含む先端AI技術への積極的な研究開発投資と、「AnyData」「Heylix」といった新製品・ソリューションの展開は、将来の市場変化への対応力と新たな収益源創出への意欲を示す。内部留保を成長投資に充てる方針は、持続的な企業価値向上へのコミットメントを示す。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W5FA | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
9.0B 2.0倍 2,250.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 4.4B 4.2B 3.8B
営業利益 385M 449M 284M
純利益 -497M 536M -519M
EPS -125.8 136.1 -132.5
BPS 1,145.3 1,257.6 1,108.3

大株主

株主名持株比率
渡久地 択0.47%
楽天証券株式会社0.03%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.03%
中沖 勝明0.03%
大日本印刷株式会社0.03%
東京短資株式会社0.03%
株式会社SBI証券0.02%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.02%
野村證券株式会社0.01%
倉員 伸夫0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-23楽天証券株式会社 6.10%(0.17%)
2025-07-07アセットマネジメントOne株式会社 0.04%N/A
2025-05-09楽天証券株式会社 6.27%+0.14%
2025-04-22楽天証券株式会社 6.13%+0.66%
2024-09-03楽天証券株式会社 5.47%+5.47%
2024-08-21楽天証券株式会社 3.78%(1.23%)
2024-05-21楽天証券株式会社 5.01%+5.01%
2024-04-19楽天証券株式会社 4.95%(0.10%)
2024-04-05アセットマネジメントOne株式会社 0.05%+0.05%
2024-04-03楽天証券株式会社 5.05%(0.05%)
2024-03-19楽天証券株式会社 5.10%(0.20%)
2023-08-16楽天証券株式会社 5.30%(0.47%)
2023-08-01楽天証券株式会社 5.77%(0.16%)
2023-07-20楽天証券株式会社 5.93%+0.16%
2023-04-04楽天証券株式会社 5.77%+5.77%
2022-12-05楽天証券株式会社 4.84%(0.45%)
2022-11-08楽天証券株式会社 5.29%+5.29%
2021-12-13アクサ生命保険株式会社 3.47%(1.56%)
2021-09-22ユービーエス・エイ・ジー 3.32%(1.75%)
2021-09-06ユービーエス・エイ・ジー 5.07%+2.07%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-23EDINET大量保有楽天証券株式会社変更
2025-08-15TDNetその他G-AIinside譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ3,345+1.64%
2025-08-12TDNetIRG-AIinside2026年3月期 第1四半期決算説明資料4,170-16.79%
2025-08-12TDNet業績修正G-AIinside業績予想の修正に関するお知らせ4,170-16.79%
2025-08-12TDNet決算G-AIinside2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)4,170-16.79%
2025-07-17TDNetその他G-AIinside譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ3,655+1.78%
2025-07-15TDNetその他G-AIinsideNEDO が公募した「競争力ある生成AI 基盤モデルの開発(GENIAC)」に採択3,465+6.06%
2025-07-07EDINET大量保有アセットマネジメントOne株式会社大量保有 0.04%3,305+4.39%
2025-06-26TDNet事業計画G-AIinside事業計画および成長可能性に関する事項3,635-2.06%
2025-05-09EDINET大量保有楽天証券株式会社大量保有 6.27%3,085+0.81%
2025-04-22EDINET大量保有楽天証券株式会社大量保有 6.13%2,888+0.73%
2024-09-03EDINET大量保有楽天証券株式会社大量保有 5.47%
2024-08-21EDINET大量保有楽天証券株式会社大量保有 3.78%
2024-05-21EDINET大量保有楽天証券株式会社大量保有 5.01%
2024-04-19EDINET大量保有楽天証券株式会社大量保有 4.95%
2024-04-05EDINET大量保有アセットマネジメントOne株式会社大量保有 0.05%
2024-04-03EDINET大量保有楽天証券株式会社大量保有 5.05%
2024-03-19EDINET大量保有楽天証券株式会社大量保有 5.1%
2023-08-16EDINET大量保有楽天証券株式会社大量保有 5.3%
2023-08-01EDINET大量保有楽天証券株式会社大量保有 5.77%